アナロ熊

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=bUMtQCPbTuc&hl=ja&fs=1]

仕事早いなぁ。

草彅くん降板につき
代打で登場した新キャラクター、地デジカ。
に対抗して(?)ネットで生まれたアナロ熊。
アナロ熊の生まれ方は超デジタル。

むしろ人間の不祥事を埋めるべく出てきたシカの方が
よっぽどアナログ感漂う気もしなくもない。
どちらにせよ愛されキャラだと思います、両者。

それにしても、アナロ熊は裸なんですね。

デジタルハリネズミ

誕生日プレゼントに、
トイカメラチックなデジカメをもらいました。

 

 

デジタルハリネズミ
www.superheadz.com/digitalharinezumi/

これがけっこういい味出します。

アナログな風合いの絵であることはもちろん、撮影時、
どんな画風(カラーバランス)に転ぶのか、まったく読めない。
しかも液晶モニタは再生のときしか使えないので、
基本的に撮影時は真っ暗。ノーファインダー。

ようするに、「どんな写真になってるんだろう?」
というアナログカメラの緊張感を再現してるんです。
カメラフィルムを模したデザインもGood。

デジカメなのにアナログな絵。
デジカメなのにフィルムの形。
動画も撮れるけど、音は録音できず。

ふつうの用途にはめちゃくちゃ不便なんだけど、
いいです、これ。気に入りました。
いずれサイトにもUPしようと思います。

「私と広告批評」

広告批評』の最終号が発売された。
つまり、最後の広告批評。

事実を受け入れたくなくて、まだ買ってません。

 

「私と広告批評」という作文を書くとすれば、
1998年1月号までさかのぼって書くことができる。
(誰にも頼まれてないけれど)

 

当時17歳、高校2年生だった僕は
田舎から電車で1時間、片道1,500円の運賃で
毎週1回、松山の美術予備校に通ってました。

松山に出たときの楽しみは、愛媛県で唯一の
大きな本屋(=紀伊國屋書店)に行くこと。
そこで数冊だけ取り扱いのあった『広告批評』との
出会いは、まさに運命的衝撃でした。

こんな本があったのか!
興奮して、もののけ姫やNikeの特集、ベネトン、
多田琢大研究など、当時の第一線のクリエイティブを
帰りの電車の中でむさぼり読んでました。

 

高校時分に出会っていたことが、
後の美大進学を後押しし、広告学校への
入学、Web広告制作会社への就職にまで
つながっていることは、疑いの余地がありません。

そういう人、けっこう多いんじゃないかなぁ。

‥‥という類の本なので、
襟を正して、熟読します。

 

最終号のテーマは
クリエイティブ・シンポシオン」全収録。

当日はもちろん参加しましたが、
あらためて、文字で読める幸せ。
この分厚さと白い表紙が泣ける。
‥‥さっき買ってきました。

謝罪会見

SMAP 草彅君の一連の騒動で、
案の定というべきか、総務大臣は
「発言撤回」をし、当然の流れのように
本人による「記者会見」があって、活動自粛。

あとはスタジオのコメンテーターが
好き勝手にこねくり回す、という風にすべてが
一巡した感があるけれど、いち視聴者の僕は、
あの会見をTVで見て、なんだか安心してしまった。

 

記者さんたちの質問は「お涙ちょうだい」や
「猛省を促す」や、もしかしたら「引退」へと
持って行くような、誘導尋問的な投げかけだったように
見えてならないんだけど、そのひとつひとつに答える
草彅剛個人はもちろん反省しつつ、でも決して
かしこまった謝罪ではなく、

 

「気持ちがふわふわして」
「気づいたら警察でした」
「慎吾と自宅で飲んだとき、パンツ一枚になったことはあります」
「(SMAPには)すぐにでも戻りたいです。でも~」

 

と、気持ちと事実を順番に、丁寧に、自分の言葉で
話していたように見えた。だから安心しちゃいました。
変に外の圧力で矯正されていないというか。

 

なにをやったか、今後どうするか、は
他人の僕の知るよしもありませんが、
なにかを起こしたときの人の言葉というものに、
興味があります。

TVでは「草彅さんは神妙な面持ちで~」なんて
常套句でナレーションしてたけれど、いやいや、
神妙ではあるけれど、ちゃんと草彅剛の空気に
なった上での、神妙すぎない会見だと思いました。

むりに大人らしさを作った杓子定規な謝罪会見を
見慣れていた身として、いたってふつーの言葉による、
正直なごめんなさい会見だったのかなと。

この辺は、受け止める人によって違うんだろうなぁ。

抑揚のついたカメラフラッシュに、「涙を押さえるぞ!」
という意図を垣間見た気がしたのも、僕の主観でしかなく。

 

一緒にTVを見ていた彼女は
「雰囲気づくりのための空焚きだったりして」
なんて言ってましたが、そんな仕込み記者おらんわ。

背広を着た裸の王様

今日も、仕事場のある赤坂は快晴です。

天気よし!アンテナよし!
俺ツヨシ!の草なぎ剛が、

まさかこの近所で拘留されているなんて、
ちょっと信じられないくらいの晴天。
関係者にとっては青天の霹靂(へきれき)。

 

全裸で逮捕というニュースには
その中身自体に芸能人ぽさ(薬物とか?)すら
垣間見えず、残念な印象しか抱けません。

が、個人的には、騒動に対しての総務相の発言

 

「なんでそんな者をイメージキャラクターに選んだのか。
恥ずかしいし、最低の人間だ。絶対許さない!」

 

の方に、言いしれぬ不快感をおぼえました。
なんで選んだかって、彼の好感度を利用したかったからでしょ。
そのSMAPのメンバーが公然わいせつの現行犯で逮捕されるなんて、
誰に予測できたでしょうか。

なんとも大人げない発言にしか聞こえない。

公園で真っ裸になるのも大人げないけれど‥‥。
「最低の人間」って、人を殺したわけじゃないんだし。

ついでに言えば、国際会議の場で
へべれけ会見をした元財務大臣も「酒酔い」だったのにな。
そっちの方がよっぽど「危害」な気がするけど。

すぐに感情を爆発させることを
「即対応」だと勘違いしているのか?
見ていて恥ずかしい。

 

「地デジ推進キャラクター降板はやむを得ない。誠に残念」
と言って事態を冷静にみるのが大人だと思います。

リッチであること。

時よ止まれ!

 

どうやって撮るんだろう?

 

21:9という、映画のシネスコサイズを黒帯なしにフルスクリーンで表示できる液晶テレビの、プロモーション用につくられたムービーのようです。カンヌ受賞。

 

それにしても、これだけダークなモチーフで電化製品の宣伝をするなんて、日本だと考えられないですね。

まず、大量殺人がNG。
次に、ピエロが怖くてNG。
ピエロがマクドナルドのドナルドに見えなくもないから配慮してNG。
液晶テレビと関係ないからNG。

でも映画の臨場感をそのまんま余すところなく見られますよ。それは例えばこんな臨場感でっせー。って話で、そんじょそこらの臨場感ではなし得ないレベルになってることが、この液晶テレビの広告になっている。

YouTubeではただの「すごい映像」ですが、メーカーのサイトに行くとその意図が伝わってきます。商品の肝である縦横比が変えられたり、高精細で再生できたり。

まあ、それを見ているのはノートPCだったりするのですが。

贅沢な商品を広告するには、贅沢な体験をプレゼントする。
日本だとTVCMありきの広告費の使い方をするものだから、こういった贅沢さってまだまだ少ないのが現状。贅沢な商品をアピールするためにスペックを並べ立てるのが常套手段で。作り手の僕が「日本だと」だなんて言ってる間はブレイクスルーできないんだろうな。反省。

それにしてもこの映像、制作費はいくら掛かっているんだろう?見とれてしまう2分間でした。

やっぱり、広告は貴重な時間をもらう分、「得した気分」を与えなきゃダメですね。

 

Carousel: A Cinema 21:9 Production

ぐるりのこと。

じんわり、染みいる映画だった。

木村多江、リリー・フランキー主演。
映画『ぐるりのこと。』を観る。

 

めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。

 

ある夫婦の10年間が、モノローグもBGMも使わず
たんたんと、それでいて緊張感をもって描かれる。

主演の木村多江さんは、撮影中、ほんとうに
役を超えて自分も「うつ」状態になったそうだ。

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=5kdqcFCxT6c&hl=ja&fs=1&rel=0]

 

ふたりでお風呂に入るシーンが好き。
あれはふつーに痛いよなぁ。

脇役も豪華なのに、うるさくない。
美大出身のふたりという設定に、親近感を覚える。
リリーさんの佇まいが、素のままのようで可笑しい。

 

傍らにいるだけの夫が、妻の鼻水を拭いてあげる。

 

とってもいい映画です。

名作コピーに学ぶ

広告学校の恩師・鈴木康之先生の
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』読了。

名作コピーの
何がどういいのか?
を見事に解剖された一冊。

「書くことは、書き直すこと。」

「1行目は、2行目を読みたくなるように書くこと。
 2行目は3行目を、3行目は4行目を読みたく
 なるように書くことだよ。」

「文章は書くものではなく、読んでもらうものです。」

(本書より)

解剖の詳細なレポートと、先生の経験から
導き出された教訓が「読みやすく」まとめられています。
感動しました。

「何かに感動したことを、どこかの元首相みたいに
 感動した!で説明しようなんて怠けちゃダメ」
という声と、めがねの奥の鋭い視線が頭に浮かびます。

もっと勉強しなきゃ。

 

文章を「読んでもらいたい」と願う
すべての日本人におすすめです。
(これも常套句なので、赤ペンチェックの対象かな‥‥)

牛の舌鼓

「今年の目標は仙台に行って牛タンをたべること」

を年始に宣言していた彼女が、奇しくも週末の
仙台出張であっさりと目標達成して帰ってきた。

皿に盛られた牛タンの写メを見せてくれた。
写真だと微妙。

「なんで牛の舌がこんなに旨いんだろうねー」

 

土曜は横浜、その前の週は長野。
来週は栃木。ひとりで行って、ひとりで現場に入って、
ひとりで帰ってくるのを4週連続くらいでやっている。
ハードすぎるだろ。

 

バイオハザード』はとうぶん凍結状態。

WATCHMEN

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=R3orQKBxiEg&hl=ja&fs=1]

『ウォッチメン』を鑑賞。

「Who watch the watchmen?」
(誰が見張りを見張るのか?誰がヒーローを監視するのか?)

アメリカVSソ連の冷戦を背景に、
X-MENのようなスーパーヒーロー、
「WATCHMEN」の活躍を描くSFバイオレンス。

と思いきや、単純にそれだけではない。

のっけからヒーローのひとりが殺害されます。
しかも、そのヒーローはニクソン政権に
心酔したメチャクチャな奴で、ケネディを
暗殺したり、ベトナム戦争で現地の人を
殺しまくったり、描写が半端ない。

もちろんストーリーはそこで終わるわけではなく、
正義を貫くためにどこまでやっていいのか?
ある悪を根絶やしにするために、星ごと燃やしてもいいのか?
‥‥誰がヒーローを監視するのか?みたいなことが描かれます
(星ごとというのはものの例えであってネタバレではないです)。

『300』の監督なので、暴力もSEXも超スロー、
歯が折れるシーンも“炎”が発射されるシーンも
容赦なく隠すことなく見せてくれます。

 

デート映画にはとうていなり得ないので
ヒットはしないでしょうが、『300』や『ダークナイト』を
面白いと思えた男子諸君は、ひとりで映画館に行くべし。

中学生時代にコミックの『X-MEN』を集めていた僕には
かなり衝撃的な作品でした。

WATCHMEN(米国版)
WATCHMEN(日本版)

What for?

「WhatとHow、つまり、広告で
何を言うかと、どんな表現で言うかの手前に、まず
何のために言うのかという、ミッションから考えます」

 

NTTレゾナント「goo」、
日清カップヌードル「NO BORDER」「FREEDOM」
などを手がけてこられたクリエイティブディレクター、
高松聡さんの講義を受講。

 

気になる言葉はすべてメモしてきましたが、

「コピーライティングとコピーライターの違い」
「What to SayとHow to Sayの手前」

のふたつが心に刺さりました。
冒頭の言葉はその中から。

 

What for?の目を持つ。

 

基本中の基本なんだと思いますが、
言葉にされて改めて意識できたというか、
今の自分の企画案に欠けていた部分が
まさに「何のためにやるのか」という視点だった!
と気づかせてくれました。

HD

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=vP4BJVmjZq4&hl=ja&fs=1&rel=0]

これはHDモードで、フルスクリーンにして見るのが正解です。

 

フランス人写真家が撮った東京の空、だそうです。
息をのむ光景が広がります。

 

HDカムが一般にも扱えるようになった3~4年前、
まさに

「定点で街を撮りっぱなしの写真のような動画」

を作って展示しよう!と計画していたことがありました。

当時は映し出すモニタをレンタルするにもお金がなく、
計画はあえなく頓挫したのですが、今やYouTubeでも
細密なクオリティを配信できることに隔世の感を覚えます。

(※このムービーはキヤノンのEOS 5DMk2で撮られたらしい)

 

動画を主とした映像学科にいながら写真(静止画)を
勉強していた身として、動画なのか静止画なのかが
あいまいな部分での遊びを追求していきたい、
というのが僕の当時のスタンスでした。

1,000分の1秒を撮るのが写真なら、
動画を1,000倍のスローで流したらどうだろう?
とか、そんなことばかり考えてました。
そのためには、ハイビジョンの高解像度が必須とも
考えていました。そうしないと絵として持たないから。

ただ、動画で額縁(モニタ)に飾ると、それだけで
見る人は「尺」を意識し、「物語」を期待してしまう。
「これ、いつになったら何かが始まるの?」という構えで
見ようとするのです。それは僕の意図とは違うので、
そうじゃないですよ、と言いたいところですが、言えない。
なので、床面に映して、装置として見せるなんてことも
やりました。懐かしいなぁ。って、それだけの話です。

 

それにしても、かっこいいなぁ。
久々に映像を撮りたくなりました。

解像度が変える

テレビを21インチのアナログブラウン管から
46インチのハイビジョン液晶に買い替えて、
気づいたことは

「テレビを買い替えたんじゃなくて、
 大型テレビを導入したんだ」

ってことです。

 

宇多田ヒカルのライヴDVDを観て、
さいたまスーパーアリーナのスケール感や
照明の度肝を抜く壮大な演出など、実際に
自分が代々木第一体育館で観たときの衝撃が蘇りました。

今までも観たことのあるDVDだったのに、
まったく別の臨場感、没入感でもって体感できたのです。

 

宇多田ヒカルのDVDはもともと画質が非常にいいことも発見。
DVDはブルーレイよりも低解像度なのでぼやけるのですが、
その劣化をほとんど感じさせない。

残念ながらPerfumeの『GAME DVD』は汚くて散々でした。
武道館ライヴのDVDはがぜん高ビットレートを期待してます。

 

コンテンツを見る目が一変する。
思い切って買ってよかったです。