連想ミュージックビデオ 02

不定期連載の「連想ミュージックビデオ」。

初回のラストはTOWA TEIの『FREE』でした。

スタジオの中に部屋を用意して、その中で完結する。
この作り、ミュージックビデオの王道ですよね。

時間がないとか予算が限られているとか
いろいろ理由があるんだと思います。

 

そんな「部屋撮り」でも魅了させるものの
ひとつが、ダンスパフォーマンス。

 

ASA-CHANG&巡礼「背中」PV

 

ダンサー・振付師の康本雅子さん。

(ごめんなさい、正直に言うと、
連想したのは部屋撮りうんぬんではなく、
麻生久美子さんからの康本さん)

彼女のダンスだけで完結する潔さ。
その魅力は“骨っぽさ”。

背中をキャンバスにして、
重力に抗えない、だらんと垂れた手首。
予想しない動きを見せる関節。

サカナクションやTEI TOWAのビデオは
人形の周辺にエロスを従えていましたが、
このビデオは人間がドールになることで
人間のもつ制御不能な「生」を部屋に
ぽーんと放り投げているような感じ。

 

話が人形に帰ってきたので、
続いてこちらを連想。

 

Bjork – All is full of love

 

あまりも有名なビデオで、YouTubeでも
1,270万回以上も再生されています。

監督のChris Cunningham
こんなコマーシャルも撮ってます。

 

Flora by GUCCI

 

左右対称になるカットの挿入が素晴らしい。

 

対称といえば‥‥ってことで、
不定期につづく。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職