インタラクティブ広告の領域で最も刺激的なキャンペーンを展開している「バーバリアン・グループ」のCEO、ベンジャミン・パルマー氏のセミナーに参加しました。
▼サイト上でさまざまな単語を入力すると画面上のチキンがその単語に応じた動きをし始めるという「Subservient Chicken(従順なチキン)」。
▼女性の胸元をチラ見するだけという、ビールメーカーのアホな ゲーム。
▼ビールの大砲をYoutubeで流す「だけ」のBeer Cannon。
▼旅客機の機体名をネット上から募集して、実際に機体にスプレーするVirgin Americaのキャンペーン。
その他、マジメなものから一見バカバカしいものまで、あくまでその企業に沿った「ブランディング」と「オーディエンスフレンドリー」という立場から考えられたクリエイティブをたっぷり紹介してもらいました。
英語のジョークに会場がわっと賑わうことが何度かありましたが、うーん、わからん、English(何でみんな分かるの!?)。
ただ、僕らWeb制作者がお客のことを「ユーザー」というのに対し、パルマー氏は「オーディエンス」と呼んでいたのが印象的でした。彼のアイデアの志向をとても象徴している。
ところで、そのバーバリアン・グループが独自に作ったiTunesビジュアライザがかなりかっこよかったです。
「Appleのデフォルトのビジュアライザがクールじゃなかったから、自分たちで作ってしまった。音楽のダウンロードとセットで落とせるような、ミュージシャンとコラボした販促ツールにできないかと提案中」
だとか。
(ここからDLできます。オススメ)
ただ作るだけならセンスある学生でもやってしまいそうだけど、あたらしいビジネスモデルとして捉えているところが違う。また、業界の垣根を越えた発想の自由さにも舌を巻きました。
どんなアイデアも最後は商品スペックの“自慢”へと落とす日本の悪しき常識(=自分の仕事)にイライラしていたので、どのケーススタディも“真っ当”すぎて目から鱗でした。
「クライアントのブリーフィング(与件)はよく読む。その次にやることは、
ブリーフから離れること。オーディエンスにとって何がフレンドリーかを
考えることだ」
文化の違い、ですませたくないなぁ…。 がんばらねば。
バーバリアン・グループ
http://www.thebarbariangroup.com/v3/