彼女の実家、九州から、
彼女宛てに毛糸のマフラーと
靴下が届いた。
お母さんの手編みなんだとか。
うちの母も手芸が趣味だったな。と思い出す。
ほかにもとにかく多趣味な人で。
たとえば、
畑の野菜で料理する、
焼いた陶器に盛りつける、
撮った写真をあげる、
編んだ靴下を贈る。
仕事もほどほどに、そういう時間を
今も愉しんでもらえたらいいなぁと思う。
現実は、そんな時間ないよ、無理無理!
って真っ先に言われそうなほど母は
父との仕事で多忙をきわめている。
彼女が履いた赤い靴下を見ながら、
親に時間をプレゼントできたらなぁ‥‥
なんて思っていたら、実家からみかんが届いた。
甘くておいしい。
子どもはもらってばっかりだ。