Wikipediaによると「メディアミックスブログサービス」というなんとも難解な定義が付けられているTumblr(たんぶらー)が、米Yahoo!に11億ドルで買収されました(しかも現金払い!)。
タイムラインを流れる、フォローした人たちからの画像や音声、テキストから「これは」と思ったものを好きにReblog(Retweetのようなもの)するだけの簡単なお仕事。
僕のTumblrはもちろん僕好みのものしかないので、自分のお気に入りの貝殻しか入っていない宝箱みたいなもんです。
買収のニュースが駆け巡ると、Twitterでは「Tumblrご臨終」「R.I.P」「Tumblr 2007 – 2013」などとツイートする人々が散見されましたが、自分もそのひとりです。
なぜこの買収が「死んだ」と揶揄されるかは、人気の高かった写真共有サービスflickrを買収してその魅力を台無しにした「前科」があるから。詳しくは「米国 Yahoo!、Tumblr を10億ドルで買収 ― Flickr 買収失敗の教訓は活かされるのか?」に書かれているとおり。
学生時代に作ったflickrは、気づいたらYahoo!と統合されてYahoo! IDがないとログインできなくなって、ついに入れなくなっちゃいました。2005年から更新されない、ラピュタを護る孤独なロボットのように、ただ居るだけ‥‥。新たにアカウントを作りましたが、昔の賑わいはもうありませんでした。
そんなYahoo!のことだからTumblrも改悪されるんじゃねーの?!と思われるのは仕方ない。flickrもTumblrもそれだけ熱心な愛用者がいる(いた)ということです。それは先日書いたSoundCloudと同じく、単一機能のサービスで、目的と設計が超シンプルだから。
本質を変えずにいてほしいと願うばかりです。
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