スティーブ・ジョブズの肉声と
Apple製品のサウンドでつくられたメモリアルムービー。
自伝(通称・ジョブズ本)を読んでいます。
そうとうクレイジーな一面を読み取ることができます。
生みの親に手放された数奇な生い立ちも、
1960年代の自由で混沌としたアメリカの時代性も、
ジョブズという天才を育むために必要だったんじゃないか?とさえ
思えてきます(ドラッグの“効能”について本人は肯定しています)。
そして、あらゆる要素がプロダクトに結集されていく過程が面白い。
渋谷のお気に入り書店、SPBSの福井盛太さんの書評Tweetに同意です。
ジョブズの本を読んでわかったのは、彼は社会適応性の低い人格障害者だということ。しかし、眩いばかりの宝=才能をもっていた。アメリカという国は、彼の人格を忌み嫌い、才能は愛した。
人格評価と才能評価をわけるのは難しいこと。とくに日本人は、それが苦手な気がする。もしもジョブズが日本に生まれ育っていたら、病院か刑務所で過ごしていたのではないか。
ジョブズの才能が潰されなかったことで、僕たちは卓越したApple製品と出会えた。そして、製品を愛した。企業家は愛される必要なんかない。幾ばくかの愛で才能が認められさえすれば、いずれ魂込めて造った製品が愛されることになるのだから。
しかし愛される製品を生みつづけてきたからこそ、メモリアルムービーまで作られるほどになったのでしょう。