前回のPostにつづいて、
Future Communica ! まとめVol.02。
カンヌ広告祭の事例と、審査員・岸さんの見たコト
についてです。
あるデジタル系プランナーの日記
「Did you know 4 0 ~あなたは知っていましたか?~ 」
というタイトルのムービー。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=1ZrRIkk2XII&fs=1&hl=ja_JP&rel=0&hd=1]
2009年秋のデータらしいですが、
なんという時代に生きているんでしょう。
『インセプション』のアカペラバージョン(なぜか反転)。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=d2yD4yDsiP4&fs=1&hl=ja_JP&rel=0]
ラストの「げふっ」が効いてますね。
で、こちらがオリジナル。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=66TuSJo4dZM&fs=1&hl=ja_JP&rel=0&hd=1]
ぶおぉぉぉぉ~ん♪
言いたくなる気持ちも分かります。
それにしても、面白そうな映画だ(笑)。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=aNFNY7kREjY&fs=1&hl=ja_JP&rel=0]
Twitterで教えてもらいました。
チリで放送されている、3DテレビのCMだそうです。
迫力の!とか、臨場感!とかを
派手にうたっていないですが、
分かりやすいですね。
映画『インセプション』、なかなか面白かったです。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=ZfDm3s_IcqM&fs=1&hl=ja_JP]
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督が、オリジナル脚本で描くSFアクション大作。人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる。主人公コブにレオナルド・ディカプリオ、共演に渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジほか。
(eiga.comより)
さすが『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督、
迫力の映像と荘厳な音楽、畳みかけるストーリーテリングで
どんどん見る人を引き込んでいきます。
本当に、畳みかけるのが上手い。
日本人だと庵野秀明みたいな饒舌さ。
映像のカタルシスここにあり!って感じです。
が、渡辺謙演じるサイトーの企業買収という動機に対して
やることなすことが大げさに見えたり、キーパーソンである
主人公の妻がしつこいわりにさほど魅力的でなかったり、
夢の中に潜入するという着想の面白さの中でやたらと
ドンパチが長くてなんだかなぁ…と感じさせてくれるなど、
画や音の壮大さや設定の魅力に比べてお話が小粒かつ
雑な印象を受けてしまい、傑作には及ばないように思いました。
「衝撃のエンディング」と言われるラストも
あのまんまのシーンを早々に予想できたので余計に。
全体的に、今回は力技だったかな?
そういえば、音楽に秘密があったり、
キャラクターたちの設定がわかる特別映像など、
本編とは別に深読みしたくなるネタが随所に
ちりばめられているところも、庵野秀明監督のエヴァみたい。
この監督、めちゃくちゃ頭がいいんだろうな。
なんだかんだ言っても、
熱にうなされて映画の設定が自分のリアルな夢にも出てくるほど
ですから、それなりに余韻はあったんでしょう。
音楽、俳優陣、かっこよかったです。
起きてる方のぼくは『ダークナイト』が好きです。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=zMR_HCN21jk&rel=0&color1=0xb1b1b1&color2=0xd0d0d0&hl=ja_JP&feature=player_embedded&fs=1]
海外の、宅配企業の名刺だそうです。
素敵!
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=SH4pklSPuAw&color1=0xb1b1b1&color2=0xd0d0d0&hl=ja_JP&feature=player_embedded&fs=1]
大変ご無沙汰しております。
2ヶ月の放置は過去最長です。
この2ヶ月、いろんなことがあったような、なかったような。
tweetレベルでブログを書く、新しい敷居の習慣を
つけないとコンテンツが死んでしまいますね。写真も同様。
ブログはついついオチや全体の「完成度」を求めてしまうので、
その考えを捨てなきゃゼロのままなんだと、気づいてはいましたが。
さて、iPhone 4に乗り換えました。
個人的には、あまりいい印象を受けていません。
やっぱりOSが重いのか、アプリが落ちる。電話まで落ちる。
メモリが倍になっても、です。
とはいえ、この世界的ムーブメントと、
Appleが発信するブランドメッセージは勉強になることだらけで、
改めてどこかのタイミングでエントリーしたいと思います。
OSがアップデートされれば直るでしょうし。ここまでネガティブな
現象を「我慢させてしまう」ブランドも、そうそうないと思います。
というわけで、ほぼ毎晩徹夜ですが、元気です。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=ugV6cLgwomo&fs=1&hl=ja_JP&rel=0]
このシズル感、ファミコン世代にはたまりません。
Vol.01のつづき。
『TUGBOAT 10 Years』(美術出版社)刊行記念トークショー
「TUGBOATの10年、その“航海記録”」
でのトークを書き起こします。
(速記を起こしているので、僕の要約や言い換えが含まれます。
正確じゃなくてごめんなさい)
質問コーナー。
会場のお客さんから事前に集めた質問用紙から、
司会の川口さんが気になったものをピックアップ。
川口さん:
「質問。岡さんが若い頃に影響を受けたものを教えてください、だって」
岡さん:
「影響‥‥?高校時代に俳句を書き合っていた、小田嶋くんかなぁ。
彼のことは別の所で連載でも書いた(第50回参照)けど、
小田嶋くんには圧倒的な才能を感じたんだよね。
俳句も上手いし文章力もすごいやつで」
次の質問。
川口さん:
「この10年でやめたことを教えてください、だって。」
岡さん:
「やめたこと?お酒とか?ないなぁ。もともと飲めないし。
う〜ん、逆に10年以上つづけていることはあるけど。
毎日100字日記。誰に見せるでもなく書いてるから、
僕のつぶやきは閉じてるんだよね(笑)」
多田さん:
「俺もない」
麻生さん:
「ない」
川口さん:
「ないってことで(笑)」
川口さん:
「じゃ、どんどん行きます。次の質問。
‥‥みんな質問がムズカシイんだよね〜。
ない方がいい広告を振り向かせるためには、
どうすればいいでしょうか?だって。どうすればいいの?」
岡さん:
「かっこつけてると難しい。でもかっこ悪いと話も聞いてくれない。
本当のことを言いながら、ブザマにならないようにする。
あらゆる表現は、みんなでマーケティングして
計算されたものよりも、ある個人の、熱の高いものがヒットする。
「念」みたいなもの。
それから、(そのプロジェクトに)求心力のある人がいるかどうか」
多田さん:
「広告が必要不可欠じゃないことをまず自覚する。
どうすれば愛されるかは分からないけど、
どうすれば嫌がられるかは分かるから、
嫌がられることはやらない。
2回目に会ったときにも話を聞いてやろうと思えるか。
あと、自分で自分を褒めないこと」
麻生さん:
「説明すれば理解してもらえる、というのは間違い。
言わない方が伝わることもある」
川口さん:
「はーい、じゃ、続いて。
これからチャレンジしたいことを教えてください」
岡さん:
「あと10年経って、今のクオリティよりも質の高いものを
出していきたい。量はいいけど、質は上げられる」
多田さん:
「もう1回、映画をやりたいですね。
みんなが許してくれたら‥‥(チラリと岡さんを見る)
次は静かな、人の気持ちに焦点を当てたものをね」
麻生さん:
「今の広告より、もうひと越えできた、を連続で行きたい」
川口さん:
「ほんとね、この10年よく持ったなと思います。これからもね」
僕のメモは以上で終わります。
川口さんの口調は脳内再生で書きました。
会場で聞いていて、この人はTUGBOATの「母」なんじゃないか?
と思いました。最も大らかで、全体を見渡している(司会だし)。
オフィスのテーブルの話とか、いくつかのエピソードを
こぼしていますが、メモってないので書けません(汗)。
たくさんの言葉をもらって帰ることができました。
青山ブックセンターで開かれた、
『TUGBOAT 10 Years』(美術出版社)刊行記念トークショー
「TUGBOATの10年、その“航海記録”」
に行ってきました。
TUGBOAT
1999年7月設立。(株)電通から独立した岡康道(クリエーティブディレクター)、川口清勝(アートディレクター)、多田琢(CMプランナー)、麻生哲朗(CMプランナー)の4名によるクリエーティブ(企画・制作部門)に専門特化した日本初の “クリエーティブエージェンシー”。誕生から11年目を迎え、活動の範囲は広告以外(映画・音楽・ファッションなど)のジャンルにも広がっている。
トークショーは、AD川口さんの司会進行で進められました。
備忘録として、会場でのメモを書き起こします。
会場は200人の満員状態。
やっぱり彼らはスターでした。
以下、録音したわけじゃないので、
若干、僕の「つなぎ」文が含まれます。
岡さん:
「TUGBOATをつくる前に、ヨーロッパの
クリエイティブエージェンシーを見て回った。
彼らは、面白くない広告をつくるのが一番の悪だと言う。
そして自信を持って、たとえ今月も来月も仕事がないとしても、
その次の月に面白い広告がつくれたら食べていけるんだよ、と言う。
しかし日本のクライアントは面白い広告を求めてはいない。
つくる我々も、3ぶんの1はヒットを目指すが、
3ぶんの2は苦痛の仕事。
海外のクリエイティブエージェンシーを見て、
自分もそっちに行きたいと思った。自分でつくって。
そして1999年6月の末に電通を辞め、7月1日、
電通の創立記念日にTUGBOATをスタートさせた」
岡さん:
「TUGBOATとは、曳舟(ひきふね)。
大型船を引っぱり、出入港を助ける船。
電通からは『お前達に引っぱってもらうつもりはない!』という声も
あったが、『そんな小さなものを引っぱるつもりはないですよ』と答えた(笑)。
日本の広告界を引っぱるために会社を辞めて、つくったのがTUGBOAT」
多田さん:
「(なぜ電通を辞めようと思ったか?)‥‥電通は好き。恵まれていた。
社風も自由だし。ただ、どんどん年を経ていくうちに管理職に
なるのはイヤだった。ずっとプレーヤーでありたいから」
麻生さん:
「岡さんと多田さんがTUGBOATになる。
2人のいない電通で1番になっても、
本当の1番じゃないなと思った。
TUGBOATになるってことは、仕事の純度が高まる。
岡さん、多田さんとガチでやれる。そう思って、
入社して3年3ヶ月で電通を辞めた‥‥」
川口さん:
「ぼくは多摩美卒で、美大を出た人間だから、
いつまでも一社にいようなんて
ハナから思っていなかったんだよね」
ここからは、4人がそれぞれ印象に残っている仕事を
振り返るコーナー。
岡さん:
「15社くらいを同時にやっている日々で、印象に残っているもの‥‥
やっぱり、朝日新聞の30段広告(※)だなぁ。
みんなどう思うんだろう?ってすごい気になった。
自分たちが広告主であり、制作であり‥‥」
(※TUGBOATは、『TUGBOAT 10 Years』の刊行に
合わせて朝日新聞に30段広告を出した)
川口さん:
「(印象に残っているのは)バーバーリーの仕事。
プレゼンからドットパターンと服の開発、販売まで3年ごしだった。
ふつう、広告はそんなに時間をかけてつくったりしないんだよね。
それから、マグライトの仕事。
途中でライセンサーが変わっちゃったんだけど、
ライセンサーが変わっても広告は変わらない。
息の長い仕事。大事にしたいですね」
多田さん:
「やっぱり目の前の仕事がいつでもいちばん印象的というか。
今はダイワハウスのダイワマンかなぁ。
いつも、『もしもの世界』が企画の原点。
あれも、『もしも不毛地帯の唐沢さんがダイワマンになったら‥‥』
が発端だったし」
麻生さん:
「競輪のCM。結局、人間が見たい。だからこそロケでやる。
人でやる。出来事を起こして、画(え)にする。
あと、ライフカードの仕事。ライフカードは店舗受付じゃなく
Webで申し込みを行う。Webへ連れて行くことがお題だった。
Webに行かせるCMは、CMに力がないとダメ。
いろいろ言われているが、TVの力を疑うことはない」
‥‥ちょっと長くなっちゃいました。
vol.02につづきます。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=3nEmT1YBTAU&hl=ja_JP&fs=1&rel=0]
ぼくは自分をだますのが得意です。
嘘です。
に参加した。
カンヌ国際広告祭(正式名称International Advertising Festival)は、毎年6月、一週間にわたって南フランスの保養地・カンヌ市で開催される広告コンクールです。期間中は世界各国から一万人もの業界関係者が集まり、文字通り”広告漬け”になります。近年では広告業界のワールドカップと呼ばれるほど大規模なフェスティバルとなっています。
この上映会ではグランプリ作品をはじめ、現地でフィルム部門の日本代表審査員として選考にあたった講師が入賞作品の中から選んだ必見の秀作CMを上映。審査会場の様子を交えながら、それらについて解説します。日本語字幕つき。一般の方が、世界の代表的なCMを見ることの出来る数少ない機会です。
やっぱり自分は広告が好きなんだ!と思えた上映会でした。
「表現が研ぎ澄まされた過去のカンヌライオン=オールドスタイル」と、「広告然しない映像表現の’09年型カンヌライオン=バズになるニュースタイル」の移り変わりを体験しました。
グランプリを獲得した、Phillips社のワイドTV「Carousel」
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=C5yhxqkJiAQ&hl=ja_JP&fs=1&rel=0]
カンヌ広告祭審査員であり、博報堂 エグゼクティブCDの
河野俊哉氏のことばが非常に示唆的だったので紹介します。
「世界各国から集まった広告が、あるひとつの兆候を示していた。金融危機をトリガーとした世界不況によって、広告がのん気に幸せだった時代の終焉を告げていた。
広告は、もう広告でいられなくなった。広告は広告を超えることを要求され、テクノロジーというアダムとイブの樹の実を食べた。多くの価値が価値を持たなくなり、多くの新しい常識が生まれた。Web2.0の意味がやっと明らかにされ、人々が企業とメディアの被支配から解放された。声を持たないピープルが、大きな叫び声をあげた。」
フィルム部門のグランプリ作品は、
TVCMではなくWeb用のコンテンツムービーでした。
映画マニアのための超ワイドテレビというファクトを、
その画角のまま、トリッキーな映像で訴求しています。
実際にはタイムスライスも使わず、リアルに静止した状態で
撮られたらしいです。その事実がネット上で話題を呼びつつ、
ラストシーンでピエロと警官が同一人物だった!という
ミステリアスな円環もまた、非常に映画チックなシズル(=謎)に
なって、これまた話題の提供につながっています。
映画ファンはこの手の謎を語り合いたいんです。
これがつまり、声を持たないピープルがしゃべりたくなる、
2009年からの広告のカタチだ、というわけです。
以前にも「すげー!」と書いたこのムービーを、解説と共に改めて
見返すことができ、そのすごさの本質に気づかせてもらえました。
2010年はどうなるか?
ずいぶん死んだままにしていました。
更新したい自分がたくさんいるのに、
ずるずると‥‥。
忙しいのは変わらずですが、再開します。
よろしくお願いします。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=nEqwKNNQBwc&hl=ja_JP&fs=1&rel=0]
大学の先輩にそっくりなんですけど。顔が。
この人。
もっと似ている写真は、探せばあるはず。
大量に撮ってきたもんなぁ。
にしても似てるなぁ。