どうぞ~。
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■ キラメキ石井さんのオススメ2本目
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石井:
僕はシンプルでハートウォーミングなやつが好きなんですが、そういう意味でロトの犬のやつ(Lucky Dog)とか。
あと、フォルクスワーゲンのダースベーダーとかひょこっと獲るんじゃないか。YouTubeの再生回数ももうすぐ4,000万ビューという桁違いの数だし。そこまで行くのか?っていう感じだけどアメリカ的な勢いがある。
The Force: Volkswagen Commercial
http://youtu.be/R55e-uHQna0
河尻:
4,000万ビューって半端ないですね(笑)。
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■ カンヌでCMを浴びる
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嶋:
カンヌに初めて行く人はCMをシャワーのように浴びるけど、あれは素晴らしいですよね。
CMって世の中の人の欲望の鏡じゃないですか。その欲望、インサイトを束で知るのはすごく面白い。5年前はエコばっかりだったし、去年は裸と破壊が多かったですよね(笑)。
あと、PRで注目なのはSONYのEarth F.C.。
河尻:
これはワールドカップの放映権が高くて見られないアフリカの子供たちに、SONYが「見られる環境を提供する」って意味と説得力がすごくありますよね。
うさぎさん、今年、チタニウムでグランプリ獲りそうなのはどれですか?
うさぎ:
チタニウムはほんと分かんないですね。去年のBest Buyも受賞する前は「いまいちだ」という声を聞いてましたし。
チタニウムということじゃなくて見るなら、継続ってことで‥‥たとえば山崎の白いお皿(パン祭り)って30年続いてるんですよ!(笑)そういう意味でT-Mobileのフラッシュモブ。これも継続の力。
うさぎ:
Royal Weddingのやつもいい。
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■ Why Cannes ?
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河尻:
ところで、なぜカンヌに行くんですか??
嶋:
来年のヒントを見つけに行く。明確に原稿化されていないけれど、探しに行く。人とシェアできる世の中や地球のことを考える気持ち・・・を発見できるとか。
KJ法ってよく新入社員の研修でやるんですけど、いっぱい見たアウトプットから言語化していくのが好きなんですよ、キーワードを。今年はそういうのをUstreamで言ってきましょうか。
河尻:
出していきましょう!
うさぎ:
私は、うちの宮崎晋っていう役員が「行ってみる?」って言ってから。1998年に、「広告の楽しさを見つけて帰ってね!」って。クリエイティブのシャワーをあびる。その中で面白いことを考える世界のクリエイターと出会える。
バーガーキングのWHOPPER FACEとか素晴らしいアイデアを考える人たちは、まるで子供が目の前のものをすぐにオモチャに変えてしまうような柔軟なクリエイターたちだってことが分かる。
河尻:
そういうのをいっぱい伝えましょう。
広告批評のときは、取材して素材集めて許可取りして編集して製本して買っていただいて、っていうのがあった。で、届くのは4ヶ月後になる。でも今はリアルタイムでちょい出しができますから。
石井:
僕が行くいちばんの理由は「人に会う」。人脈ですね。僕はとくにプロダクションのプロデューサーに会う。去年はタノンチャイとか。彼の会社、フェノメナンっていうんですけど、そことの出会い。
それから、僕ももちろん現役のプロデューサーなので、営業的な面もありますよね。あと、いちばん大きいのは、「自分の賞味期限」、自分がどれだけやっていけるのかを見ること。たとえばカンヌで賞を取る人は30代から40代。メディアの変化について行けるかを測れる。僕はいま41。いつも打ちのめされる。
嶋:
行った後に、ケトルのみんなでスーパーデコン大会をするんです。受賞作のインサイトは何だったのか?なんとなく「いいよね」じゃなくて、企画のコアアイデアを自分で発見、言語化するんです。アイデアを共有することをがんばる。面白かったねで終わるんじゃなくてDeconstruction(解体して再構築)するんです。
うさぎ:
私もデコンは大好き。CMを見て、オリエンシートを想像するんです。何がコアアイデアで誰へのアプローチなのか?コミュニケーションって人にメッセージを伝えることなので、どこにそれがあるのかを掴んでくることが自分のクリエイティブの基礎体力になるんですよね。行けない方もWebで見られますから。一人よりも何人かでやるんですけどね。あ、戻ってからやればいいんじゃないですかね。
河尻:
今回、なぜ事前にやったかというと、カンヌが終わってからだとどうしても教科書的になるんで。その前のザラザラした状態でやって、それからまた終わってからも集まってディスカッションできたらいいなーと思います。
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前後編にしようと思ったら、さらにこの倍くらいの長さになったので3部作にして公開します。つづきはまた明日!