矛盾 12

小林製薬の「あせもにアセモア」は、
名前が矛盾してると思った。moreって。

 

長崎の駿ちゃん殺人事件。
いじめられっこが腹いせに、幼い子供を裸にして悦に入っていた。
いじめられっこのいじめ。だそうだ。

そいつが近くの大人にバレそうになって、
思わず突き落とした→死んだ→捕まるかも→逃げた→黙って登校した。

短絡的というか、単純。
想像する力がなさすぎる。
落とせば死ぬ。刺せば死ぬ。絞めれば死ぬ。

性癖や精神異常で話される事ではないと思う。もっとシンプル。
きっかけは性的衝動だろうけど、殺害はその延長線上にはないと思う。
バレそうになったから慌てて隠した。それがビルの下だっただけ。
イコール死。を、想像出来なかったのか、しなかったのか。

今回の問題は、彼がそれを分からなかったことだ。
その一点で、彼は酒鬼薔薇聖斗と名乗った少年Aとは違う。
自分を神格化しようとしたわけでもない。
人をいじめることには興味があったのかもしれないが、
殺すことに興味を持ったわけじゃない。
長崎の少年を神戸の少年Aと同列に話す大人は、根本的に間違っている。
もちろん共通項もあるんだけど、結果の出方がだいぶ違う。

誘拐、裸、子供、転落、殺人。
それらを見ているといかにも猟奇的で異常だが、実際は違う。
拾った子猫が部屋で鳴き出したので、親にばれそうになって
慌てて窓から放り投げた。
そういうことだったんじゃないか。

大人なら極刑です。たぶん。
でも彼は12歳なんだな。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職