5.1チャンネルで
くるりの「すけべな女の子」を聴いている。
うちのオーディオは、スピーカーが五本、
部屋の四隅とフロントにある。
なので、それでCDをかけると、ヴォーカルはフロント、
ギター、ベースはサイド、ドラムはリアで音が出る。
オートサラウンドが上手く振り分けられると、音で
部屋が包み込まれる。普通には聞こえなかった音も、
これで聴くと確かに感じられたりして、楽しい。
最近は学校で写真を撮るのが面白くて、
何でこんなに知らないことが多いんだろうと思うほど、
知らない場所や場面に遭遇する。
それは今までにも遭遇していたはずの場所で、
きっと見過ごしていただけなんだろう。
カメラあってこその世界が、知らない間に
フレーム越しに広がっていた。それが不思議で面白い。
学校以外でも撮っているけど、
テイストが変わってしまうのがまた面白い。
同じ自分なのに、違う人のような気もする。
装置と気分が変わるだけで。
耳も、眼も。
作家性に欠けるとか、視点がバラバラだとか言われても
返す言葉はないのだが、それでいいと思っている。
作家ではないし、ぼくは浮気性なんだと思うし。