ゼミの連中とデッサンを描いていたら、友達に電話がかかってきた。
それは某大手玩具メーカーからの内定通知で、
石膏像に囲まれた部屋がいっきに祝福モードに。
晴天のヘキレキというか、よかった。
その流れでお祝いの飲み会が開かれた。
いろんなことを喋ったり聞いたりした。
濃い時間だった。
自分もこんな風に祝ってもらえたらいいなぁ、と思った。
それが就職だろうが制作だろうが、
なにかが成果になった瞬間を求めたい。
内定は「運も含めて相性だ」と先生は語ってくれたが、
ねるとんのようなものかもしれない。
お互いの相性を探り合って、
考え方、モノの見方が似ていたり逆に新鮮だったりして、
そこで愛が生まれるかどうか…なのかなぁ?と、
まだ面接未経験のぼくは想像した。
自分が何かしたわけじゃないのに、有意義な一日だった。
デッサンの方も、やっと木炭の乗りがよくなってきた。
像記号論という授業で、ヒッチコックの名作「鳥」を見た。
最初に見たのは高校一年くらいだったけど、今見たらすごかった。
鳥の画作りも半端じゃないし、カットバックと構図、
役者の顔があまりにきれいで、孫子の代まで伝えたいほど。
孫とかいないけど。
今さらヒッチコックかよと思ってたらカウンターパンチ食らった。
1960年代の映画だけど、
ただ鳥が人を襲うパニックムービーじゃないのがすごい。
人の感情や激情、葛藤の記号として鳥があるとか。深い…。
週末にDVDで見たい映画。オススメ。