乗っかり広告

企業や商品Webサイトにある
「about」「movie」「photo」などの
いわゆる常套メニューを、すべて外部の
ソーシャルメディアを使って構成ーーー
“寄生虫のような”スペシャルサイトです。

 

▼Skittles.com: Interweb the rainbow.
http://skittles.com/default.htm
※Skittlesというお菓子のプロモーションのようです。

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商魂

便乗商売って、初動が大事なんだなぁ
と思った時事ネタです。

 

「松ちゃんおめでとう」で五反田風俗店割引
‥‥松本人志結婚祝い

 

ダウンタウンの松ちゃんが出来ちゃった結婚し、相方の浜ちゃんが

 「もう五反田には、行けませんね」

と祝福コメント(?)をしたことを受けて、五反田の風俗街では
祝賀ムードに包まれたんだそうな(ほんまかいな)。

 

テレ朝系「アメトーーク!」で紹介された芸人御用達の「危険なバイト」「不倫若妻紹介処」のホテル派遣型2店舗では、19~24日まで「松ちゃんおめでとう」の合言葉で、オールタイム2,000円の還元キャンペーンの実施を決定。

スポーツ報知より引用)

お客さんが店員に「松ちゃんおめでとう」
と言っているさまは、そうとうシュールです。

 

それにしても、これも立派な「広告」ですね。
抜き処なのに、抜け目なさすぎ。しかも早い。

総理大臣が替わるたびにまんじゅうを販売するお菓子業者がいたり、
海の向こうの大統領の就任でなぜか小浜市がお祭りムードだったり、
「便乗」というのはいつもB級なにおいをさせてくれますが、

今回は、当事者ではなく浜ちゃんのシャレがきっかけになって
始まったところに、「目の付けどころがシャープだなぁ」と
感心してしまいました。

 

この店長はしてやったりでしょうね。

スポーツ新聞に取り上げられて、さらに
ネット経由でバズ効果も見込めて‥‥俺天才!
って、そこまで完璧な計算はしてないと思いますが。

CDショップ大賞

全国の本屋さんがオススメしたい本を
選んで投票し、賞をあげる「本屋大賞」。

芥川や直木の権威はないけれど、いま
面白い本や掘り出し物をプッシュでき、
ハズレを引きたくないお客さんにも
一定の信用を得ている感があります。

 

その本屋大賞に対抗して生まれたのが
「CDショップ大賞」だそうです。

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ラジオCM

お部屋探しサイト「CHINTAI」のラジオCM。

 

女「ねえねえ、今夜映画でも観に行かない〜?」

男「行かねぇよ!」

女「ほんとー!?やったー。
  じゃあさ、そのあと焼肉食べようよ!」

男「食わねぇよ!

  ‥‥ったく、うるせえなぁ、隣の部屋」

 

壁が薄くてお困りなら、ネットでCHINTAI。

 

上手い!
(うろ覚えなので、また聞いたら修正します)

この女性の声優さんが麻生久美子みたいな声で、
あっけらかんとした口ぶりがいい味出してる。

「私と広告批評」

広告批評』の最終号が発売された。
つまり、最後の広告批評。

事実を受け入れたくなくて、まだ買ってません。

 

「私と広告批評」という作文を書くとすれば、
1998年1月号までさかのぼって書くことができる。
(誰にも頼まれてないけれど)

 

当時17歳、高校2年生だった僕は
田舎から電車で1時間、片道1,500円の運賃で
毎週1回、松山の美術予備校に通ってました。

松山に出たときの楽しみは、愛媛県で唯一の
大きな本屋(=紀伊國屋書店)に行くこと。
そこで数冊だけ取り扱いのあった『広告批評』との
出会いは、まさに運命的衝撃でした。

こんな本があったのか!
興奮して、もののけ姫やNikeの特集、ベネトン、
多田琢大研究など、当時の第一線のクリエイティブを
帰りの電車の中でむさぼり読んでました。

 

高校時分に出会っていたことが、
後の美大進学を後押しし、広告学校への
入学、Web広告制作会社への就職にまで
つながっていることは、疑いの余地がありません。

そういう人、けっこう多いんじゃないかなぁ。

‥‥という類の本なので、
襟を正して、熟読します。

 

最終号のテーマは
クリエイティブ・シンポシオン」全収録。

当日はもちろん参加しましたが、
あらためて、文字で読める幸せ。
この分厚さと白い表紙が泣ける。
‥‥さっき買ってきました。

リッチであること。

時よ止まれ!

 

どうやって撮るんだろう?

 

21:9という、映画のシネスコサイズを黒帯なしにフルスクリーンで表示できる液晶テレビの、プロモーション用につくられたムービーのようです。カンヌ受賞。

 

それにしても、これだけダークなモチーフで電化製品の宣伝をするなんて、日本だと考えられないですね。

まず、大量殺人がNG。
次に、ピエロが怖くてNG。
ピエロがマクドナルドのドナルドに見えなくもないから配慮してNG。
液晶テレビと関係ないからNG。

でも映画の臨場感をそのまんま余すところなく見られますよ。それは例えばこんな臨場感でっせー。って話で、そんじょそこらの臨場感ではなし得ないレベルになってることが、この液晶テレビの広告になっている。

YouTubeではただの「すごい映像」ですが、メーカーのサイトに行くとその意図が伝わってきます。商品の肝である縦横比が変えられたり、高精細で再生できたり。

まあ、それを見ているのはノートPCだったりするのですが。

贅沢な商品を広告するには、贅沢な体験をプレゼントする。
日本だとTVCMありきの広告費の使い方をするものだから、こういった贅沢さってまだまだ少ないのが現状。贅沢な商品をアピールするためにスペックを並べ立てるのが常套手段で。作り手の僕が「日本だと」だなんて言ってる間はブレイクスルーできないんだろうな。反省。

それにしてもこの映像、制作費はいくら掛かっているんだろう?見とれてしまう2分間でした。

やっぱり、広告は貴重な時間をもらう分、「得した気分」を与えなきゃダメですね。

 

Carousel: A Cinema 21:9 Production

名作コピーに学ぶ

広告学校の恩師・鈴木康之先生の
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』読了。

名作コピーの
何がどういいのか?
を見事に解剖された一冊。

「書くことは、書き直すこと。」

「1行目は、2行目を読みたくなるように書くこと。
 2行目は3行目を、3行目は4行目を読みたく
 なるように書くことだよ。」

「文章は書くものではなく、読んでもらうものです。」

(本書より)

解剖の詳細なレポートと、先生の経験から
導き出された教訓が「読みやすく」まとめられています。
感動しました。

「何かに感動したことを、どこかの元首相みたいに
 感動した!で説明しようなんて怠けちゃダメ」
という声と、めがねの奥の鋭い視線が頭に浮かびます。

もっと勉強しなきゃ。

 

文章を「読んでもらいたい」と願う
すべての日本人におすすめです。
(これも常套句なので、赤ペンチェックの対象かな‥‥)

What for?

「WhatとHow、つまり、広告で
何を言うかと、どんな表現で言うかの手前に、まず
何のために言うのかという、ミッションから考えます」

 

NTTレゾナント「goo」、
日清カップヌードル「NO BORDER」「FREEDOM」
などを手がけてこられたクリエイティブディレクター、
高松聡さんの講義を受講。

 

気になる言葉はすべてメモしてきましたが、

「コピーライティングとコピーライターの違い」
「What to SayとHow to Sayの手前」

のふたつが心に刺さりました。
冒頭の言葉はその中から。

 

What for?の目を持つ。

 

基本中の基本なんだと思いますが、
言葉にされて改めて意識できたというか、
今の自分の企画案に欠けていた部分が
まさに「何のためにやるのか」という視点だった!
と気づかせてくれました。

Let it Shine

Hondaインサイトの海外CM、
3回見たけどやっぱりかっこいい。

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=lyknI5_Wcqs&hl=ja&fs=1]

メイキングによると、コンピュータで
ひとつひとつのライトを制御しているようです。

 

Honda UKの広告は以前からレベルが高く、
iPhoneに保存しておきたいものがたくさんあります。

例えばこれ。

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=gjyWP2LfbyQ&hl=ja&fs=1]

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=XmePHwX_2-k&hl=ja&fs=1]

 

極めつけはカンヌでゴールドに輝いたこれ。

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=g2VCfOC69jc&hl=ja&fs=1]

 

しびれるなぁ。
どれも人の魂みたいなものを感じさせてくれます。

TOWER

先週末に行った東京タワーを
よーく見ると、朱色と赤の2色で
カラーリングされていることに気づきます。

タワーの内側は赤、
外側は朱色で塗られていました。

階段で昇らなければ気づかなかったかもしれません。

何でだろう?と思って公式サイトで調べましたが、
あの赤は「インターナショナルオレンジ」という
名前の色で、どうやら2色あるわけではないっぽい。

きっと、外側の方が日光や雨風により多く
さらされているので、退色がはげしいのでしょう。
たぶん。

 

調べていくうちに、新しくできる
「東京スカイツリー」のサイトにたどり着きました。
デザインコンセプトを見ると、ロゴマークの説明が。

 

 

これは想いを詰め込みすぎのような‥‥。
各所からいろいろあったのかな、要望が。

 

マークの色や形にどんな想いを込めているかより、
子どもが真似して描けるくらいのシンプルさで、
誰にでも伝わるものの方が優れていると思います。

ナイキとかNTTとかJリーグとかベンツとか。
パッと頭に思い浮かぶやつ。

ロゴを描くのが上手い小学生って、最近もいるのかな?
僕が子どもの頃は、ナイキやJRなどのロゴをよく机に
彫ったものです(すごい話が脱線したな‥‥)。

 

参考:
ロゴポータルサイト|ロゴストック

昼下がりの惰性

WBCの中継の合間に流れた
整腸剤のコマーシャルをみて吹きました。

 

男:
「ザ・ガードって、君のおなかの張りを治してくれるんだろ?」

女:
「そうなのよ、あなたの乱れがちな便通も治してくれるのよね

 

整腸剤だけに、腹を割って話しすぎだろこの夫婦。

 

これ以外にも、お昼時のCMはすごいのがいっぱいだった。
自画自賛のオンパレードで、もはや会話になってない。

そんな“乱れがち”なCMを、みんな見過ごしている。
保険は計算式を出され、洗剤はいつも驚きの白さ。
見慣れているということは、効果がないってことなんじゃない?

嫌いなパチンコのCMがいちばん凝ってて面白い。

昨日、いのちが頑張っていました。

ぐっとくるコピーと、ほろりとさせるピアノ。
ぱらぱらと変わっていく写真。
ずるいよ、こういう組み合わせは。


コピーで泣かせに入るWeb広告ってまだまだ少ないから、
個人的には細かい部分で勉強になる。このずるさは武器。

 

新聞。それは広大な世界の一日を、奇跡的に圧縮したもの。

昨日、ガッツポーズがありました。
昨日、たたかいがありました。
昨日、こぼれた涙がありました。
昨日、まぶしい笑顔がありました。
昨日、いのちが頑張っていました。

わたしはそれを見ました。
伝えなければ。突き動かされる胸。
記すことで、あなたに伝えることで、
これからまたはじまる今日が変わるんじゃないか。
新しい未来をつくるんじゃないか。

世界を思うハートを求めます

 

読売新聞

読売新聞 スペシャルサイトより)

うわ、やられた。と思ったら、GO TO ENTRY。
え?リクナビ?‥‥新卒採用スペシャルサイト?
ほー、PCでYahoo!トピックスばかり見て新聞紙をめくらなくなった
ネットユーザーへではなく、これは学生さんへの投げかけだったわけだ。

この、数行のコピーを読ませるために、Webは
写真と音楽とギミックが必要になってくるということか。

 

それにしても、アスリートはやっぱり絵になる。
読売巨人軍じゃなくてイチローというのもいい。
ジャイアンツ出てきたらエントリー減るだろうし。

麻生太郎じゃなくてオバマ大統領が出てくるのも、
同じような理由だろう。

 

新聞、お金と読む時間さえあれば取りたいです。