now and then

今、武蔵美の授業中です。

小林のりお先生の、デジタル写真基礎という授業です。

6月14日は、評論家の大嶋浩さんをお迎えして、
小林先生との対談が催されます。
オープンキャンパスなので、来たい人は来てみるといいかも。
写真を持っていけば講評も受け付けてくれます。

デジタル写真を始めて一年が経ちました。

まだ一年です。銀塩は16からだから、かれこれ七年になります。
そう考えると、デジタルのデの字もまだ知らないのかもしれません。

デジカメを触ると、高校時代のビッグミニと同じ感覚が蘇ります。
小林先生いわく、「撮る」というより「撮れる」ということ。

それこそが、デジタルの醍醐味かなと思います。

 

先週から、課題の関係でうちの暗室が一年ぶりに再開されました。

酢酸のにおいは興奮させてくれます。
DarkRoomの空気はわりと好きです。
けれども、それは飽くまで課題制作でしかなく、

心はデジタルに浸透しています。

なので課題は面白くありません。

教授に認められたものしか評価されないという点も、
モノクロ銀塩への心離れを助長させました。

モノクロが悪いわけでも、銀塩が悪いわけでもありません。

ただ、デジタルの速さが、今は性に合ってるのです。

 

でも、デジタル故のイメージ操作には興味がありません。
それを言えば、モノクロもイメージ操作だらけです。
誰がどう見ても、新宿は森山大道の写真のようには見えないはずです。

僕がデジタルに惹かれるのは、速さと簡便なところです。それだけです。
それ以上のものがこれから発見されていくのかもしれませんが、
今は今の気分で、今の世界を撮りたい。

デの字くらいは知れるかもしれません。

 

椎名林檎のライヴDVDを買った。

小林賢太郎がいい味出してて、買って良かった。

 

工デの小松誠教授とお話する機会があった。

本物の作家だと思った。総じて、今日はいい日でした。

 

あ、30日の話ね。31日もいい日になりそう。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職