コマーシャル博覧会 vol.02の続き、最終回です。
小田桐さん:
「マッキャンエリクソン博報堂のスター 坂田さん」
80年代のコカ・コーラのCM「図書館編」が見つからなかったのでこちらを(坂田さん制作でなかったらごめんなさい。曲はこれだった気が)。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=7ZFwPYMH44w&fs=1&hl=ja_JP&rel=0]
この頃のコカ・コーラは時代を創っている感じがします。
「<モノ広告>の終焉 革命児 川崎徹の登場。彼は広告で広告を笑う。それは、関西から東京のタテマエを笑う」
「アケスケな庶民の欲望を愛する堀井グループ(電通関西支社のCMプランナー・堀井博次さん率いる集団)」
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=1Sk88hpvGGw&fs=1&hl=ja_JP&rel=0]
「わい雑なものこそ、TVのコミュニケーションの本質です」
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=71hAqBWveJI&fs=1&hl=ja_JP&rel=0]
「コトバの天才 堀井博次×石井達矢。石井さんの人間観察。堀井さんは人間の普遍性を描きます。1988年のラジオCMグランプリをお聞きください」
関西弁の女の子ふたりの会話で構成されたラジオCMでした。すっごくよかった!データは見つかりません‥‥。
「新しいものはいつもマイナーの衣装を着て現れます」
なんだか尻切れトンボですが、ここでおしまい。時間が来ました。
小田桐さん:
「この後の佐藤雅彦さんや大貫(卓也)さんやTUGBOATやいろんなCMも用意していたのですが、2時間で50年を話せと言うのがどだい無理な話‥‥まぁ、この辺は探せば見られるので各自で見てください(会場:笑)。というわけでお時間のようです。ありがとうございました」
う〜ん、この続きは別の機会でぜひ!「温故知新」な2時間でした。
CMが効きにくいとかソーシャルメディアの時代だとか語られるけど、人はいつの時代も人間に興味がある。ここに取り上げられた過去のCMたちが未だに僕を夢中にさせるのは、商品の魅力を最大化するという目的を果たしながら、人間を描いているから。
小田桐先生のことばで印象深かったのが、「わい雑なものこそ、TVのコミュニケーションの本質です」。大学時代の講義では、もう少し詳しく語っていただいていました。
「TVコマーシャルと他のメディアのコミュニケーションの違いは、わい雑さ。美しくないものが持っている、人をドキドキさせる力。みんなが“美しい”と思っているものをひっくり返す。それが堀井博次のコミュニケーション。彼のCMは子どもっぽく、TVは人間を子どもっぽくします」
(大学時代のノートより)
僕はWeb・インタラクティブ畑にいるため、このわい雑さと色気をWebで表出させられないか?と考えたくなりますが、同じことを別の箱に移し替えるのではまったくダメで。Webはメディアとしての生い立ちからあらかじめ「わい雑」な存在で、そこに表現としての「わい雑」をみんながシェアしたくなる感情でもってカタチにするってどんなもんだろう‥‥?あ、あの人たちやあの人はそっちへ向かっているな‥‥。
これはまた、別の話。
最後に、講演後の小田桐先生と5年ぶりにご挨拶できました。
ありがとうございました。