ナツイチ

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たまに、思い出して見ます。

 

出会えなかったかもしれません。

たとえ千人、いや、一万人と出会ったとしても、
あなたという一人と
出会うことはできなかったかもしれません。

まぁ、数がどうとかではないんだけど。

 

それを何と呼べばいいんだろう?

あなたと出会えたその時の空気の匂いとか、
その時聞こえた音楽とか、
そういう、いろんなものやことに支えられた、
あなたと出会えたその時だったりするので。

そう、それは一冊の本に似てると思う。

私の世界を変えたりできるから。
あなたを知る前には戻れないから。

出会えなかったかもしれないから。

千冊、いや、一万冊読んでも、
出会えなかったかもしれないから。

まぁ、数がどうとかではないんだけど。

 

あなたの好きな一冊が、
私の好きな一冊になったりすること。

それは、軽々しく言ってしまえば、
それは奇跡です。

その瞬間を、私は、軽々しくも
奇跡と呼びたい。

 

ナツイチ 夏の一冊。 集英社文庫

 

ぜんぶ、昔いた大学で撮られたムービー。
講義室も、アトリエも、ベンチも、僕らのいた場所。

特に、あのベンチではよく昼寝してました。

 

武蔵野美術大学さま、
この先も、できるだけ取り壊さないでください。


投稿者: tacrow

伊藤 拓郎 / Takuro ITO (April 12, 1980~) 2006年 武蔵野美術大学 造形学部映像学科卒業。デジタル系広告制作会社を経て、2017年〜広告会社にてデジタル・プランナー/コミュニケーション・プランナー職