2と0と0と8


2008年を振り返るとき、何を思い出すだろう。
いろんなことがありました。

よいお年を。

羊たちの沈黙

実家に帰省中。

母と近所のスーパーに向かっていたら、
ひつじを散歩させる小学生を目撃する。

助手席で「ひつじ!?」と驚く息子に、
「ああ、この辺におるね」とそっけない母。
市街地なのに?一匹だけ?

あの推定10歳の男子小学生は、いつも
ひつじと心を通わせているのだろうか。

親に言われて厭々なのか、親の不理解にも
めげず必死に育てているのか、どっちだろう?

ストリートビュー考

「ストリートビューには100万枚ぐらいの写真が載ってると思うんですが、表札やらキスシーンやらが気になるなら削除依頼すればいいだけだと思うんですよねぇ。「100万分の1の写真が気に食わないからサービスそのものを廃止すべき」というのは言い過ぎなんじゃないかなと。

 「ネットを使ってない人は削除依頼できない」という話については、街中で誰かが写真を撮ってブログとかにアップしてるのと一緒で、知らなければ気にならないんだから気にしなければいいと思ったりします。撮られること自体が嫌だというのであれば、人前でキスとかしなきゃいいと思うのですよ。

 入っちゃいけないところに入ったりとか、高木浩光さんがブログで指摘していたようなところは問題で、そこは削除すべきだし、カメラの視点が高いので、塀があっても家の中を見られてしまうってのはまずいと思うので、普通の人の視点の高さにしたほうがいいと思いますけど、それ以外は大した問題じゃないのではと。

 大したことがないものをたきつけて文句を言って、自分の存在感を納得するみたいな文化がネット上にもあって、そこに見事にはまって「いやー、大変だな」と。世の中には文句を言うのが大好きな人がいるもんで、その人たちをまともに相手するのは大変だと思うんですけどね」

ITmedia ひろゆき氏と振り返る08年より。

 

僕の経験から言えば、
忘年会の居酒屋に迷わずたどり着けたり、
不動産物件を“下見”できたりと、実際に
ストリートビューを使って便利!なことが
何度かあった。

iPhoneからも使えるようになったのもうれしい。
リアルに外出先のストリートでビューできるのは
方向音痴の僕を救ってくれる。

 

たしかにプライバシー問題をはらんでいるんだろう。
けれど、今年生まれたこの利便性はもう後戻りできない。

2008年・私的10大ニュース


三谷幸喜さんと清水ミチコさんのラジオで
「2008年・私的10大ニュース」をそれぞれに
発表されていたので、それにならって自分も
今年の10大ニュースを考えてみる。

会社の人や久しぶりに会う友だちにも
「今年の10大ニュースって何ですか?」
と聞いて回っている。

これがけっこう面白くて、改めて今年を
“真剣に”振り返る機会なんて滅多になく、
意外とみんな10個も挙げられないもの。
平均すると第5位までが限界。

「婚約したこと」「10歳年下の彼女が出来た」
「上京して1周年」「○○のデザインをやった」

うんうん、そりゃあニュースだ。
でも、この先が第10位までつづかない。
お暇な方はやってみてください。
第5位を過ぎたあたりから急に出てこなくなります。

 

世の中の’08年はすごい荒れ模様だけど、
ひとの一年って、こぢんまりと愛おしい。

 

〜お暇な俺的10大ニュース〜

 第1位:「8月・隣町に引っ越し、同棲開始。」
 第2位:「5月・お互いの実家ツアー強行。」
 第3位:「7月・iPhone購入!」
 第4位:「4月・Perfumeにずっぱまる!!」
 第5位:「Bjork、RadioheadPerfumeのワンマンライヴ観戦!」
 第6位:「相次ぐ友人たちの結婚(その事実だけでニュース)。」 
 第7位:「3月・職場が赤坂に。」
 第8位:「4月・18歳の頃から愛読していた広告批評が休刊を発表。」
 第9位:「2月・ノロウィルスに感染!」
 第10位:「7月・なぜ今?彼女がビックリマンにハマる。」

いちねんぶり

弟の住む京都へ。

とりあえず行くところ。


みんな「変だ、変だ」といいながら撮ってました。


また来ます。

マズローを読め!

風がひゅーひゅー吹き荒れている。

世の中、どこもかしこも暗い話題ばかり。

 

「マズローの欲求階層説」

生理的欲求
生命維持のための食欲・性欲・睡眠欲等の本能的・根源的な欲求

安全の欲求
衣類・住居など、安定・安全な状態を得ようとする欲求

親和(所属愛)の欲求
他人と関わりたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求

自我(自尊)の欲求
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求 

自己実現の欲求
自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求

「欲求には優先度があり、低次の欲求が充足されると、
 より高次の欲求へと段階的に移行する」

(Wikipediaより引用)

 

ついこないだまでは
「自己実現欲求」や「自我の欲求」を
なんとなく探しあぐねていたと思ったら、

「ここ数ヶ月の急激な雇用情勢の悪化」で
「安全の欲求」「生理的欲求」を希求して
やまない状態になった。という感じがする。
この国は。

生きることが苦しくなると、
犯罪も増えるだろう、自殺も増えるだろう。

お正月くらいは「親和の欲求」に包まれたらいい。
それができないから大変なんじゃないか。という声が
いろんなところから聞こえてくる。…なにも言えない。

あわせて買いたい

ぱんぱんに張った肩をどうにかしたい!
と思ってAmazonで肩たたきマシーンを購入。

LOTO6で1万円を当てたので、迷いは無し。

だが、オススメのされ方に頭をかしげた。

 

 

肩たたきしながらマンガでもどう?
という粋な提案ですか?Amazonさん。

聖夜を疾走する黒いやつ

今年のクリスマスイヴは残業。

彼女からのメールも「タクシーで帰ります」。
よし。両者、それぞれのデスクで終電を逃す。

覚悟を決めて、誰もいないオフィス。
窓から覗きこむと、下には仮設のスケートリンク。
すいーっ、すいーっ。のびる影。
 
 

下まで降りて1枚、撮ってみた。
今夜は特別にオールナイト営業らしい。
 
 
黒塗りのタクシー、深夜料金で
表参道を突っ切ってもらった。

今年はやけに空車が目立つ気がする。

天井知らずMTG ’08


先週は2番目の学年の同窓会、
今週は最初の学年の同窓会だった。

「私たちが呼ばれてないだけじゃね?」は杞憂だったようです。
 
 
武蔵野美術大学造形学部映像学科のOGたち。
※生後8ヶ月の藍生(あおい)ちゃんもGirl。
 
 
 
びっくりするほど、みんな変わってないのが面白すぎ。
テンション高めの女子トークはとどまるところを知らず。

みんな立派な働きマンになっていました。
(決して上から目線ではなく。むしろ羨望…というか反省)

はくちゃんありがとう!

Breeeeeaker!!!!!!!!!!!

昨日、BShiでPerfume武道館ライヴの放送がありまして。


終電で帰るなり、ごはんを茶碗によそって、
オイルヒーターと電気カーペットを付けて、
5.1chアンプも付けて、HDDレコーダーを再生。
 
 
いざ!「絶対故障だー♪」と同時に、家のブレーカーが落ちました。
ていうかありえない。
 
 
あらゆる電子機器が「ぷすん」「きゅうぅぅぅぅん」と
鳴きながらシャットダウンするさまは、ハモりのような
そろい踏みで感動すら覚えます。
 
 
 
原因はオイルヒーター。
 
 
今年、オイルヒーターを導入してからブレーカーが落ちまくりです。
当然、電気代も半端でない上昇をマークし、1万円の大台に乗りそうな勢い。
 
 
セーブ前のゲームをやっていたときに落ちたり、
点滅するさまざまな機器のデジタル時計を
セットし直すはめになったり、ブレーカーが
落ちるたびに僕も落ちます。

幸い、PC関係はノート型なのでバッテリーに
切り替わるだけで難を逃れていますが。

電気がないと生きていけない性分なので、
落ちるたびになにか戒められているような
神妙な気持ちになります。
落ちたブレーカーの配電盤は神棚のようでもあります。

ライヴを観る臨戦態勢だっただけに、なおさら。
誰もいないのに(彼女は忘年会で留守)、ひとり
恥ずかしくなる自分がいる。そんな2008年師走。

Man Throws Shoes At Bush

イラク人記者がアメリカのブッシュ大統領に靴を
投げつけた映像が瞬く間に世界を駆け巡った昨日。

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=duLds-TZMGw&hl=ja&fs=1]

それは、久々にテレビの威力を感じた出来事でした。

回転しながら飛ぶ靴、記者の叫び、華麗なかわし身、
強がりにしか見えないジョーク。映像は、改めてイラク侵攻の
是非を注目させるのにじゅうぶんすぎるインパクトがありました。

現地の記者団は、「ダック(身をかわす)」にかけて
「レームダック(死に体)ではなかったということだ」
と辛辣な皮肉を吐いたらしいです。

なかなかうまい!ですが、それよりも何よりも
「夫を失った女性、親を失った子供たちからの贈り物だ」と
靴を投げた記者の叫びはさすがに真に迫るものがあります。

さらに今、その行為はイスラム社会で賞賛を呼び、
アラブ弁護士連合が「ブッシュ大統領はイラク侵攻の犯罪者だ」
と声明を発表したり、イラク各地で記者の釈放を求めるデモが
行われているとか。大統領のサプライズ訪問は、結果的には
飛んで火に入る冬のKY(死語)だったわけです。

そしてこの映像は、YouTubeによって1日で100万回も再生されています。
ランキングでは上位10件中9件がこのニュース映像で占められている状態です。
テレビで受けた衝撃はネットに補完され語り継がれていくんだなと改めて実感。

余談ですが、見直せば見直すほど、靴を投げられた行為そのものよりも
ジョークで場を鎮めようとした大統領のふるまいこそ、この人の存在感や
威厳を矮小化させちゃったんじゃないかと思うようになりました。

「男の格は事後対応で決まる」とはうちの母の名言ですが、
まさに、事後の対応としてあの力ない笑顔はしまりがない。
ビフに殴られた後のマーティーのパパを彷彿とさせました。
映像では発言よりも表情の方がよっぽど雄弁なんですね。
 
 
話がいろんな方向に飛び火しましたが、
テレビメディアの底力を改めて実感したニュースでした。

命中しなくて本当によかった。
命中しなかったからこそ、「広告」的効果が
発揮されてしまった映像だといえます。たぶん。

弾けないギターを弾くんだぜ

意を決して、大学の同窓会に出席した。

僕にとっては休学してひとつ繰り下がった学年。
正直、知っている人は半分にも満たないし、逆に
僕を知っている人はそれ以下だったりして。

だから「意を決して」になるんだけども、
行ってよかった。


※奥の力士さんは別のグループです。ごっつあんです。

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=geJthfw049k&hl=ja&fs=1]

このPVの1:45〜みたいなことには展開しなかったけれど。

美大というちょっと特殊(特異)な場所を出た人たちが
ある意味で順当にアーティストになっていたり、カメラマンとして
デビューしていたり、ポンキッキのディレクターをしていたり。

大人たちに揉まれて、彼らは昔よりずっとタフに見える。
実際、いろんな修羅場の「さわり」だけを語ってくれた。
全てを語れないほど現在進行形の修羅場だったりするらしい。
 
 
それにしても、この学年の人たちは仲がいいなと思う。
もともと在籍していた学年の方では、
同窓会なんて未だ行われていないもの。

「私たちが呼ばれてないだけじゃね?」

深夜、待ち合わせた渋谷のファミレスで
彼女が意味深な顔して発言。のりさんも
隣でパンケーキを切りながらうんうんと頷く。

この3人は毎週プチ同窓会を開いてる。

FINALCUT

10月にさいたまスーパーアリーナで観た
RADIOHEAD | JAPAN TOUR 2008」の
ライヴ映像がWOWOWで放送される(すでに一度放送済み)。

その番組のスペシャルサイトが贅沢で面白い。
 
 
RADIOHEAD | 12 CAMS, CREATE YOUR RAINBOW | WOWOW ONLINE
http://wowow.co.jp/music/radiohead/special/
 
 
12台ものカメラで追った映像を、ユーザーが
自分の好きなタイミングでスイッチングできる。

 横一列に並ぶ12個のサムネイル動画をクリック
          ↓
 プログレスバーに、選択された動画が色で記録される
          ↓
 リプレイで、作成(編集)したムービーが再生される

素材をふんだんに使うとはまさにこのこと。

楽曲の販売ですら、価格設定をユーザーに委ねて
ダウンロード形式にしてしまったRADIOHEADだからこそ、
このサイトの自由自在な企画もより生きてくる。


選択した動画部分の色がならぶ様も
「In Rainbows」のアートワークを
彷彿とさせてニクイ。

天野祐吉×中島信也『広告も変わったねぇ。』出版記念トークショー

『広告も変わったねぇ。』出版記念トークショー
天野祐吉×中島信也の「CMも変わっていくねぇ。」

に参加。青山ブックセンター本店。
約90分間、最前列でメモしながら聞き入った。

 

・「テレビ」という響きに懐かしさすら感じる
・「上から下へ」のテレビが崩壊しつつある
・つよい巨人軍がいるから阪神ファンは熱くなれる
・権力者としてのテレビがあるから批評も成り立った

・テレビは夢も希望もない、身も蓋もないメディア
だからこそ面白い。昭和天皇がほっぺたをポリポリ掻いているところも、災害地で「住民は怒りと不安の声を口々に」とレポートする背後でピースする子どもも映してしまう猥雑なメディア

窓の外に木が生え室内には蔵書がある、というワイドショーお決まりのセットはテレビ側が抱く夢。あんなものはなくていいのに、ないと不安なテレビ局

 

2_nakajima-small

 

・リーマンショックは第二の9.11…広告への影響は年明けから
「軍縮」ならぬ「産縮」、産業の縮小が必要ではないか?
・過剰から適正にソフトランディングする時代へ
・だが、企業は生産か倒産しかしていない。適正化に踏み込めない
給料が半分になっても幸せな社会って描けないだろうか
・麻生内閣、あれはダメ

生活者の空気感に比べて広告はまだ脳天気
・その先を見せる装置がテレビCMだったのに
・ジョーンズ調査員(BOSS)やホワイト家族(SoftBank)はいまの面白いCMの極限ではないか。これを追うことは無理で勝てっこない。若者は別の新しいアプローチを!
眠り薬で催眠させる広告ではなく、目を覚まさせる広告を

・広告は現状へのちょっかいだったから面白い。そのために制作者は買い手視点であること
・だが、いまのCM制作はネガティブチェックの嵐…

サッカーのパブリックビューイングにテレビの新しいカタチ?
・ネットは個人のもの。テレビは生の、みんなのメディア
・ネットによる文化の多層化が進み、豊かになっている面も

2008年後半から激変した(といわれる)世界、温暖化が進む地球環境、日々降り注いでくる常識を疑ってみること

 

どうしても聞きたい質問があったのに、言葉にまとめることが瞬時にできず、断念。上手く言う必要なんてなかったのに。あ〜!一生後悔するなこれ。

それにつけても良書です。

微力ながら広告しておきます。

いいわけ

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父親から電話。

「最近、日記が淡泊じゃない?」

そんなつもりはないのだけれど。

「正月は帰ってくるん?」

どおしよう……。

態度が淡泊になってしまう。