長らく、細々とつづけていた(そして今年はまったく停滞していた)Blog活動をnoteに移行しました。
よろしくお願いいたします。
また会いましょう。
お元気で。
あるデジタル系プランナーの日記
日々…
長らく、細々とつづけていた(そして今年はまったく停滞していた)Blog活動をnoteに移行しました。
よろしくお願いいたします。
また会いましょう。
お元気で。
2011→2012またぎのジャニーズカウントダウンライブを古いHDDからひっぱり出して妻が見ていた。
三太郎になる前の剛力彩芽と井川遥が出ている某携帯キャリアのCMになんとも言えない気持ちになる。と同時に、三太郎に変わって精神的不安感が世界からひとつ消えていたことを今さらながらに知る。
嵐やキスマイ、若々しいHeySayJUMP、そしてまだメンバー全員が18歳未満でVTRでのパフォーマンスになるSexy Zoneたちがグループの垣根を越えてジャニーズの楽曲を歌い上げる様は毎年ほぼ同じ光景なのに圧巻。SMAPの名曲もカバーするあたりに時代を感じて寂しくなる。
そんな中、この日の目玉的な扱いを受けつつ少年隊の東くんとKinKiの光一くんがマッチさんの「アンダルシアに憧れて」を披露。
「この歌、もはやヒガシばかり歌っててマッチ以上にアンダルシアに憧れてるよね〜」などとテレビ画面と会話している妻が、まさかのマッチご本人登場に歓喜の声を上げる。
どうでもいいけど芸能界でワガママ放題にやってきた自由奔放さが苦手な僕は「結局おいしいところは自分でかっさらう、こういう人だよマッチは」と、どうでもいいのに東京ドームを年始から湧かせる大物アイドルに向かって悪態をついてしまった。おいしいところをかっさらう人種は広告業界に多い。つい重ねてしまった。
そんな小男の旦那に、妻は画面から目をそらすことなくたしなめる。
「仕方ないよ、日本に住んでいる限り地震とマッチはやってくるんだよ」
受け入れよう。
前回のBlog更新から1年が経ってしまった。
この1年、とにかくエンタメ方面で充実していた。
そのぶん、お金もものすごくつぎ込んでしまったわけですが。
ざっと振り返ってみます。
2015年12月、男性限定公演であることに女性団体が噛みついて話題になってしまった、ももいろクローバーZ『男祭り2015 in 太宰府』に参戦。
続いて12月24日、極寒の軽井沢スノーパークで開催された「ももいろクリスマス2015 ~Beautiful Survivors~」。
明けて2016年1月はSMAP解散報道やらベッキー&ゲスの極み乙女。の不倫報道に沸くのを横目に、ジャニーズ発の小説家・NEWSの加藤シゲアキくん原作、行定勲監督の『ピンクとグレー』で芸能界の闇と菅田将暉くんの怪演に憧れる。
2月から4月にかけては再びももクロ。
北海道から福岡まで全国5大ドームで繰り広げられたドームツアー『DOME TREK2016 AMARANTHUS/白金の夜明け』全9公演、全部参戦しました。
名古屋は手羽先と味噌カツ、北海道は味噌ラーメン、大阪たこ焼き串揚げ豚まん、福岡もつ煮、埼玉はとくに無し。どの旅も楽しかったなぁ。
しおりんのピアノ演奏に度肝を抜かれたことが強烈に印象的だったツアーでしたが、皆公演を重ねるごとに著しい成長を遂げ、最後の西武ドーム公演は集大成と呼ぶにふさわしい内容でした。
とくに感慨深かったのは地元民が多かった北海道。LIVEのセットリストが前半アルバム曲、後半いつもの定番曲ときれいに分かれていたのですが、サーカス団が出てくる絢爛豪華な前半が終わったところで後ろの席の初参戦さんが「いや〜!すごい!すごいですね!」と素直な感想を力いっぱい吐き出すと、連れてきたであろうモノノフのお友達が
「ふっふっふ‥‥、ここからですよ」。
次の瞬間、暗転して始まるオーバーチュア!会場中のモノノフによる“うりゃおい”の大合唱。「え〜!?まだあるんですかあああぁぁ?!」のけぞる初心者さん。絵に描いたようなリアクションは周囲を和ませました。
‥‥って、この調子で1年を振り返ってたら大長編になってしまう。
ちょうど仕事も大きな案件(※)が立て続けに公開された時期で、平日は深夜帰宅、土日はももクロ遠征と家庭を全く顧みない生活を続けていたところ、4月6日から6月20日までの2ヶ月少々、妻から一言も口を聞いてくれない日々を過ごすことに。
全面的に自分が悪い。仕事のせいにはできない。ましてやあーりんのせいでもない。ひたすら謝罪をさせていただき、こうして、まだ生きております。
6月下旬から落ち着いた日々を取り戻し、『レヴェナント』、『ズートピア』、『デッドプール』、『エクスマキナ』、『疑惑のチャンピオン』と、毎週末映画三昧。
妻に誘われて観た『セトウツミ』もよかった。
そして2016年夏の話題作『シン・ゴジラ』、『君の名は。』、をリピート鑑賞し、『怒り』、『永い言い訳』へと突き進んでいくわけですが、この4本の破壊力たるや。
『シン・ゴジラ』、『怒り』、『永い言い訳』についてはいずれ、個別に感想をポストしておきたい。
前後しますが8月13日、14日、日産スタジアムでの『ももいろクローバーZ 桃神祭2016』に参戦。
深く沈み込んで己を見つめ直したくなる傑作映画、色めき立ち喉を枯らすまで声援を投げつけるLIVE、いっぺんに振り返るのはちょっと無謀だったかもしれません。
Blogに記録しなくても日々は流れる。書くほどでもない日々が9割。残り1割は、誰かの胸打つ作品に出会ったとき。それはちょっと寂しい。もうすこし、丁寧に日々を見つめていきたい。
9月19日、母の誕生日でもありますが、ももクロのアイドル、あーりんこと佐々木彩夏さんの初のソロコンサートでした。
あーりんのやりたかったことを全てやりきった『AYAKA-NATION』。エンターテインメントを吸収することが自分を生かしてくれていると痛烈に感じたLIVEでした。
2016年はまだ残り2ヶ月少々あるけれど、「鑑賞」という点では充実した1年でした。仕事もやりきった。
走り抜けたタイミングで現れた宇多田ヒカル8年半ぶりのアルバム『Fantome』。
両手でも抱えきれない まばゆい風景の数々を ありがとう
(宇多田ヒカル「花束を君に」より)
\はち、はち、はち、はち、でこっぱちー!/
茶畑のシンデレラといえば?
\かなこぉ~~~↑↑/
というわけで8月8日。
あれからもう1週間が経ってしまった。
夏休みを取って向かった先は静岡県・エコパスタジアム。7月31日(金)と8月1日(土)の2日間に渡って繰り広げられる『ももいろクローバーZ 桃神祭2015』の開催地だ。
初日公演「御額様ご来臨」に3万5418人、2日目公演「遠州大騒儀」に4万7018人、両日でのべ8万2000人を超えるファンが集結したほか、「遠州大騒儀」公演の日に全国70劇場73スクリーンで行われたライブビューイングには1万4234人が来場した。
(ナタリーより)
1日目の公演は「御額様ご来臨(おでこさまごらいりん)」というサブタイトルが付いていたことからも分かる通り、静岡生まれの茶畑のシンデレラ・百田夏菜子をフィーチャーしたLIVE。炎天下、御額様のモニュメントに行列ができている。そんなスタジアム周辺は出店や数々の催しが開かれ、フェス会場と化していた。
静岡の宝❤️❤️❤️BU かなこっこぉ⤴️ 御額様BU❤️ #toujin2015 #御額様 pic.twitter.com/S0qUvjDqBt
— ももりこぶたZ (@momorikobuta517) August 1, 2015
胸にずしんと響く和太鼓が気持ちいい「ももクロ和楽器隊」の演奏と共に幕開けした『夢の浮き世に咲いてみな』で会場の熱気はのっけから最高潮。音楽監督・武部聡志率いる「ダウンタウンももクロバンド」や「サムライロックオーケストラ」の生演奏も迫力をブーストさせる。
初日の見所はなんといってもヒャダインVS川上アキラ電流爆破デスマッチ、かと思いきや、開始数分でヒャダインが川上マネをノックアウトし、終始解説席から「ぶっ殺してやりたい」とヒャダインを睨んでいたチーフディレクター・宮本純之介からの“まさかの”和解要請でがっちり握手。壮大な茶番はわりとあっさり終わった。
こうしてももクロ最大のタブー(by清野アナ)は、プロレス、というかとんねるずのコントみたいなノリでまるく収まり、そのままメンバーと合流したヒャダインは、5人とともに『行くぜっ!怪盗少女』を歌いながらメインステージへと戻ってゆく‥‥。
東スタンド1Fの前から2列目(裸のkwkmさんがにゅっと出てきた場所の目の前)から見ていた僕にとっては、このときの6人の、心の底から楽しそうに駆け抜けてゆく姿が最初のハイライトだった。落ちサビで涙に声が詰まるしおりん。ヒャダインは楽しさと照れと感激とがない交ぜになっているのがよく見える。八重歯を光らせて笑っている夏菜子の目も潤んでいる。
全員がうっすら涙を浮かべたあの笑顔は一人の人間に向けられた「おかえりなさい」の笑顔で、僕ら3万5,000人はあの瞬間、ただただ見守るだけだったのかもしれない。完全にあだち充の『みゆき』の最終回ばりにキラキラしていた。あだち先生ほどの画力はない僕はひたすら瞼に焼き付けるしかない。この広大な会場で表情が見えるというのは本当に幸運なことだと思った。
「ゲストの前山田健一さんでしたー!」あーりんの声がスタジアムに響く。それがいかに待ちわびた紹介だったかを、このときになって初めて気づかされる。茶番も感動も、それ自体を目撃することだけに必死になってしまうものだ。ヒャダインこと前山田健一という名前をメンバーがステージで発せられる状況に今日からまたなれたんだ。だったらやっぱり新曲も期待していいんですよね?と思いながら、奥へ消えてゆくヒャダインに手を振りつづけた。
直前のリハーサル中に左手を骨折し全治四ヶ月と診断された高城(れに)さんは「鋼の腕を手に入れて戻ってくる!」と宣言していたが、言葉どおり鋼鉄っぽいプロテクターで左腕を吊っての「4対1」のパフォーマンスとなった。しかし踊れないぶん、4人とは別になって僕ら客席によく来てくれる。あーりん推しの自分も、この日の『全力少女』はまさにれにちゃんのことだと思わずにはいられず、涙。
定番になった『ココ☆ナツ』での放水銃による観客への攻撃も、高城さんは一人だけ片手で威力の小さい放水だもんだから、トロッコに乗って、なんとスタンド席に沿うほど近くまで来てやってくれた(そこまで寄らないと水が届かない)。
おかげで目の前のれにちゃんから顔面に水を浴びせられるという、夢のような事件に遭遇することができたのだが、いつもなら歯茎を出してケタケタ笑いながらやる放水でさえも「さあ、この水で熱中症を納めなさい」と民を慈しむような優しい顔をたたえて廻っていた。泉の中からきれいなジャイアンが出せそうな神々しさ。正直、推し変の3文字が浮かんだ瞬間でもあった。
ラストは『灰とダイヤモンド』と『ひとつぶの笑顔で』。『灰ダイ』は作詞・只野菜摘、作曲・前山田健一である。この日を締めくくるにふさわしい曲。
間奏でちょうど自分たちの前に高城さんが立った。歌い出しの「霧が晴れた向こう側」までの3秒間、目が合った。信じられなくて思わずそらしそうになったが、客席から応援と感謝の念を送った(後日「れにちゃんは目を細めるから誰とでも目が合ってるように思っちゃうよねー」とモノノフの友人に一蹴されたけど認めない)。
ふだんの全力からはほど遠いパフォーマンスしかできない高城さん。
だからこそ、他のメンバーのフォーメーションとは違った動きで、今できる全力を示そうとしてくれる。それは西武ドームのファンクラブイベント直前に左足を骨折したあーりんが車いすで客席を巡ってくれたときと同じアプローチで、今まさに逆の立場になったあーりんは、終演の挨拶で感極まる。表舞台では涙を見せることを良しとしない佐々木プロが、この日はれにちゃんを思って存分に号泣した。
「れにちゃんとLIVE一緒にできて良かった」
唯一の、同じ不安を抱えたことのある人の素直な気持ちがあふれ出てくる。顔を覆っても涙は止まらない。そのひと言に高城さんの涙腺も崩壊。もしかしたら、国立競技場の聖火台で流した涙よりも熱い。こういうのにおじさんは弱い。客席から号泣。
さらに、音楽監督・武部さんからの「今回は、れにが頑張ったよな」でとどめの号泣。初日は泣いてばかりのLIVEだった。
2日目はアリーナ席C6、センターステージの真ん前だった。
カインドの飛田社長にヘアアレンジをしてもらったり、百田夏菜子のお父さん(御額様にソックリ!)と遭遇したり、スペシャルゲストの舘ひろしさんからレスをもったりと、レアな体験続きであっという間に終わった。2日目は『青春賦』がとくに良かった。
250メートルの外周ステージが敷かれた広大なスタジアムでも圧倒的歌唱力で場内を包み込む小さな巨人・有安杏果。
湿っぽい空気になっても軸足をブレさせずにカラッと仕上げの抜群のMC力でLIVEを牽引する玉井詩織。
腕の負傷という事実以上に満足にパフォーマンスできないことを申し訳なく思いながらも精一杯の思いを届けてくれた高城れに。
かつての自分を重ね合わせ、れにちゃんを思って涙した初日以上に元気よく振り切った『Link Link』を披露する佐々木彩夏。
そんなあーりんの歌い出しにどこからか舞い込んだ黒いアゲハチョウが目の前を行き過ぎ、思わず“うひょ顔”になる百田夏菜子。
5人が全員、こんなにも広いステージでさえも狭い箱でやっているかのごとく濃密な空間を作り上げていた。その体験が、今回の『桃神祭』でのいちばんの収穫だった。万感の思いで観た国立競技場大会とも、これまでのどのLIVEとも違う濃さがあった。なんというか、とても“近い”。とても“豊潤”。
物理的に近い良席を引き当てたこともあるのだろうけど、それよりも表現力の向上と言いたい。
やはり、映画と舞台の経験を経た5人は表現力が格段にパワーアップしていて、歌唱でもパフォーマンスでも、茶番の演技でさえもハッとさせられるほどの吸引力がある。東京に戻って2014年の『桃神祭』のBlu-rayを見直したが、1年で人はこれほども成長するのか?と改めて驚いた。
「紅白出場」や「国立競技場」などへの分かりやすい挑戦(大人たちが築いた壁)ではなく、地味だけどしっかり伝わる「実力の向上」を示してくれることはまた格別なものがある。
リーダー・百田さんの「私、言葉のボキャブラリーがほんっと少ないんですけど」と断りながらも「あんまりももクロって闘争心とか競争心とかはないんです。でもみんなの笑顔だけは絶対に譲れない」と語る姿に背筋が伸びる。毎回、この人の挨拶にはすべてを肯定する力があってすごい。リーダーの凱旋LIVEだったのに、今回は終始れにちゃんにスポットが当たりがちで(それは自然な流れだと思うが)、ふつうなら多少でも「今回の主役は私!」と言い放っても良さそうなものだが、確かに本当に闘争心も競争心もないから、どこまでも暖かい。
ただでさえ暑い炎天下に暖かいLIVEをたっぷり堪能させてもらい、すっかりのぼせ上がった。いつの間にか、静岡まで来て良かった‥‥と放心していた。
終演後は47,000人の民族大移動。愛野駅は大混雑で新幹線に乗れないかも?!そんな焦りも川上マネージャーの登場と采配で鎮まり、東海道を突っ切って帰宅。最後までチームももクロの連携を見た2015年の桃神祭だったのでした。
さあ 君も一緒に見に行こうよ
終わらない熱狂 始まる国へ
鳥と、魚と、風と、炎と、
そしていま 少女は扉を開けた(ももいろクローバーZ vs KISS『夢の浮き世に咲いてみな』より)
2日間にわたって絢爛豪華な夢を見させていただき、ありがとうございました。
1日目「御額様ご来臨」セットリスト
M00:overture
M01:夢の浮世に咲いてみな
M02:ツヨクツヨク
M03:ピンキージョーンズ
M04:ワニとシャンプー
MC 自己紹介
M05:Chai Maxx ZERO
M06:Chai Maxx
M07:Zの誓い
M08:ココ☆ナツ
M09:仮想ディストピア
茶摘み隊、お祭り隊登場
M10:ももいろ太鼓どどんが節
M11:全力少女
【kwkm vs ヒャダイン】
電流爆破デスマッチ 時間無制限一本勝負
実況:清野茂樹
解説:宮本純乃介
リングアナ:田中ケロ
M12:行くぜっ!怪盗少女 (キーボード:ヒャダイン)
M13:JUMP!!!!!
M14:LinkLink
本編終了アンコール
M15:渚のラララ (夏菜子ソロ)
清水ミチコ登場
「恋人はサンタクロース」の替え歌で『ももクリ2015』開催発表
12/23(水・祝)・24(木)・25(金) 3DAYS
群馬・軽井沢スノーパークで開催
M16:ニッポン笑顔百景
M17:灰とダイヤモンド
M18:一粒の笑顔で
ダウンタウンももクロバンド・ゲスト出演者 紹介
メンバー挨拶
(終演)
2日目「遠州大騒儀」セットリスト
M00:overture
M01:夢の浮世に咲いてみな
M02:全力少女
M03:Rock and Roll All Nite
M04:ワニとシャンプー
MC 自己紹介
M05:LinkLink
M06:サラバ、愛しき悲しみたちよ
M07:Zの誓い
M08:ココ☆ナツ
M09:Chai Maxx
茶摘み隊、お祭り隊登場
M10:ももいろ太鼓どどんが節
M11:泣いてもいいんだよ
ゲスト 舘ひろし登場『泣かないで』
M12:黒い週末
M13:ツヨクツヨク
M14:青春賦
本編終了アンコール
M15:ピンキージョーンズ
松崎しげる登場
2/17に3rd&4thアルバム同時発売発表
ドームツアー発表
M16:ニッポン笑顔百景
M17:キミノアト
M18:一粒の笑顔で
ダウンタウンももクロバンド・ゲスト出演者 紹介
メンバー挨拶
(桃神祭 終演)
鮮烈な体験をBlogに残すことは、弔いに似ている。
『マッドマックス』の感想が書けたので、やっと他のことも書けます。
7月5日(日曜)、SUZUKIハスラーのオーナーさんが招待される、ももいろクローバーZのLIVEのために山梨県は富士急ハイランドに行ってきました。
LIVE前にアトラクションを乗りまくるつもりで、朝6時半に新宿駅に集合して特急で2時間。
4,000名の招待されたオーナーと、6,000人のチケットを買って来たモノノフが相まみえる‥‥と聞いていましたが、実際は大半がモノノフだったのかな。この日ばかりは園内のお客さんが異様にカラフルでした。モノノフではない推定4歳児よ、そんな奈良美智の画みたいな奇異な目でこっち見んな。
LIVEまでの待ち時間に絶叫マシーンのハシゴをしていたのですが、FUJIYAMAに並んでいたら、夏菜子としおりんと杏果がFUJIYAMAに乗り込んだ!という情報がちょうど僕らから見えない位置で舞い込み、場内騒然。目と鼻の先で絶好の機会を逃しはしましたが、ももクロも富士急ハイランドも楽しかったー。
ところで、なんですでに商品を買ったオーナーをわんさか集めてLIVEするんだろう?オーナーはももクロのLIVE目当てにクルマを買ったりはせんだろうに。これがSUZUKIハスラーのプロモーションになってるのかな?
と思ったりもしましたが、断然なってました。
時速172kmでスタートダッシュするアホみたいな絶叫マシーン・ドドンパに乗って「What a lovely day!!!」と叫んでいたら、眼下の駐車場に色とりどりのハスラーがずらーっと見えるではありませんか。
何百台もの実車がこの地を目指して走ってきたことを思うと、道中の対向車ドライバーは「なんだか同じクルマをよく見るけど、売れてんだなー、かわいいなー」と思うかもしれない。この宣伝効果はけっこうバカにできないかも。
そして僕ら非オーナーは遊園地からLIVE会場へ向かう途中の駐車場を抜ける間に「もし自分が買うなら何色がいい?」とか「なんで黄色がないんだろー?」とか会話してるのです。
てことは、招待されているオーナーのため、というのは表の目的で、裏の目的はその周辺にあるってことか。
時速172kmのスリルから一転、コースのてっぺんで壮大な罠にかかっている自分を客観視。次の瞬間にまた絶叫したのでした。
What a lovely day!!!
What a lovely day!!!
水森亜土が怖かった。ぷっぷくぷー。
ゴールデンウィークあたりから、ベランダで家庭菜園を始めた。苗で買ってきたキュウリとプチトマトとバジルを育て、朝顔を種から植えて毎日水やりをしている。
有機肥料を与えたばっかりにウジがわいて小バエが大量発生したり、キュウリの葉はすぐにうどんこ病にやられちゃうのでベニカX(殺虫殺菌剤)を噴霧したり、日々学びの連続。
ある休日の午後、妻の友達がやってきて我がベランダを見てくれた。
その人は家庭菜園の先輩で、けっこうな品種を育てた経験者だと言う。以前はソーシャルゲームの開発会社に勤めていた彼女いわく、
「植物育てるの楽しいですよねー。とくにこの時期は水をやったらそのぶん成長するし、世話をしたらすぐにレスポンスがあるから!もう、リアル ヘイ・デイですよね〜」
リアル、ヘイ・デイ。
それはもはや、いろいろ逆転しちゃってるけど、自分がはまっているのは農ゲーだったのか!と思ったらものすごく合点がいったのでした。
あぁ、確かにそうだわ‥‥。別にキュウリやプチトマトが食べたくて育ててるわけじゃないし、朝顔は食べられないし。でも何かを育てるのって楽しい。そのために支柱を買い足したりガーデニングの本を読みあさったり害虫駆除したり、やってることはゲームだわ。
だったら、全国のマンションでベランダ菜園をやってる僕みたいな人間を対象にしたリアル ヘイ・デイじゃなくてベランダガーデナー向けのSNSサービスって作り上げられないかな?
初心者って右も左もわからずに育ててるけど、諸先輩方のBlogを読んだりNHK『趣味の園芸』を見たりして勉強するんじゃなくて、インスタにハッシュタグつきで写真投稿するだけで育成状況や栽培日数なんかがグラフ化されて‥‥。あるいは体調管理すべき“カラダ”が自分以外にもうひとつ増えるわけだから、植物の健康状態をApple WATCHとシンクさせて‥‥。
いや、待てよ。
Apple WATCHって持ってないからよく分かってないかもしれないけど、首輪か何かでペットの静脈とシンクさせて、自分のペットの健康状態とか気持ちとかがどこでもわかるデバイスにできたら、いいんじゃない?自分の健康にはまったく興味ないけど、愛する者の健康状態は気になるんじゃないか。
要するに、リアルたまごっち、か。そっちの方が脈がありそうだな(ふたつの意味で)。
「苔玉って知ってます?苔をまんまるにしたやつで‥‥」
あ、左の棚に並べてるやつ?
「あっ、もうやってる!ズブズブですね〜」
そう、ズブズブなのです。
でも、ほんと発見が多くて楽しい。
ネイチャーアクアリウムにだけは手を出すまい、と思っている今日この頃。
冬に風邪を引いてから未だに咳だけが残っている。
ゲホゲホ言い出したら止まらないんだけど、これが自宅や睡眠時は何ともなくて、休日の今日も一度も咳をしていない。どうやら会社にいるとき、しかも、クライアントとの電話対応のときに発症する!
「これ以上の仕様変更は…ゲホゲホ、スケジュールに…ゲホゲホ、影響…ゲホゲホしまゲホすのゲホゲホで、一度社内でゲホゲホ検討さゲせてホいたゲホきましてゲホゲホ折り返しご連絡ゲホゲホいたしまホ」
あー、これは心理的なものにいつの間にか置き換わってるな、と思って調べたら、ありました。
心因性咳嗽(しんいんせいがいそう)
ストレスや不安が原因で出る咳で、治療薬は抗不安剤だって?!それは不要だと思うけど、ほんと、電話で代理店の人やクライアントと話すときに咳が止まらなくなってつらい。
まるで言葉が喉を通る間に粉々に砕かれるような、そんな感覚。言わせまいと体が邪魔する。
10年ほど昔、両親が熟年離婚しかけたときに「自分はもう大人やし、どっちでもいいよ〜」と静観を決めこんでいたのに、背中に帯状疱疹ができて。母に電話で話したら「雅子さまと同じ病気になるなんて、高貴なお人やねー。あんたも意外と繊細ね」と笑われ離婚もなくなったんだけど、心的ストレスって思いのほか体に出るんだなとその時思ったのです。
今回の咳もそれかなぁ?とここまで書いてたら喉がヒリヒリしてきた。起こしちゃった?
2012年12月の『ほぼ日刊イトイ新聞』に載っていた「今日のダーリン」がとても印象的で、メモっていました。蔵出し。
昔、広告代理店の、「すっごく優秀」だと、
よく人に言われている営業マンに聞いたことがあります。
「いい営業って‥‥営業の極意ってあるんですか?」
そうしたら、その人は、迷わずに答えましたよ。
「とにかく、いることだと思います」
はぁ‥‥とにかくいる?
「誰でも、用事って、大事であろうがなかろうが、
そこにいる人に頼むものなんです。
いつでもそこにいるやつになれば、
やっぱり仕事を頼んでもらえるんですよね」
じぶんの能力のおかげじゃないというわけです。
誰でもできることをしているんだと、言ってます。
でも、これはうそや冗談じゃないと、つくづく思います。
「とにかく、そこにいる」
おもしろい相談が持ち上がっている場所に、いる。
困ったなぁとうんうん苦しんでいる場所にも、いる。
誰かと誰かが出会って、なにか起こりそうな場にいる。
孤独でさみしいような場面にも、そっといる。
いい考えが浮かんだ場所にも、聞いている立場でいる。
手が足りない場所には、もちろんいる。
いたら、なんでも頼みます。
頼んだことをやってくれたら、信頼が生まれます。
困った場面にいてくれたら、ありがたいと思われます。
そういうことを無数にくり返していると、
「いい仕事だから、あいつにやらせよう」となります。
それが、「営業の極意」なのだと、
言った営業マンのことを、ぼくは
すごいもんだなぁと思ったものでした。
「そんなに相手の都合に寄り添っていて、いいのか?」
と、思われるのかもしれませんが、
スポーツの選手が必死の練習をしているのと比べたら、
「とにかく、そこにいる」ということを、
本気で実行している人がいても、おかしくはありません。
これ、実際にやり続けるのは、簡単じゃないものです。
そして、やり続けては少しずつ期待に応えていたら、
いつのまにか、いろいろできるようになってますよね。今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
毎日届けていれば、いつか、あなたにも会えているものね。
逆のことがすぐ問題化されることくらいは、わかります。
「困ったときに、いない」
最悪ですね。
でも、その最悪を僕らは・・・・って一般化しちゃいけませんね。僕は、やりがちだったりすると思うんです。僕の場合は、不在だとすればももクロのライヴに出かけちゃってるときでしょうか。人生の優先事項がそうなっているので。だからこそ「困ったとき」が起きないように、その芽を摘んでおく努力を惜しみません。
自分の作業や人への指示は完璧に終えておくこと。
不在になる時間帯をあらかじめ予告しておくこと。
何か問題が起きたときの対処法を伝えておくこと。
どうしてもヤバいときには戻る覚悟を決めること。
糸井さんの話はそんな小粒な話じゃなくて「とにかく、いる」ことの非凡さと、その先にある大きな信頼感を書いてくれていて、不器用な自分にとっては勇気のわく話だったりします。
いたら、なんでも頼みます。
頼んだことをやってくれたら、信頼が生まれます。
困った場面にいてくれたら、ありがたいと思われます。
そういうことを無数にくり返していると、
「いい仕事だから、あいつにやらせよう」となります。
昔、自分やデザイナーさんが土日に出社しているときに、作業のないディレクターさんまで会社に出てきていることが不思議でした。
「○○さん、今日は用事ないですよね?」
「うん、いいのいいの」
その人は平日に自分の作業を終えているので、タクシー精算をしたり、本を読んだり、ネットサーフィンしたり。
ふとした時に、その人に声をかけていたことを忘れていました。
「○○さん、これってどうしたらいいと思います?」
もちろん、チームの仲間なのですぐ相談に乗ってくれます。
あれは、いてくれてたんだ。
そんなことを、転職してから自分もディレクターの立場になって知ることとなり、常に誰かが土日に作業の時は自分も出社するってわけじゃないけれど、「とにかく、そこにいる」を実行しよう!と決めて、現場にいるようにすることが増えたのは事実です。
『ハウス・オブ・カード』第一話。
主人公フランク(ケヴィン・スペイシー)はホワイトハウス入りを目指す下院議員。 大統領候補ウォーカー(ミシェル・ギル)を応援しており、彼が当選したあかつきには国務長官のポストをもらう約束をしていた。 しかし、大統領に当選したウォーカーはフランクを裏切り、フランクのホワイトハウス入りの夢は無残に散ってしまう。
耐えがたい屈辱を味わったフランクは、どんな手を使ってでも必ずホワイトハウスに入ってみせると心に誓う。 利用できるものはすべて利用するしたたかさと、邪魔者には容赦しない残酷さ、3歩先をいく聡明な頭脳を武器にフランクは這い上がっていく。
一方、フランクの妻クレア(ロビン・ライト)もNPO法人「クリーン・ウォーター」の代表を務めるキャリア・ウーマンであり、夫と同様、目的のためであれば手段を選ばない性格である。 各々の欲望が絡み合う熾烈な駆け引きの末に、最後に笑うのは誰なのか。
(Wikipediaより)
人生最大の裏切りに遭った日の深夜、たばこをふかし、冷静さを取り戻したフランクは大統領への復讐を誓う。「それでいい。付き合うわ」と優しく接する妻がコーヒーを手渡し、言う。
「スーツを用意したわ。紺色のよ」
それは大統領選でも着ていた勝負の色。
そこでケヴィン・スペイシーのこの一言。
「愛してる。私の生存に必要な女だ」
部屋から去ってゆくフランクが、妻(というよりは我々視聴者)に向けてさらりと告白する。完全なるパートナー。この「私の生存に必要な女だ」にシビれた。
僕にとっても奥さんはまさにそれで、この人に支えてもらわないと僕の生存は立ち行かなくなる。精神的に。この人を支えよう!じゃなくて、支えてもらわないと死ぬ!と思って結婚にこぎ着けたのが偽らざる事実。だからとってもリアルな台詞だった。自分の場合はだいぶダサいのが悲しい。
そして日々はドラマじゃないので、そんなクサい台詞は決して言わない。
では、僕にとってあーりんは何なんだろうか?
Twitterでフォローしているももクロ関連アカウントが、鬼才、デヴィッド・フィンチャー監督がメガホンを執るドラマの視聴中でもあーりんのBlog更新を教えてくれる。ちょうどこの台詞に感銘を受けていた頃に通知が来た。huluを一時停止。
そこにはこの顔である。
思わずにやける。
生存に必要?いや大半がピクセルでしかお目にかかれないし。けれどその画面からさえ伝わる圧に人生が潤う。好きすぎて苦しい。「それはそれ、これはこれ」とはなんて便利な言葉なんだろう。もはや親戚だったらいいのに。4月は福岡遠征だ。私の人生を圧迫する?いや、潤す人。
今朝の奥さんはプロレスラーのイベントの参加券をゲットしに神保町へ行き、帰宅して何本かの試合とHey! Say! JUMPのDVDを見て、山田さま主演の『暗殺教室』を観に出かけた。僕が彼女の生存に必要な男なのかは怖くて聞けない。
お留守番中に観る『ハウス・オブ・カード 野望の階段』、じわじわと、面白い。
会社の後輩(しおりんを崇拝する女)がついに一線を越えました。
抱き枕がどうのこうの。
このBlog、本や映画や展覧会の感想やら、広告の話やら、日々の出来事やらをだらだらとつづる日記だったのが、ここへ来てすっかり『幕が上がる』宣伝Blogと化しました。もう4回観ました。と言っても会社の後輩や夏菜子推しのディベロッパーさんは6枚とか10枚とか前売りチケットを持ってるので、僕なんてただの平社員です。
そんな“一線を越えた”ノフ社員の後輩とレイトショーの映画館を出て、劇中に主人公「さおり」たち演劇部が見上げる新宿西口の高層ビル群まで歩きました。てっぺん越えてたからか、映画のような煌めく摩天楼ではなかったけれど、この映画がすでに日常に組み込まれている今の日々を実感。それはなかなか特殊な体験で、仕事帰りに観る度に(と言ってもその見方はまだ2回だけど)自分の人生や将来像に照らし合わせて考え込んでしまいます。
ここからはネタバレありで書きます。
映画に限らずあらゆる「物語」に出てくる登場人物たちは何か「困難」にぶち当たって、それをどう「解決」あるいは「納得」していくか?という「成長」を見せてくれるものですが、でも成長の手前から圧倒的な能力をすでに持ってんじゃん、と思わせる「実力」が彼らには備わっていることが多いです。
たとえば吉岡先生は「学生演劇の女王」と呼ばれていたほどの圧倒的実力者。だから東京の劇団から嘱望され、先へと進められる。弱小演劇部の「さおり」(夏菜子)たちは経験も実力も乏しかったはずだけど、先生の指導や強豪校からの転校生「中西さん」(杏果)との出会いをきっかけにどんどん上手くなっていく。
原作ではこんな描写があります。
「演技なんて、そんなに上手くならないよ」
というのが吉岡先生の口癖だった。だから構成とか、一人ひとりの個性を生かす方が大事なんだと言う。たしかにアドリブは、上手い子はとにかく上手いし、下手な子は何度やっても、やっぱりなかなか上達しない。でも構成を考えながら進めていって、あと吉岡先生のアドバイスを受けると、一年生でもなんだかそれらしく見えてくる。演技が取り立てて上手くなったわけじゃないけど、役がはまるって感じかな。でも、それで自信がつくと、一年生とかは本当に伸びる、ぐんぐん。
(原作より)
そう、実はみんなそれなりにポテンシャルは持っている。
その力を自ら実感できるようになってきてチームワークも高まっていくシーンが美しく清々しいのですが、4回も観てると
「自分は吉岡先生みたいに誰かに喉から手が出るほど欲してもらえる日が来るんだろうか」
とか
「そこまで望まれるほどの人間にならんと自分が行きたいところへも行けないよなぁ」
とか
「さおりの周囲と寄り添う丁寧な演技指導は時間がかかる方法だけど理想的だなぁ。彼女は演出家の能力を持ってたんだなぁ。つまり観察力が鋭敏な子なんだな。それを見抜いた吉岡先生もまた観察力の長けた人だなぁ」
「俺にその能力はあるか?」
とかとか、作品と自分自身とを反復させながら観るようになって、そうやって身につまされていく(あーツライ!)先にれにちゃん演じる「がるる」の安心感・・・・。もうおっさんなので、自己投影すべきは高校生たちじゃなくて吉岡先生なのですが。
この映画はいつの間にか自分を映す鏡になっていました。スクリーンで輝く彼女たちに比べれば小さな「等身大の自分」に帰ったとき、ちょっと熱くなっている自分に気づきます。
「私たちは、舞台の上でならどこまでも行ける。」
僕は僕の舞台で、宇宙の端まで行ける力をつけねば。
(c) 平田オリザ・講談社 / フジテレビジョン 東映 ROBOT 電通 講談社 パルコ
広告業界でよく使われる「バッチリかと!」。
主にデザイナーさんから来たデザイン修正や文言修正の確認時に「こりゃ問題ないわ」と思った営業さんや僕らディレクターが「いいね!」を押す感覚で用いがちです。心の親指立ってます。
僕もよく使いますが、
むしろ「かと!」の方に力を込めて言う営業さん、「バッチリです!」じゃないんだよね・・・?と聞いてみたくなりました。「かと!」には、スポーツ新聞の「離婚 か!?」みたいな、「十中八九 離婚するんだろうけど裏取りは不十分だよ」という弱々しさを読み取らずにはいられません。
そういう自分もたった今「バッチリかと!」とデザイナーさんに返信したのですが、「バッチリかな?!どうかな?」、「俺はバッチリだと思うけど先方は何て言うかな?」、「バッチリの語源って何なんだろうね?」、「バッチリと鉄ちりって似てるよね」、「この冬は鍋やらなかったな」という気持ちを込めて送信しています。
2015年ブレイク必至という括りの記事には必ず出るようになってきた「水曜日のカンパネラ」主宰のイベント「オトトイの地下室 vol.2」に行ってきました。
「1曲目はいきなりカバーです」
ポンキッキを思い出す。
昨年秋からツアーで全国を回っているからか、もともと圧巻だったLIVEパフォーマンスは磨きがかかっていて、世界観を楽しむPVとはまた違った「生コムアイ」を存分に堪能できました。
小室愛です#本名
— コムアイ KOM_I (@KOM_I) February 8, 2015
出演:
【音楽】Vampillia、Omodaka、水曜日のカンパネラ
【解体】鹿
【居住】ぼく脳
【活弁】山田広野
【非存在】乞食ガールズ
【DJ】D.J.Kuroki Kouichi(Booty Tune / 肉マスター)
ゲーム機でパフォーマンスするOmodakaさん、初めて観たけどかっこよかった。
注目はやはり【解体】鹿。
コムアイちゃんが習得中という鹿の解体を、“師匠”のサノさんと一緒に舞台上で披露します。
「血とか苦手な方は奥の方で休んでてください」というアナウンスの後に出てきたのは、1歳とも3歳とも紹介されていた「若い鹿さん」のご遺体。これを、“師匠”というから森繁久弥みたいなおじいちゃんかと思ったらトークスキル高めのイケメン・サノさんとコムアイちゃんが実に手際よく、文字通り解体していきます。
ここからは、グロ注意。
血とか苦手な方は奥の方で休んでてください。
「鹿って、僕のいる山梨や長野あたりだと、増えすぎて『害獣』なんです」
「罠にかかった鹿と猟銃で撃ち殺された鹿とだったら、猟銃の方がおいしいです。罠って、かかってから24時間後とか、けっこう時間が経ってから回収されるから、その間に鹿が暴れてストレスがかかっちゃうんだよね。だからレバーにまだら模様が出て、おいしくない。ストレスが肝臓にたまるんだよね。銃だと即死だからストレスもかかってないし、新鮮なんだ」
「猟銃の弾は肉を突き破る間に広がっていくから、体に入ったときの穴よりも貫通して出て行ったときの穴の方が大きくなります」
「これがロース」
「鹿の革って毛が簡単に抜けちゃうから、なめして使うんだよ」
「肉自体ににおいはないんだけど、調理するとラム肉みたいなにおいが出る」
「みすじ ってこんなに少量しか取れないんです」
「猟に出ると鹿も命がけだけど、猟師さんも命がけ」
「若い鹿の角って枝分かれしてなくて鬼の角みたくまっすぐだから、そいつが突進してくると致命傷になる。僕の知り合いの猟師さんとこの猟犬が角にやられて、そのときはまだ生きてたんだけど、何日かして死んじゃった」
「猪の肉は脂の融点が低いから、解体してたら手の熱でドロドロに溶けていくんだけど、鹿はぜんぜんだね」
へー。
へー!
へー!!
新宿歌舞伎町の地下室で披露されるサノさんのよどみない大自然トークに気を取られていたら、いつの間にか「動物」から「肉」へと変貌していた鹿さん。
見世物小屋的な雰囲気も漂う新宿LOFTではありましたが、僕は食育を受けている気分で、すごく楽しかった。
別の命をつむぐために命が亡きものにされ肉の塊となり加工されて食材となり料理として人々の口に入っていく。
目の前の鹿さんだけでなくマクドナルドのハンバーガーひとつ、吉野家の牛丼一杯にもこのやりとりがどこかで24時間延々と行われているんだなーと思いを巡らせたり、
中学時代に友達と鶏の首を斬って友達のおばあちゃんに庭先で解体してもらったときに鶏の胃からトウモロコシが散らばった20年前の光景を思い出したり、
なかなか得がたい体験をなんで水曜日のカンパネラのLIVEでしてるんだ?と我に返ったり。
僕の受け止め方でしかないけれど、水曜日のカンパネラ=コムアイちゃんの破天荒かつ計算されたパフォーマンスの魅力は「生」。横たわる鹿さんも究極の「生」。そこを隔てるものはなくて、これが「オトトイの地下室」。変に命の尊さみたいなお説教くさい話にもならず、獣くささもさほどなく、ただただ目の前にある生ものが、美しくもあり、愛おしくもあり、見ていて楽しい。そう感じさせてくれるのは日頃からガチで自然と接している師匠のトークスキルと人柄によるものだなぁ、そんな人(と鹿さん)をLIVEに引っ張ってきたコムアイちゃんはどこまでもすげーなぁ、と感服しました。
閉鎖された空間の中で通じ合える人同士で生まれるグルーヴ感を、Blogという誰にも開かれた場で紹介するために取って付けた文章ではありますが、素直にそう思いました。
鹿さんに思いを馳せつつ、夜は「ねぎし」で牛タン食べました。
次回は3月29日(日)、初のワンマンLIVE「鬼ヶ島の逆襲」!
そういえば『桃太郎』のPVでも鹿さん出てくる。
個人的には『ジャンヌダルク』も聴きたかった。
3月を楽しみにしています。
お礼が言いたくなるLIVEだったよ。
水曜日のカンパネラさん、師匠、鹿さん、ありがとうございました。
午前3時の串焼き屋。
♠「松潤と井上真央が結婚するってニュースでAさん落ち込んでたよ」
♡「あらかわいそう。これからどうするのかしら?」
♠「俺足族として生きていく!ってさ」
♡「あぁ、藤ヶ谷くん推しなんだっけ?」
♠「北山くんも好きみたいよ。それにしてもKis-My-Ft2のファンの呼び名が俺足族っていつ聞いても秀逸で笑っちゃうんだけど、アイドルファンに名前をつけるのって、何なんだろうね」
♡「NEWSのパーナさんとか?最近はパーナさん事件のせいか、KAGUYAって呼ぶけどね。びっくりだよ、こないだまで自分のことパーナさんだと思ってたのにメンバーから“KAGUYAのみんな!”って言われた日にゃ。私はKAGUYAだったんだよ。よろしく!」
♠「パーナさんってチャンカパーナって歌のタイトルからできたんだっけ?そのネーミングセンスもすごいけど、KAGUYAもなかなか」
♡「KAT‐TUNファンはハイフンって言うし、関ジャニ∞はエイター。タッキー&翼ファンは安藤さん」
♠「安藤さん?」
♡「タッキー アンド 翼で、安藤」
♠「へえ‥‥。嵐ファンをアラシックって呼ぶのは聞いたことある。Aさん‥‥アラシックから俺足族へ転向ってことかぁ」
♡「そんな単純なことじゃない。そっとしときな」
♠「やっぱ呼び名があるとファンとしての自覚?が高まるよね」
♡「あなたの“モノノフ”も」
♠「うん、ももクロのLIVEだとメンバー紹介のあとに、6人目のメンバーとしてモノノフが紹介されるからね。俺らが呼ばれた!っていう瞬間の雄叫びは毎回すごい。あと、モノノフって言葉があるから成り立つ関係とか会話とか、この4文字があるおかげでものすごい広がる。玉井詩織さん推しならタマノフ、あーりん推しならプニノフ。他の女性アイドルだと、Berryz工房は‥‥」
♡「ベリヲタじゃない?」
♠「でもそれはBerryzのみんなからは呼び掛けないでしょう?」
♡「そうね。℃-uteはチーム℃-ute」
♠「ちょっと長いけどかわいいね。Especiaはペシストだな」
♡「誰それ?」
♠「話せば長くなるけど大阪出身の」
♡「スマイレージはスマイレージファミリーって呼ばれてたけど、アンジュルムに改名しちゃったからなぁ」
♠「モー娘。はないの?父兄、とかイブニング親父。とか」
♡「それは浜村淳だ」
♠「スマイレージファミリーってストレートでいいね。長いからLIVEで煽りづらそうだけど。私立恵比寿中学もエビ中ファミリーだ」
♡「やっぱこういうのって、結束力を保つためのものでしょう?マフィアみたいな。だからファミリーなんじゃない?ドン・コルレオーネ一家とか。ファミリーに忠誠を誓うってやつ」
♠「あ、ふつうの家族じゃなくて、そっち?」
♡「橋田壽賀子ファミリーとか」
♠「なるほど。でも、これってアイドル独特だよねえ」
♡「そうでもないよ。ドン・コルレオーネ一家はアイドルじゃない」
♠「じゃなくて」
♡「昔から吉永小百合のファンはサユリストって言うし、村上春樹ファンはハルキストでしょ。LUNA SEAのファンはSLAVEだよ」
♠「SLAVE‥‥奴隷?!」
♡「RYUICHIのファンはRYUスレ。サカナクションのファンは魚民って呼ぶのは本当なんだろうか。THE ALFEE中毒でアル中とか、いいよね」
♠「は〜‥‥独自すぎるわ。共通語をつくることが結束力になってるんだね。大事だな!」
♡「名前はラベリングだからね。命名って、まさに命が宿るよ」
♠「我々は生かされているんだね、モノノフという名前を得ることで」
♡「パーナさん、じゃなかったKAGUYAとして」
乾杯。
案の定、帰省中は弟と母のみならず伯母からも
「ももクロのどこがいいん?」
「見た目ふつーじゃない?」
「逆にふつーがいいってこと?」
「わからんわー」
と総攻撃を食らい、昨年最後に書いたエントリーの通りになってしまったのだが、職場でも「ピンクは丸すぎないか?」と社長からストレートに問われる一年だったのでここでもノーコメントを貫き通す。どこがいいかを語り出したら止まらないけど、質問を受けているにも関わらずその回答にはまったく需要がないことも知っているので答えない。
いまはただ、インフルエンザで紅白を欠場になってしまった有安杏果の新年最初のBlogエントリーに涙し、紅白直後の24時間Ustreamであーりんママからのメールに露骨な苛立ちを見せたあーりんの人間味あふれる態度が新年早々見られたことにニヤニヤするばかりである。
「彩夏にこれ以上食べるなと言ってください。太るよ。あーりんママより」
2014年は、自分の「好き」を公言してはばからないことで世界が広がることを学んだ一年でした。
大好きなラーメンズのコントのセリフで
「言ってりゃなんとかなる!・・・・ほら、お前も言ってみ?言ってりゃなんとかなる!言ってりゃなんとかなる!言ってりゃなんとかなる!」
というのがあるのですが、まさに、言ってりゃ誰かが気に掛けてくれて世界が広がる。そのことを僕なんかよりもアクティブに実行しているのが妻で、彼女を見ていると日本でいちばん元気なのは韓流スターや宝塚や歌舞伎スターたちを追いかけるおばちゃん軍団だというのもよくわかります。
「私もいつかサブちゃんの良さがわかる時がくるのかしら」
くるね。
「江戸時代に生まれてたら絶対に写楽の浮世絵集めてたよね」
だね。
一月四日の夜、夫婦で「こんなにもお互いに好きなことばっかりしてていいんだろうか?」という話をおそらく初めて真面目に話し合いました。こういうところから、2015年は徐々に始まっているんだと思います。
それぞれに好きなことをひたすら追求するだけじゃなくて、蓄えもつくらなきゃいけないし、できればもうすこし家族っぽい編成にもなりたいし、夫なのに「同居人のおじさん」と言われることからも脱したいし、互いにソロ活動じゃなくてコンビで地方巡業じゃなかった旅行にも行きたいし。
・・・・と、パーソナルなことに目を向ける一年にしたいと思っています。あまりにも目を向けてこなかったから。
まあ、言ってりゃなんとかなる!
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。