ニューヨークの中心部、タイムズスクエアからすこし南に下がったところに、HOTEL PENNSYLVANIAはあります。
見た目は重厚で立派だけどランクは決して高くない、一泊1万円以下の中級ホテル。日本のレビューサイトを見ると「ゴキブリが出る」とか「照明が暗い」とか「冷房壊れてる」とか、わりと酷評のオンパレード。
だけどブロードウェイまで歩いて行ける立地は最高で、どうせ一人だしノープロブレム。覚悟したよりもぜんぜんきれいで、『LEON』でレオンとマチルダが逃亡に使ったホテルよりはずいぶんマシ。
チェックインを済ませたのが夕方だったので、とりあえず荷物を置いて近所を散策。
家から自転車で10分の新宿だって高層ビル群なのに、建物と空を見上げるのが楽しい。ビル影からスパイダーマン出てこい。
あ、目の前に‥‥あれは‥‥?
エンパイア・ステート・ビルディング。
ホテルから歩いてすぐでした。
さっそく中に入ってみた。
日が暮れたあとだったけど上に昇ってみた。
右に白く光るのはクライスラービル。
もともとはクルマのクライスラー社が持ってたビルだけど今はアラブのファンドが7割以上の所有権を持っているとか。アール・デコ調のデザインが異彩を放っています。
何時間でも見ていられる。人間のエネルギーが一粒一粒の明かりからふつふつとわき出ているような錯覚を覚えます。なんてパワフル。
このビルは『アメイジング・スパイダーマン』で観たな。
全体的に、ガラス張りの近代的なビルと1900年代初頭に建てられたネオ・バロック様式のビルとのコントラストが、東京とはちがった奥行きをつくり出します。この生きた歴史のあり方はうらやましいけれど、日本より地震が圧倒的に少ないから許されること。東京駅はぜひとも今後も保護されていってほしいなぁ。
不意に、遠くの空で雷鳴が轟きはじめました。
『ゴーストバスターズ』みたい!!
マシュマロマンが現れるぞ‥‥。
思いがけずはじまった大自然と摩天楼との光のショーを存分に堪能して、タコスを食べてホテルへ。心配していた英語もタコスのオーダーレベルなら問題なし。ふだんから徹夜生活なのでこれといった時差ぼけもなく就寝。初日としては最高のスタートです。
翌日はタイムズスクエアとセントラルパーク、そして自然史博物館へ!
Vol.03へつづく〜。