「私と広告批評」

広告批評』の最終号が発売された。
つまり、最後の広告批評。

事実を受け入れたくなくて、まだ買ってません。

 

「私と広告批評」という作文を書くとすれば、
1998年1月号までさかのぼって書くことができる。
(誰にも頼まれてないけれど)

 

当時17歳、高校2年生だった僕は
田舎から電車で1時間、片道1,500円の運賃で
毎週1回、松山の美術予備校に通ってました。

松山に出たときの楽しみは、愛媛県で唯一の
大きな本屋(=紀伊國屋書店)に行くこと。
そこで数冊だけ取り扱いのあった『広告批評』との
出会いは、まさに運命的衝撃でした。

こんな本があったのか!
興奮して、もののけ姫やNikeの特集、ベネトン、
多田琢大研究など、当時の第一線のクリエイティブを
帰りの電車の中でむさぼり読んでました。

 

高校時分に出会っていたことが、
後の美大進学を後押しし、広告学校への
入学、Web広告制作会社への就職にまで
つながっていることは、疑いの余地がありません。

そういう人、けっこう多いんじゃないかなぁ。

‥‥という類の本なので、
襟を正して、熟読します。

 

最終号のテーマは
クリエイティブ・シンポシオン」全収録。

当日はもちろん参加しましたが、
あらためて、文字で読める幸せ。
この分厚さと白い表紙が泣ける。
‥‥さっき買ってきました。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職