就活 デッサン 鳥

ゼミの連中とデッサンを描いていたら、友達に電話がかかってきた。

 

それは某大手玩具メーカーからの内定通知で、
石膏像に囲まれた部屋がいっきに祝福モードに。
晴天のヘキレキというか、よかった。

 

その流れでお祝いの飲み会が開かれた。
いろんなことを喋ったり聞いたりした。

 

濃い時間だった。
自分もこんな風に祝ってもらえたらいいなぁ、と思った。

 

それが就職だろうが制作だろうが、
なにかが成果になった瞬間を求めたい。

 

内定は「運も含めて相性だ」と先生は語ってくれたが、
ねるとんのようなものかもしれない。

 

お互いの相性を探り合って、
考え方、モノの見方が似ていたり逆に新鮮だったりして、

 

そこで愛が生まれるかどうか…なのかなぁ?と、
まだ面接未経験のぼくは想像した。

 

自分が何かしたわけじゃないのに、有意義な一日だった。

 

 

デッサンの方も、やっと木炭の乗りがよくなってきた。

 

 

像記号論という授業で、ヒッチコックの名作「鳥」を見た。

 

 

最初に見たのは高校一年くらいだったけど、今見たらすごかった。

 

 

鳥の画作りも半端じゃないし、カットバックと構図、

 

役者の顔があまりにきれいで、孫子の代まで伝えたいほど。
孫とかいないけど。

 

今さらヒッチコックかよと思ってたらカウンターパンチ食らった。

 

 

1960年代の映画だけど、
ただ鳥が人を襲うパニックムービーじゃないのがすごい。

 

人の感情や激情、葛藤の記号として鳥があるとか。深い…。

 

 

週末にDVDで見たい映画。オススメ。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職