トウキョウソナタ

先週、『レッドクリフ』を観たと
電話で弟に話したら、

「なんでトウキョウソナタを観ない?」

と言われたのを思い出して、新宿の映画館へ。

隣の席に座ったお客さんが、なんと
大学時代のゼミ仲間だった。3〜4年ぶり?
長井くんの落ち着いたトーン、懐かしすぎます。
昨日からの偶然力、引き続き。

 

香川照之演じる父と、次男坊との
口論のシーンに、自分の父と弟を重ねてみた。

うちの父はあそこまでダメじゃないけど、
おかしな時期があったのは確かで、弟は
凝りもせずに反論(反抗ではない)して
よく叩かれていた。

家族なんて不協和音そのものだろう。
よく続いてると不思議に思う。奇跡に近い。

映画の中の家族も、壊れそうで、でもまた
「ただいま」と扉を開ける。そこに修復の
努力や葛藤、絆のようなほとばしるものはない。

それぞれが勝手に家を出て、勝手に生きて、
勝手に戻ってくる。

だけれども無関心というわけでもなく、
互いの存在や「痛み」は認識している。

うまく言えないけれど、愛おしい映画だと思った。
ときどき垣間見える黒沢作品のユーモアが、今回は
いつになく「救い」として機能している気がした。
 
 
弟に感謝。

ライヴ日和 〜今日は僕のために集まってくれてみんなありがとう!〜

PFM盟友・koni氏率いるバンドの
ライヴ目当てに下北沢へ。

iPhoneのマップで経路検索をして、
ラインの進む方向をたどること、10分少々。
我が家から下北まで歩いていけることが判明した。

本多劇場前のライヴハウスに着くと、大学時代の
ゼミ仲間と偶然の再会。何年ぶりかなぁ。

来週の同窓会で会う約束をする。
図ったかのようなタイミングの
同窓会ががぜん楽しみになる。

コニシくんのライヴも久しぶりで、
曲はどれも知っているものばかり。
でも、ドラムメンバーの交代で音に輪郭がついた。
ヴォーカル・コニシくんの声もよく通って爽快。

9年間の付き合いでいちばんイイ音だったかも。
本人たちは息が上がっていたけど気にしない。

biki、ぺーやんとお茶をする。
たいして盛り上がりもせず、かといって退屈でもなく。
ヴィレッジヴァンガードで本を買って上原へ移動。

週末に愛用しているカフェへ、ぺーやんと入る。
そこで、同じ予備校(僕にとっては幼稚園から)の先輩、
ちくりんとばったり会う。

偶然って、こうも重なるものかね。

なぜかちくりんとぺーやんとの名刺交換を促し、
ちくりんが帰った後も閉店までだらだらする。

午前1時、彼女が仕事先の日本武道館から直行。
この人もまた、予備校で同じ釜の飯を食った仲。

彼女はデフォルトとして、
色んな人に会えて満足の一日だった。
そんな2008年の師走。

明日の神話


渋谷駅の太郎。
麻生じゃない方の。

明日の神話

このオフィシャルサイトでは、

  ポータブルオーディオプレーヤーに
  ダウンロードして、
  壁画の前で岡本敏子の解説を聞こう!

という触れ込みで、
『岡本敏子音声解説』を
データ配布している。

すごくいい企画だと思う。
美術館で展示されていた時も、
渋谷駅で恒久的に展示中の今も、
敏子さんの解説がタダで聞ける。

他の美術館もやるべきだと思う。

琳派展もワイエス展も、500円ほどで
音声解説キットを貸し出していたけれど、
値段や端末の大きさがイヤで借りなかった。
(自由な解釈で観たいという思いもあった)

だけど、その音声解説を『明日の〜』のように
Webサイトからダウンロードできたらちょっと
トクした気分になるし、実物を前にしてでないと
解説の意味は確かめられないのだから、
行く理由がつよくなるんじゃないかな。

そして、相変わらず現地では500円で
レンタルすればいい。美術館に最も足を運ぶ
おばちゃん層はiPod普及率も低いと思われ、
今まで通り収入源になるだろう。

家に帰って、図録をめくりながら聞くというのも
新しい楽しみ方かもしれない。
 
 
いいアイデアだと思うけどなぁ。