手塚治虫『人間ども集まれ!(完全版)』読了。
一見、手塚作品とは思えないタッチの画風。
そして何度も登場する“性(セックス)”のシーン。
いつもと違う‥‥と思いつつページをめくると、
1960年代の作品だが現代でも通用する大きな
テーマ‥‥クローン、差別、戦争‥‥にぶち当たり、
いつも以上の手塚作品にどっぷりハマる。
第3の人間「無性人間」、それを創り出す者たち、
無性人間の“父”であるダメ主人公の織りなすSF巨編。
感情移入しかかった瞬間に死ぬ登場人物たち。
僕はどこまでも突き放され、話に引き込まれる。
この完全版には、連載当時のラストシーンと、
単行本化にあたって大きく書き換えられた内容の
2バージョンが収録されていて、180度異なる結末に
クラクラするような衝撃を受けた。
どちらが好みかというと‥‥選べない!
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はからずも、昨日ラジオのことを書いたら
昨日発売のBRUTUSがラジオ特集だった。
これは必読。