建築家、安藤忠雄。
彼の口癖は、「もっと考えろ」だという。
「24時間考えてないとあかん。戦略を練ろ。
寝ながら考えろ。飯食いながら考えろ」
考え事をするのが一番楽しいと言う。
まだ仕事をもらえぬ若かりし頃、
近所の空き地を見ながら「ここにはどいういう建築が必要か」
を考えて暮らしていたらしい。一見無駄に見える思考の集積が、
今のアイデアの発端。
アイデア、戦略は、考え事をしつくした後に残るものだという。
考えの痕跡。思考の集積。
僕が思うに、考えには鉛筆が不可欠だ。
メモの重要性。
もっと考えなくてはならない。
考えずに、ただ創って綺麗だったらいいじゃない、
美しかったらいいじゃないという時代は終わった。
世の中的には、いうに及ばずそんな時代はとうに終わっていたが、
僕の中で、美大生としてそこに安住するのやめようと思う。
メモを取り、頭で考え、眼で捕らえる。
もっと考えろ。