BIRTHDAY 2

友達のアパートで誕生日を盛大にお祝い。
鍋とケーキをご馳走になった。

 

お金がないから売血しなきゃと、皆が妙な提案へ
暴走し始めていた深夜。鍋はとうに空っぽになり、

一升瓶もワインも底をつきかけていた午前4時46分、

 

関東地方で地震。

 

かなり大きく、長い揺れだったように思うが、
線路沿いのアパートなので「始発?」とか言っていた。

 

23歳になったまっちゃんには
頭が上がらないほどお世話になっていて、
ファイナルカットプロを教えてくれたり
デザイン部の仕事場を提供してくれたり
諸々の書類整理の手伝いをしてくれたり、
ほんとに…今度すし食べに行きましょう。

 

夕方の鷹の台駅は、ムサビ受験生たちで混雑していた。
油絵科の受験だったらしく、油の匂いが駅前に立ちこめた。

Ray Of Light

自分の作品について論述するというのは
今さらながら七面倒くさいことでもあり、
なかなか前に進まない。仕方ない。

ぼくの性格にはムラがありすぎる。

ただ、今回の作品はインスタレーションとしての
完成度をブラッシュアップすることは出来ても、
イメージの見せ方を増やしたり写真や動画の
バリエーションを増やすことはやってはいけない。

格調や奥ゆかしさは完成度に求められる。
ゆえに今後の展開を模索することはいくらでも可能だ。
それは「型」の問題。

だが、あれが映像になってはならない。
あくまで写真としてそこに在らねばならない。
なぜなら、静止画だからこそ出る面白さだから。

クロスディゾルブがそれと分かる速度であっては興ざめする。
可変にすべき部分は悟られない範囲でひっそりと。

 

ひっそりと操作する編集というのは、例えば同じ工房出身の
simの作品にも共通する行為で、むしろ彼から学ぶところは大きい。

 

彼には、作品のコアとなる見せ所や環境をとことん純度の高い状態で
持って行く力がある。惑わされない力。どこまでも繊細かつ頑固。
プロフェッショナルだと思う。

 

何度も書いているが、今回、simとはデザイン部でも共に制作を行った。
広告制作でひとつの仕事が出来たことは、未来に自慢できることかもしれない。

全生徒の顔写真が集まる興奮、パンフレットが刷り上がった時の興奮、
ピンポイントのポスターを刷って観客の導線ができた時の興奮。
1,500部が会期中に全て捌けたことの興奮と焦り。

 

スタンスとして、臨機応変にやりつつも一本の線は見失わない。
それは、恍惚と不安の中にあっても、テーマを持つということ。

そんな話を、真夜中の工房で話し合ったことが思い出される。

Back In The Day

2日間の作業の遅れを取り戻せた。
休日返上で大学に籠もれただけの進展アリ。

いよいよ、作品は詰めの段階に入った。
素材集めと実験は相変わらず同時進行だが、
いま作っている装置が実際に意図通りに稼働することが
判明しただけでも、今日は上出来だったと思う。

 

今日を最後に、今年の工房作業は終わる。
年明けまで、しばし休息…。

 

正月は友達の家で広告の方をやろう。
あと、メタルギア3買っちゃおうか。

お早めに

ちょっと不安定な日々で、頭がわるくなっている。
と思う。と思うよ。

 

イソジンを溶かした水でうがいをしていて、
水をペっと流しに思い切り吐きだしたら、はね返って
イソジン臭い茶色い水が顔にかかった。

余裕ないな、自分。

blue Sky


この週末は久々に天気がいいらしい。

今日からばんばん撮りたかったが、学校でバレーボールとか
三年生の進級制作の手伝いをしていたら日が沈んでしまった。

中庭の芝生で、工房の子二人とバレーした。
トスもレシーブも、もしかしたら十年ぶりくらい。手が腫れた。

バレーで少しは脂肪を燃焼できたかなと思ったのに、
帰りにフランソワ(定食屋)できのこハンバーグ定食を食す。
ごはん食べながら、ゼミ男連中で「萌え」話に花が咲き誇った。
満開だった。臆することなく。おなかいっぱい。

午後10時帰宅。最近の定時と化しつつある。

 

明日は1ヶ月ぶりに彼女に会う予定。顔忘れられてたりして。

君の時間を欲しがる人

以前、予備校時代の恩師が語ってくれたことば。

 

「つまんないバイトで拘束されている君の時間をほしがっている人が必ずいる。君の時間が与えるものを待っている人がどこかにいて、じゃあ君はそれを売り込まないと。今のバイト先は君を有効に扱っていない。それはもったいないことだと自覚しなきゃ」

 

と、これは先生が写真家志望の友人に向けた言葉をかいつまんで書いてみたのだが、かいつまみすぎて敏腕アメリカ人経営者みたいになってしまった。

実際は、サダさん(先生の愛称)はもっと温かみのある言い方をしていた。

先生は友人に対し、ただ無為に働くんじゃなく、作家的な視野を持とうと言いたかったのかもしれない。

この考え方はシンプルで好きだ。

自分には才能があると勘違いする人が多いが、それでも動ける間は動いた方がいい。動いてみないとわからないから。

「君の時間を買いたがっている人」は、必ずいる。そう思うことから始めてみよう。

大谷石へ


ゼミの課外授業。大谷石の採石場を探索しました。

大谷石とは、栃木県宇都宮市の大谷町付近一帯から採掘される
流紋岩質角礫凝灰岩の総称だそうで、今では一般に公開されています。

内部は気温10℃。人工とも自然ともつかぬ異空間を堪能しました。

切り出した跡は天井に亀裂が入り、それがスリットになって光を落とします。

落ちた光線の下には雨水が溜まっていて、彫刻作品のような形を作り出していました。

その圧倒的スケールに、知らぬ間にインディ・ジョーンズの曲を口笛で吹いちゃったり。

石を得るために昔から切り崩してきた痕跡なんですが、ここ自体が現代建築のようで、ちょっと久々にすごいもん見たなって思いました。まさに非日常地下要塞。

 

よかったなぁ。三脚立てて撮りたかったなぁ。

ティッシュ地雷


突風で、駅前で配られていたティッシュが散乱していた。

キャバクラのねーちゃんが必死に集めていたけど、

タクシーが無情にも踏んでしまって、パンパン破裂していた。

湿り気

夜行バスは最悪だった。
十二時間も座りっぱなしでいるのは
遊び疲れた身体にはキツイ。

夜七時過ぎに品川を出発し、
朝七時過ぎに四国上陸。疲れた…。

 

しかもこっちは嵐のような天候。
暴風雨が実家の窓に打ち付ける。
どこかのトタン屋根がバタバタ唸る。

 

土砂崩れとか浸水とか多発しているっぽい。
ちょっとすごい時期に帰ってしまったかも。

 

家の前にはツタが生い茂っていた。
そのツタも、風が吹くたびに大きく波打つ。

 

もののけ姫のシシ神様でも出そうな
霧深い森の続くド田舎。

 

アテネも霞んで見えるな。

帰郷前

今夜、いとこは夜行バスで実家に帰る。
ぼくもそれに便乗する。

 

やっぱり新幹線に乗れるほどリッチじゃない。
半額の1万円で硬いシートのバスに揺られよう。

 

彼は去年会ったときよりも8センチ背が伸びていた。
小学生から中学生になって、声も低くなった。
やたら音を立ててオナラするのは相変わらず。

 

それにしても、今年も遊んだ。
彼が来なければここまで遊びはしなかった。

自分から絶叫マシーンに乗ることもないし、
卒制も忘れてウォータースライダーを滑ることも
花火をすることもなかった…だいじょーぶかな?

泳ぎ疲れて全身筋肉痛になることもないし、
常盤貴子似の水着ギャルが実は小学生だった
なんて事実に打ちひしがれることもなかった。

この数日で自炊のレパートリーも増えた。

 

なんにせよさーくんに感謝。
平成生まれ(!)の唯一の友達。

done

 

浅草行った、

プール行った、

カレー作った、

花火した。

さて、今日は。

スラムダンク

スラムダンクが一億冊を突破。

漫画『スラムダンク』単行本が一億冊を突破し、
十日の新聞(朝日・毎日・読売・産経・東京・日経)に
大々的な広告が載った。新聞を取っていない僕が
そんな時事ネタを知るはずもなく、久々に会った彼女から
話を聞いて初めて知った。

僕の彼女は週刊誌に全部目を通す人で、
マンガのことなら何でも知ってるよ的な人。
で、作者・井上雄彦のHPに載っているという、
新聞広告のダイジェスト版を見せてくれた。

彼女は「新聞買い占めとくんだった!」と後悔していた。

そういえば先日も、漫画喫茶に行って
「お薦めのマンガない?」とメールしたら、間髪入れず
「スラダン」と返ってきた。デスノートを読んだけど。

その井上先生のHPに行くと、スラダンについての
思い入れを書き込んで人から人へパスしようっていう
コンテンツがあって、『バガボンド』を読んでいる彼女の
傍らで、ぼくは読んだこともないスラムダンクの感想を
デタラメに書いて送信した。

「忘れない、彼等の熱い勇姿を」

すると、バスケの試合をしている花道(このくらいは知ってる)らが
画面上でぎこちない動きを見せ、しばらくして客席が現れた。
そこに、メガネをかけた青年が。

…僕である。
青年にマウスのポインタを乗せると、出た。
「忘れない、彼等の熱い勇姿を」。すかさず彼女に見せると、
かなり本気で罵倒された。

読んだこともないのに適当なこと書くな!
それより子供の頃ジャンプ読まずに育ったなんて非国民め!
スラムダンクも知らずによくいじめられなかったな全く!

とな。

 

他の観客にもマウスを当てる。
「安西先生最高ですっ!」「11番、僕も付けてます」
「僕にバスケを教えてくれた作品」「リョータLOVE」…etc.

井上雄彦のマンガなら、『リアル』は持ってるんだけど。

 

「安西先生って誰?11番ってどういう意味?リョータって?」

そう聞いて以来、彼女の目に侮蔑の念が
垣間見えるようになったのは、錯覚ではないと思う。

スイマー

いとこのさー君とメールにて
綿密な夏の打ち合わせをした後、
近所の市民プールに行ってみました。

想像以上に広く暖かなプール。
味気ないただの25mコース。

かわいい女の子が一人いると思ったら、
たぶん年下の妊婦さんがウォーキング。
あとは、やたら健康そうなご老人ばかり。

これでも小学生時は水泳の特別選手で
市の大会にも出場した経験有りですが、
正直、それ以来といってもいいスイミング。

出る大会は全て自由形でやってきました。
クロールしか泳げません。

だけど、見よう見真似で平泳ぎに挑戦。
一人で来てよかった。
どうにか二時間でマスター。楽しい。

 

当然、さー君にも水着を持ってきてもらいます。