駅の本屋にいる時、実家から電話が来た。
いきなり仕送りの無駄遣いを指摘され、何も返せなかった。
それなのにケータイを仕舞うや否や、小説と評論を一冊ずつ買って
同じ駅ビルの八階にあるカフェで読書なぞしてしまった。
小説を一時間で読み終え、残る評論は帰って読むことにした。
触りだけ目を通したが、これも今日中に読破できそうだ。
今日は、一日を駅ビルで過ごしたことになる。
明日からは片づいてない本を持ち込むことにしよう。
お金をセーブするためにも。
布団のカバーが破れた。部屋は羽毛でまみれた。