応援団長・佐々木宏

ggg(銀座グラフィックギャラリー)にて、

『がんばれニッポン、を
 広告してきたんだそう言えば、俺。
 応援団長佐々木●宏』展

を観る。

 

シンプルで強いアイデア。
見る人へ鮮烈な印象を残す数々のTVCMや新聞広告など
メジャーな広告キャンペーンを次々に世に送り出し、
ヒットを連発するクリエイティブディレクター、佐々木宏。

今回の展覧会では、広告一筋30年、CD佐々木宏のこれまでの
仕事を通し、キャンペーン広告の進行や創造過程、その中で
果たすクリエイティブディレクターの役割、広告が果たす効果、
広告という仕事の面白さや魅力をご紹介します。

数多くのTVCM映像、新聞やポスターなどのグラフィックにより、
表現・検証するとともに、企業や商品を応援することを通じ、
それがニッポンの応援にもなり、ニッポンのブランド活性にも
なっているという視点でプレゼンテーションしていきます。

 

いやあ、面白かった!

一見大げさな展覧会タイトルは、観ているうちに
まったく大げさとも言えない気になってくる。

この人の手がけるCM、グラフィック、コミュニケーションは
どれも一篇の「作品」と呼べる水準なのに、機能する「広告」
であることが大前提で、バランス感覚が卓越している。

浜崎あゆみが歌うBOSSも、LIVE/中国も、そうだ京都、も、SMAPも、
ぜんぶ日本の応援コマーシャルになっているんだ!という15秒回答集。
分かりやすいところではTSUBAKIとSoftBankの犬のお父さん。最強。

アイデアは最終的には人柄、人間力に結実する!とは恩師N島信也氏の
お言葉だが、佐々木さんの人柄が伝わる文章にすっかり魅せらた。

 

大学の先輩(現デザイナー)が話してくれたことも思い出した。

佐々木さんのプレゼンって、他がものすごくダメに
 見えるプレゼンテーションなんだって。怖いよね‥‥

SoftBankの「=」、
ANA「ニューヨークへ、行こう。」、
資生堂TSUBAKI「日本の女性は、美しい。」。

競合他社以上に大きな概念、メッセージを「ずっと以前からあった」
かのように投げかけ、他を寄せつけない。
なるほど、怖い。

 

帰り道、ギャラリーG8で『JAGDA新人賞受賞作家作品展2008』も鑑賞。
世界のKitchenから」も「UNO」も、同年代の人の仕事なんだなぁ。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職

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