マイケル・ジャクソン THIS IS IT

観ました‥‥『THIS IS IT』。

2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンが、同年夏にロンドンで開催するはずだった幻のコンサート「THIS IS IT」のリハーサルとその舞台裏を収めたドキュメンタリー。100時間以上に及ぶ楽曲とパフォーマンス映像や、舞台裏でのマイケルの素顔を記録。

 

MJ、取材で一度だけ本物を見たことがあります。
今となっては一生の思い出。

代々木第一体育館の壇上でトロフィー片手にスピーチするだけの
フォーマルなKingは、ただ笑っていました。まさか亡くなるなんて。
僕はまだあなたのパフォーマンスを映像でしか見ていないよ。

 

でも、映像でならいつでも会える。
そう確信できる2時間でした。

誰かがTwitterでつぶやいていました。
「これはマイケルの未完成交響曲」だと。
もう、言葉になりません。King of POP!

 

ドキュメンタリーは、熾烈な競争を勝ち抜いたばかりの
若きダンサーの涙ながらの言葉で始まります。

 

「人生はつらいだろ。打ち込めるものが欲しかったんだ。
 これがそれさ(THIS IS IT)」

 

なにが心を震わせたかって、
ベタな言い方だけど、マイケルのライヴにかける情熱、
スタッフへの心遣い、音楽へのひたむきさ、観客への愛。

そして、リハーサル時の私服が相当ヤバイ。
ポパイのTシャツにモコモコの黒ジャンパー!
八百屋のオッサンかと思いました。POW!

 

24歳という若さで大抜擢された女性ギタリスト(超上手い)に寄り添うようにして声をかけるMJ。

 

「僕が一緒にいる。ここは君の最高の見せ場だ」

 

リハーサルで心を一つにしたスタッフ全員に語りかけます。

 

「観客が求めるのは“日常を忘れる”ということ。
 観客を“未知の領域”に連れて行きたい」

 

未知の領域を目撃したよ!マイケル。
この完全版は?なんて中途半端で
最高の置き土産を残してくれたんだ!

上映後、拍手がわき上がるなんて初めての体験でした。

 

余談ですが、この興奮を少しでもリアルな映像と音響で
体験できるIMAXシアターでの鑑賞をオススメします。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職