まず基本的なルールとして、カンヌライオンズはチャリティ・非営利機関や公共機関が実施したものはどのカテゴリであってもグランプリ候補にはなれないそうです(知らなかった‥‥)。今年5部門でグランプリをかっさらった『Dumb Ways to Die』をつくったメルボルン鉄道は、1990年代後半より州政府の運営から私鉄に切り替わったので“公共機関”ではなさそうです。へー。
そしてこれらの非営利カテゴリに属するものは全部門をまたいでたった1つだけ「グランプリ・フォー・グッド」として表彰されるとか。
今年その「グランプリ・フォー・グッド」に輝いたのが『THE ANT RALLY』。
WWF(世界自然保護基金)創立50周年に際してドイツのBBDOデュッセルドルフが制作した、アリによる熱帯雨林の環境保護デモ行進。中南米に多く生息する社会性のアリ、ハキリアリの「葉っぱを運ぶ」習性を活かした“極小のビッグアイデア”です。
ケルン動物園で5日間に渡って展示され、ビデオとともに話題になって成功!とのこと。これは実際に見たらきっと写真を撮りたくなるし、子どもたちにも受けそうだし、本当のデモみたいに見える様がチャーミングだし、メッセージは真に迫ってくるものだし、シャレが効いてるし。
ちなみに、ブランデッドコンテンツ&エンターテイメント部門でシルバー、ダイレクト部門でブロンズも獲得したそうです。
おなじ「虫」を使ったアイデア(bugvertising)では、こちらも。
これはよくやったなーー。。。ドラッグ撲滅系のプロモーション。なんとポスターの中に2500匹のイモムシを仕込んで日に日に紙が食べられて行くという。。日本じゃ絶対無理系。 pic.twitter.com/H6UxqrCIet
— Roy Ryo Tsukiji 築地 良 (@roy_BIRDMAN) June 19, 2013
これは「無視」できないなぁ‥‥。