映画『インセプション』、なかなか面白かったです。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=ZfDm3s_IcqM&fs=1&hl=ja_JP]
「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督が、オリジナル脚本で描くSFアクション大作。人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる。主人公コブにレオナルド・ディカプリオ、共演に渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジほか。
(eiga.comより)
さすが『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督、
迫力の映像と荘厳な音楽、畳みかけるストーリーテリングで
どんどん見る人を引き込んでいきます。
本当に、畳みかけるのが上手い。
日本人だと庵野秀明みたいな饒舌さ。
映像のカタルシスここにあり!って感じです。
が、渡辺謙演じるサイトーの企業買収という動機に対して
やることなすことが大げさに見えたり、キーパーソンである
主人公の妻がしつこいわりにさほど魅力的でなかったり、
夢の中に潜入するという着想の面白さの中でやたらと
ドンパチが長くてなんだかなぁ…と感じさせてくれるなど、
画や音の壮大さや設定の魅力に比べてお話が小粒かつ
雑な印象を受けてしまい、傑作には及ばないように思いました。
「衝撃のエンディング」と言われるラストも
あのまんまのシーンを早々に予想できたので余計に。
全体的に、今回は力技だったかな?
そういえば、音楽に秘密があったり、
キャラクターたちの設定がわかる特別映像など、
本編とは別に深読みしたくなるネタが随所に
ちりばめられているところも、庵野秀明監督のエヴァみたい。
この監督、めちゃくちゃ頭がいいんだろうな。
なんだかんだ言っても、
熱にうなされて映画の設定が自分のリアルな夢にも出てくるほど
ですから、それなりに余韻はあったんでしょう。
音楽、俳優陣、かっこよかったです。
起きてる方のぼくは『ダークナイト』が好きです。