天野祐吉×中島信也『広告も変わったねぇ。』出版記念トークショー

『広告も変わったねぇ。』出版記念トークショー
天野祐吉×中島信也の「CMも変わっていくねぇ。」

に参加。青山ブックセンター本店。
約90分間、最前列でメモしながら聞き入った。

 

・「テレビ」という響きに懐かしさすら感じる
・「上から下へ」のテレビが崩壊しつつある
・つよい巨人軍がいるから阪神ファンは熱くなれる
・権力者としてのテレビがあるから批評も成り立った

・テレビは夢も希望もない、身も蓋もないメディア
だからこそ面白い。昭和天皇がほっぺたをポリポリ掻いているところも、災害地で「住民は怒りと不安の声を口々に」とレポートする背後でピースする子どもも映してしまう猥雑なメディア

窓の外に木が生え室内には蔵書がある、というワイドショーお決まりのセットはテレビ側が抱く夢。あんなものはなくていいのに、ないと不安なテレビ局

 

2_nakajima-small

 

・リーマンショックは第二の9.11…広告への影響は年明けから
「軍縮」ならぬ「産縮」、産業の縮小が必要ではないか?
・過剰から適正にソフトランディングする時代へ
・だが、企業は生産か倒産しかしていない。適正化に踏み込めない
給料が半分になっても幸せな社会って描けないだろうか
・麻生内閣、あれはダメ

生活者の空気感に比べて広告はまだ脳天気
・その先を見せる装置がテレビCMだったのに
・ジョーンズ調査員(BOSS)やホワイト家族(SoftBank)はいまの面白いCMの極限ではないか。これを追うことは無理で勝てっこない。若者は別の新しいアプローチを!
眠り薬で催眠させる広告ではなく、目を覚まさせる広告を

・広告は現状へのちょっかいだったから面白い。そのために制作者は買い手視点であること
・だが、いまのCM制作はネガティブチェックの嵐…

サッカーのパブリックビューイングにテレビの新しいカタチ?
・ネットは個人のもの。テレビは生の、みんなのメディア
・ネットによる文化の多層化が進み、豊かになっている面も

2008年後半から激変した(といわれる)世界、温暖化が進む地球環境、日々降り注いでくる常識を疑ってみること

 

どうしても聞きたい質問があったのに、言葉にまとめることが瞬時にできず、断念。上手く言う必要なんてなかったのに。あ〜!一生後悔するなこれ。

それにつけても良書です。

微力ながら広告しておきます。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職