CANNES LIONS 2011 REVIEW #01、
CANNES LIONS 2011 REVIEW #02、
CANNES LIONS 2011 REVIEW #03のつづきです。
カンヌがどんな雰囲気だったのか、
ビデオで撮ってきたものをつないで編集してみました。
冒頭の長い行列は、最終日、フィルム部門を観る人たち。先頭集団は2時間前に並んだ日本人(僕ら)でした。行列大好きJapanese。
合間に挟んだダースベイダーやサッカーのカットは、フィルム部門でGoldやGrand Prixを獲った作品。
夜のテラスでグラスを運んだり気持ちよく踊ったりしているブロンドの女性たちのシーンは、REVIEW #03でも書いたPARTY パーティーの模様です。ゴージャス。ビバヒルってこんな感じなんだろーなー。
会場の地下には、各アワードごとのエントリーボードが並んでいます。
どんな課題があり、そのためにどんなアイデアでクリアし、結果どのような成果を達成したか‥‥が1シートでまとめられているボードですが、自重に耐えかねて床に落ちたままになっているものもあり、この辺はけっこう適当やなぁと思ったり。
これはアウトドア部門でGoldを獲った『THE FRIENDSHIP MACHINE』。
なんでも、ラテンアメリカには「友だちの日」ってのがあるらしく。
その祝日(?)に合わせて、街に高さ3.5メートルもの自動販売機を設置。1本買うともう1本がタダでもらえる自販機で、二人一組で協力し合わないと買えないという仕組み。
http://youtu.be/Bj3QLLTFDX8
7カ国で設置し、通常の10倍の売上げを達成したんだとか。ふつうにサンプリングで配るよりも効果的でしょうね。今さらコーラをサンプリングで配りようもないでしょうし。何よりコカ・コーラが友情をつなぐハブになってるのが素敵。こんな体験したら絶対にTwitterやFacebookに書き込みたくなります。
ただ、シンプルでいいですが、ラテンアメリカの人たちの陽気さ、ノリの良さとマッチングしているようにも思います。
コカ・コーラはほかにも、自販機からコーラやピザ、果てはサーフボードまで出してくれるサプライズキャンペーンをやったことで有名ですが、あの事例を日本の別のクライアントに見せた人いわく、その得意先は
「で、サーフィンで事故が起きたときの賠償責任はどうするの?」
と即答したそうです。まぁね。リスク大嫌いJapanese。
PARTYのパーティーでも痛感しましたが、日本人と欧米の人とでは流れている血が本当に全然ちがう。彼らのノリの良さや面白がりな態度はカルチャーショックでした。
「森の木琴」 NTT docomo
(フィルムクラフト部門Gold、フィルム部門Silver、サイバー部門Gold受賞)
日本には日本人ならではの繊細さで応えるクリエイティブがおおいに評価されていましたが、欧米人のアクティビティと、その先にしっかり用意されたブランド体験の設計の妙には舌を巻いてしまいます。
そう、今回のカンヌでは、デジタルを使った施策でも、これまでの「デジタル=インターネット=素早い、タダ、広範囲に広める、以上」みたいな単純なものではなく、その先に「ブランド」を体験として記憶してもらう事例が多かったように思います。アクティブになれるスマートフォンの存在もでかい。で、デジタルでブランディングができる時代(by河尻さん)。それこそが「Advertising」から「Creativity」への変化かなと。
その辺りの話はまたおいおい書いきます。
とりあえず、ひとまずCANNES REVIEWシリーズは終了。
いやー、来年も行きたい!今度は受賞者として‥‥!!
これまでのREVIEW
CANNES LIONS 2011 REVIEW #01
CANNES LIONS 2011 REVIEW #02
CANNES LIONS 2011 REVIEW #03