Sacas

夢を見た。

海沿いのハイウェイ、猛スピードで走る黒いクルマ。
波はなく、おだやか。

後部座席に深々と座る僕は、車窓からみえる
海と小島に質問する。「ここはどこですか?」

運転中の“先生”がぶっきらぼうに答える。
「瀬戸内海だよ、俺とお前の」
僕は愛媛出身、“先生”は向かいの広島出身だった。

トンネルの手前の橋を渡りかけたとき、
歩道を歩く女の子と目が合う。
それは昔面倒をみた女の子。風景がスローになる。

「お元気ですか?」

言葉をかけられた途端にふたたび猛スピードで
走り出す。クルマじゃなく時間が流れ出したのかも。
彼女は昔から美人だったけど、別人の顔つきだった。

 

ところ変わって会社の廊下、先輩に質問する。
「僕、赤坂で何したらいいんですか?」

「え?好きにやればいいんだよ!」
力強く言われて、困惑したまま目が覚めた。

 

この春から、仕事場が品川から赤坂に変わる。
これはどうやら現実。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年:武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業 2006年:(株)博報堂アイ・スタジオにてプランナー/コピーライター職 2012年:(株)BIRDMANにてプランナー/ディレクター職 2017年:(株)某広告代理店にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職(現職) デジタルガジェット、広告、映画、Netflix、写真、ももクロのあーりんを愛してやまない37歳