いま、いくつかの案件で、著名クリエイターとお仕事をさせてもらっていて。
「著名クリエイター」って響きがとても安っぽくて申し訳ないくらい、凄い方々。
そのうちのあるお方より、企画の全貌が可視化された構成がひと晩でチームにシェアされ、感動のあまりいろいろ思いを巡らせた朝のTweetです。
インタラクティブって、先を思いやることなんだ。あらゆる可能性を用意する作業。言葉だけとらえると美しいけど、すげー泥臭くて骨の折れる作業がエンドレスでつづく。先を思いやることに終わりがないように。だからクソ忙しいのは当たり前。不眠不休で作業していただいた方の背中を見て改めて実感。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ 凄い人との仕事って、改めて基本的なことに立ち返らせてくれます。
インタラクティブ業界でなくとも、人々に何かメッセージを発する業界なら受け手の反応があるという意味ではインタラクティブなんだけど、ことWebやゲーム、アプリにおけるインタラクティブ性への準備とは「思いやる」=あらゆる結果をプログラムで用意すること。用意のないものは思いやりではない。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ 僕が用意しなきゃいけないものを思いつくことはあっても、
実際に用意してくれるのはデザイナーやディベロッパーです。
今日もありがとうございます。
で、僕は一度に複数のことを考えるのが苦手で、むしろひとつのことを掘るタイプなので、このインタラクティブな「あらゆる可能性への用意」という思いやりに欠ける人間だと自認している。8年間Webのことに携わってきて、ますますインタラクティブってめんどくせえな、と思うことが多い。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ ホント、ねぇ。
届けたいメッセージを磨くだけじゃなく、送信フォームとか、
エラー画面とか、スパム対策とかも同時に考えなきゃいけないとか、
まさに芋づる式に問題が出てくる。
けれどこの業界にしがみついたからこそ名だたる巨匠たちとお仕事できている。そしてインタラクティブ業界のてっぺんにいる方々も「なんと面倒な」と途方に暮れる姿を見て、すこし安心した。けれど彼らは瞬時にシンプルな解を見つけて不眠不休でカタチに起こす。その体力が超人的なのだ。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ 体力で片付けるよりは、責任感かもしれません。
あるいは「好き」が呼び起こすパワーかも。
「なんでこんなめんどくさい仕事続けてんだろ」
と笑いながら話す某CDがいました。
インタラクティブ広告業の面白く面倒なところは「あらゆる可能性を用意する思いやり」というアナログな行為をプログラムというデジタルな手法で対応していくこと。そのお盆の上には映像もデザインも音楽も言葉も写真も載せられるし、組み合わせ次第でそれが番組にも店舗にもなる。可能性が有りすぎる。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
ここから、急にPerfumeやももクロのドームLIVEと関連づけるところが早朝。
たった3人(あるいは5人)で東京ドーム5万人の観客を熱狂させるにはどんな演出プランが必要か?を考える行為はインタラクティブだ。距離を等しくするために舞台はコロシアム方式にしよう。最後列のお客さんも満足する装置を建てよう。二階席に寄れるクレーンに乗ろう。衣装替えを何回しよう。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ ジャニーズの宙づり演出が分かりやすい例だと思います。
遠くの観客も彼らの汗を浴びるかもしれない期待感。3階席に近づく多幸感。
ドームLIVEは「近くの観客」と「遠くの観客」に分かれる。だからその両方を満足させるためのありとあらゆる手段が講じられる。そしてその手段は当然、事故なく狙い通りに遂行できるように事前のリハーサルで入念にチェックする。想定外な出来事に気づく。お金と時間の許す限り、さらに対応する。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ 滝沢秀明クンの宙づりからしたたり落ちる汗を「滝汁」と言うそうです。
僕らインタラクティブ広告業も、「近くの観客」と「遠くの観客」を意識した設計をしていく。誰かひとりへ向けた言葉だとしても、全方位から見られるコロシアム型の舞台から放射状に発信することになる。近くで反応する人もいれば、遠くで反応する人もいる。デジタルに近くも遠くもないが、人にはある。
— tacrow (@tacrooow) March 22, 2013
→ これが言いたいがゆえのLIVE話だったんだな。
まだまだ精進せねば。
拓郎さんの考え方や捉え方はいつも勉強になります。ありがとうございます。
松田さん、こちらこそありがとうございます!