2014年版 宣伝会議賞さらけだし、の前の振り返り

第52回 宣伝会議賞の応募が締め切られて早10日。

去年出したコピーはたったの60本だったのはまったく情けない限りだけど、その前に出したときの倍ではありました。だったら今年も前回の倍は出そう!と今年は127本提出done。

1,000本とか2,000本とか出している人がザラにいる中で、僕の本数は相変わらず雀の涙ほどですが、今年はちょっと取り組み方を変えてみたらなかなかよかった。

課題ごとにタブ分けしたスプレッドシートをGoogleドックスにつくって書いていく

cac_docks

ってそれだけのことなんですが、進捗が可視化できてよかったです。

cac_docks02もちろん、いきなりここには書きません。思考を巡らせたり調べ物をメモしたりするときはノートとサインペンを使っていました。けれど、ベッドの中でも電車の移動中でも、ふと思いついたフレーズやアイデアも含めてこのシートに書いておくと、いずれちゃんとした下書きになっていくのです。

あ、そんなこと誰でもやってるか。僕は今まで紙のノートとかEvernoteとかiPhoneのメモとかバラバラに書いていたので、一本化できたのがよかった。

コピーライター中村禎さんの専門クラス「中村組」ではいつもこのシートと似たExcelにみんなの課題コピーが並び、容赦なくバッサバッサと斬られていったものでした。その頃の感覚を見た目から思い出せるという利点もありました。ちがうのは自分で書いたものをバッサバッサ斬れないことくらい。

締切の3日前くらいからは隣の欄に「企画意図」の項目も追加して、最終日はこれをひたすら応募サイトへコピペするだけの状態に。

昔は新宿とか赤坂とかの郵便局で消印の日付が変わる24時の直前までせっせと書いて行列に並んでいたものです。あーなんて便利な時代。

オンライン応募になる前の、最終日の郵便局。
オンライン応募になる前の、最終日の郵便局。

今年はサーバも落ちなかったし快適な提出作業でした(本数も少ないし!)。

 

ところで、宣伝会議さんがやっているBlog企画のひとのエントリーやコピーライッターさんこと長谷川哲士さんのnoteを読むに、「グランプリを獲りやすい課題とそうでない課題」があるっぽい。

まとめると「審査員でも誰でも一度は使ったことのある商品や、わかりやすい課題がグランプリを獲りやすい。逆は審査員も審査しづらいから獲りづらい(んじゃないか?)」。

確かに言われてみれば。
あらかじめ避けていた『ドラゴンポーカー』や『SRGタカミヤ』はその枠に入りそうだなぁ。

なんてことを思いつつ、実際は蓋を開けてみなけりゃわからない。
蓋が開くのは来年3月です。

100万円、欲しいなぁ。

これ見てたら100万円がちっぽけな気がしてきた。

「お菓子を食べればいいじゃない!」ボクが水曜日のカンパネラにはまった理由

最近、アルバムの発売とともにラジオでも耳にしない日はない、やつらの名前は「水曜日のカンパネラ」。

ハウスやテクノに乗せられる意味不明も特徴的な歌詞とボーカルのちょい下手なラップから起こる化学変化が異常なまでの中毒性を生み出す水曜日のカンパネラ。
主演 / 歌唱担当の「コムアイ」・サウンドプロデュースの「Kenmochi Hidefumi」・何でも屋の「Dir.F」から成る3人組ユニット。彼女のラップを耳にして気に掛けないでいるなんて不可能。本格的なエレクトロサウンドから「シャウエッセン」だとか「ソニックブーム」など、どこかで聞いたことある単語が飛び出してくる。

また「伝統の作法 魔貫光殺砲」「熟成!72時間製法 お手を拝借パーティーSAY!HO!」など常軌を逸する韻の踏みっぷり。極め付けにコムアイの決して上手くはないラップが妙に耳に残る。とにかく作品のあらゆる部分に罠が仕掛けられているようで、罠に掛かればあっという間に病み付きになってしまう危険な音楽。

RUSH MUSIC NEWSより)

そう、たとえば『桃太郎』という最新曲。

じーちゃん マウンテン芝をカット
ばーちゃん リバーでウォッシュ はっ!
僕おうちに篭もってゲーム
PCエンジンbyハドソン

 

ボーカルのコムアイちゃんいわく「歌詞に30代ホイホイをちりばめて」いるとのことだけど、うぅ、ど真ん中です(東京都在住 34歳)。これだけでもヤバイのに、さらに畳みかけるように

はい。
キ ヴィ ダーンッ (よっ)
キヴィキヴィ ダーンッ (はい)

お に たーいじっ
おにおに たーいじっ

の卓球ぽい振付であっけにとられ、

団子をもらって命を投げ出す物好きなんていない
ペットと一緒に鬼退治とか絶対正気じゃない
犬とサルは仲たがい キジは戦力外
何でもするから鬼が島だけは勘弁してください

の切実な訴えに涙。

「ペットと一緒に鬼退治とか絶対正気じゃない」

メロディのある歌の前に、短歌のような情景を切り取った「歌」や韻を踏んだ「セリフ」として耳に残るんです。そのうえメロディも音もぐにゃぐにゃして耳に残る(このへんを専門的に書けたらロキノンぽいのに残念)し、気の抜けた歌い方も力の抜けた振付も中毒性に拍車をかける。

 

10月某日、Charisma.comさんの「どっと祭」というイベントに行ってきまして、そこに水曜日のカンパネラさんも出ていまして。それが最初の出会いでした。

『星一徹』という歌で小さなちゃぶ台(あれは発泡スチロール製なんだろうか)を客席に

投げては回収、
投げては回収、
投げては回収、

というパフォーマンスが衝撃的だったのです。

パンクなバンドが客席にダイブするのは知っている(見たことはない)けど、ちゃぶ台を回収しにステージから降りて歌いながら歩き回るシンガーを見るのはもちろん初めてで、しかもその間ボクらお客さんは正座しているんです。『星一徹』だから。

 

で、10月23日(平日です)、渋谷で対バンライブがありまして、

仕事の合間を縫って行ってきました。

 

 

この日はお菓子を入れたバスケット片手に客席の奥までずんずん突き進み、これまた中毒曲『マリー・アントワネット』で

「お菓子を食べればいいじゃない!」

と叫びながらお菓子をばらまいてくれました。

 

 

その2週間後の11月5日(平日です)、アルバム『私を鬼ヶ島に連れてって』の発売記念インストアライブ!ふたたび仕事の合間を縫ってお友達と行ってきましたタワーレコード新宿店。

サインもろてきました。
握手しておしゃべりもしてきました。
お菓子とキヴィ団子はもらえませんでした。

SFCの人だって。頭いいんだな。

 

すっかり、どっぷり。

 

 

かわいくて、先が読めなくて、歌詞に固有名詞がばんばん出てきて、かつての井上陽水やらスチャダラパーやらで大きくなったアラサーおっさんの心を鷲づかみです。日本語で遊びまくってることが、なんというか羨ましい。

 

水曜日のカンパネラ(Twitter)

 

「お菓子を食べればいいじゃない!」

ぐうの音も出ない僕は
しっとりもちもちキヴィ団子に手を伸ばす。

 

アルバムの試聴はこちら

カンヌ勉強会 2014 – ダイレクト系など

昨日のカンヌ勉強会 2014 – フィルム系に続き、河尻さんによる、ダイレクト、プロモ、チタニウムなどで受賞しそうなものをピックアップ。

 

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河尻さんチョイス
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▼ FIRST KISS

WREN(ウォーレン)というアパレルブランドの服を着ている男女。初対面同士の彼らにカメラの前でラブシーンを演じてもらうドキュメントフィルム。「素人」が何かするのは定番になっていて、キスまでしてもらえるようになった。素人がファッションモデルの代わりをしている。
YouTubeで8,000万ビューを超えている。

 

▼ Skype – Stay Together

フィルム系だけど、これも「素人」が出ているシリーズ。血も通わないようなイメージのSkypeがやっているという面白さ。笑いを求めてない。感動を求めている。感動はシェアを生みやすい。

【COMMENT】
笑いは文化的な背景や笑いに対する成熟度などに差異が出てしまうので、それに比べて感動系の方が広くあまねく共感を得やすいんでしょう。あと、素人が主人公になるというのは世界的な流れなんですかね。

 

これもフィルム系だけど‥‥

▼ John Lewis Christmas Advert 2013 – The Bear & The Hare

ディズニーのチームが手がけたらしい。

じつは全編CGではなくコマ撮り撮影で作られた!という驚きもある。

メイキングを見ることで二度驚く。そんなメイキングを見せることももはや当たり前の手法になりつつある。

 

▼ Digital News paper holder

アワードムービーの典型。社会的背景、問題点→アイデア→メイキング→仕組み(図説)→効果→成果。

 

▼ British Airways – #lookup in Piccadilly Circus

子供の頃を思い出させるビジュアルをインタラクティブに再現しただけでなく、ビルボードには飛行機のフライトナンバーや目的地なども表示されるとのこと。でも単純に素敵。

ケーススタディビデオもあったのでご紹介します。

 

▼ MILKA – LAST SQUARE

パッケージにIDが書かれていて、それを元に「ひとつだけ欠けたチョコ」を大切な人に贈れるサービス。企業姿勢を体現。

河尻:チョコ1欠片もらって嬉しいんかな?っていうのはありますけどね(笑)。
石井:でもリアルに1つ欠けたパッケージになっていて、それを贈るところまでやってるのはすごい。パッケージのビジュアルが上手い。

 

▼ DHL – DHL is Faster

温度で変わるインクを仕込ませた箱を用意して、ライバル社に運ばせる。
河尻:「なかなか挑戦的ですけどYouTubeでもそんなにバズってなくて(笑)」

【COMMENT】
騙すという手法は昔からありましたが、そこにテクノロジーを上手く使っていて、かつ、さほど手が込んでいない(シンプル)という点に好感を持ちます。

このほかで上手な「騙しの手口」としては、オランダの『Sweetie』がすごい。

児童売春の撲滅を目指す団体が仕掛けた、CGの「10歳のフィリピン人少女」。1,000人以上が検挙されたという実績が評価されそうです。
これ自体はぜんぜん「広告」じゃないですが、このYouTube動画から団体への寄付ができるようにもなっています。

 

▼ NAR mobile – Life saving cable project

スマホ同士をつなげるケーブルで、充電を分け与える仕組みを通して献血を訴えた。
分かりやすいけど本当にこんなことできるのかな?

 

▼ social swipe

カードをスワイプすればパンが切れる。=募金になる。
見れば分かる。ビジュアルのつくり方が上手い。

【COMMENT】
British Airwaysもそうですが、デジタルサイネージ広告にインタラクティブ性が加わったものは、元々が交通広告という「通り過ぎて無視される」という問題との闘いであることを考えると、ビジュアルもオチも分かりやすいことが大前提。その意味でsocial swipeはさらにソーシャルグッドな意味合いもプラスされてて素敵だと思いました。

紹介されていなかったデジタルサイネージの事例で個人的に好きなのはコレ。

Unbelievable Bus Shelter | Pepsi Max

あと、コレも。

Photoshop Live – Street Retouch Prank

コレも分かりやすい。

 

▼ climate name change

one show受賞作。
台風の名前は人名(カトリーナなど)だから、自分たちで決めたい。
気候変動がこんなに起きてるのに何も政策を立てない政治家の名前をつけてやろう!というNPO団体の運動。
石井:去年も似た考えのがありましたよね、ロシアで。
河尻:悪路を放置する行政に対して、その道路で政治家の顔を描いて、工事させることで消させたやつですね。

 

 

そろそろウェアラブルも出てくるのでは?

▼ Ravijour – TRUE LOVE TESTER

Ravijourという、セクシーさが売りの下着メーカー。
制作はPerfumeの演出でおなじみのライゾマ!いいなぁ。

 

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カンヌ現地の情報
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・今年は97カ国から37,400エントリーがあった
・カンヌ現地では三位一体の楽しみ方をしましょう

 CELEBRATION:賞としてのカンヌ
 LEARNING:60個あるセミナーも出た方がいい。ルー・リードとか(※)。
 NETWORKING:10,000人が交流を深める。名刺が何枚あっても足りない。ヘッドハンティングも。

1日に1回、人気セミナーをYouTubeで生中継しているので見てみましょう。

※今年はU2 ボノとAppleのデザイナー、ジョナサン・アイヴが登壇するとか。

cannes_guest

石井:現地で学ぶ広告漬けの1週間なんてない。自分は何ができるだろう?ということを見つめ直せる機会。行かなくても分かることももちろんある、が、世界一の広告祭としてそこにしかない熱がある。日本から抱えてきた仕事もあってパーティーもあって今年はW杯もあるから寝られないけど、それもひっくるめて修行みたいな重要な場所。

・日本にいる人は受賞速報とセミナーまとめを活用しましょう

6/28(土)14:00〜17:00
報告会をやられるそうです。

 

以上です。

最後に、河尻さんが「時間がなく紹介できなかった」作品をFacebookにアップされていたので、そちらをコピペして終わりにします。

▼ 43dbオーケストラ

▼ Google“Night walk in marseille” 
https://nightwalk.withgoogle.com/en/home

▼ giraaf

▼ spotify“forgotify”
http://forgotify.com/

▼ coca-cola – Radar for Good

★Sound of Honda“Ayrton Senna 1989”

これもライゾマティクス制作。素晴らしい。プロの仕事。

★NYC Recalling 1993 

 

6月15日からのアワードの現地速報が楽しみです。

カンヌ勉強会 2014 – フィルム系

2014年も6月に入り関東は梅雨に突入‥‥と同時に広告業界ではCannes Lionsの季節の到来でもあります。

今年は6月15日〜21日に開催。
今年は6月15日〜21日に開催。

今年も銀河ライター 河尻亨一さん(編集者)とキラメキ 石井義樹さん(CMプロデューサー)によるチョイスで「今年のカンヌ」を予想するプレ勉強会が開かれました。キラメキのオフィスでワインあけながら4、5人でやってた頃がちょっと懐かしい、100人規模の大きなイベント(しかも場所は京橋の東京スクエアガーデン)になっててびっくり。

 

以下にまとめてみましたが、「10 over 9」原口さんのNAVERまとめも分かりやすい&内容はほぼ一緒なので、そちらもオススメです。僕は僕で感想や他の事例も折り込みつつ書いてみます。

NAVERまとめ:前編(フィルム、フィルムクラフト部門への予想)
NAVERまとめ:後編(ダイレクト、PR、プロモ、デザイン、サイバー、モバイル、アウトドア、チタニウムなどへの予想)

 

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予想しにくい
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One Show、Newyork Festivalがあったものの、今年はCLIOが秋に移動しちゃったので予想しにくい。また、昨年が60周年ということもあり総じてレベルが高かったので今年は揺り戻しで低いかも。今年突然出した作品がダークホース的に受賞しちゃうかもしれない。

 

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クルマのコマーシャルが面白い
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▼ Volvo Trucks – The Epic Split feat. Van Damme (Live Test 6)

One Showグランプリ

石井:今年のグランプリ候補はこれなのかなー。他に強いCMがあまりないから。「最後にオチと意味がわかる」という、昔からのカンヌの(広告の)文法。圧倒的なクオリティ。英語がわからなくても、ボルボのトラックのスタビリティが優れていることを言ってるんだなーというのは伝わってくる。いわゆるLIVE TEST(実証広告)。

じつは6つあるシリーズのひとつで、これのティザーがまたイイ。

ヴァンダムのうろたえっぷりがカワイイ。
河尻:メイキングじゃなくてティザーなんですね。

 

▼ Volvo truck dynamic steering

これもOne Show獲ってる。

河尻:オチはバレるものだから最初から伝える。
実験、テスト的な作品。やってみた系、エクストリーム系
それをいかに広告ぽく見せないか。エンタメですらある。

【COMMENT】
そういえば昔、Googleも「SPEED TEST」(※)で湧かせましたが、実証広告ってバカバカしく極限に挑戦するというだけで笑えるし、男子小学生っぽいノリにその企業を好きになってしまいそうになる。Volvoはエンヤの品も無駄にあって、ディレクターの料理が素晴らしい。無駄に掛ける美学、の贅沢さ。

※Google – SPEED TESTS

 

▼ Honda – Illusions

石井:初っぱなでネタのからくりが分かっても騙されっぷりが気持ちいいからシェアされていく。シェアされることを意識して作っている。ロンドンのCMプロダクションgourgiosのクリス・パルマー監督(カンヌ常連)による仕事。近年多い流れとして、トップクラスの監督やカメラマンと制作費を使って、YouTubeでバズることを意図している。

たとえばthe mill(※)という世界有数のプロダクションが、どこまでが実写かを分からせないくらいのクオリティで映像をつくってYouTubeで爆発的にシェアされる時代。

【COMMENT】
the millがつくったCMで最近話題になったモノといえば、NIKEの「Winner Stays」。

お金かかってますね。贅沢さにアッパレ。

 

▼ Honda – Hands

石井:明らかにカンヌを取ろうと思ってる感がありますけどね(笑)。
ホンダの名作「The Cog」(※)からの流れを汲んだ「ナット1個からはじまるモノづくり精神」を手のひらで見せていくというシンプルさ。これまでの海外の作品が詰まってる、オマージュみたいな作品。

【COMMENT】
※The Cog(2003年)

古さを一切感じさせない。

 

▼ フォルクスワーゲン – Wings

スーパーボウルのCM。

 

▼ Chrysler and Bob Dylan Super Bowl Commercial

一昨年のクリント・イーストウッド(※)からのシリーズ。
今回はボブ・ディラン。アメリカの車づくりは最高であるというメッセージ。

※It’s halftime in America(実際、スーパーボールのハーフタイムに放送された)

 

▼ Video Bob Dylan
http://video.bobdylan.com/
撮影した物をTVみたいにザッピングでき、like a rolling stoneのように見られる。

 

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感動!
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▼ Apple Holiday

石井:個人的に好きなのはコレ。
One Show獲ってますね。感動系。カンヌでも何か獲るんじゃないかなと思ってる。
監督はランス・アコード。

ランス・アコードといえば‥‥これも。

 

▼ P&G Thank You, Mom

ソチ・オリンピックのP&Gの広告。
ロンドンオリンピックの続編。当時もゴールドを獲得。家庭用品をずっと作っているブランドとしてストレートなメッセージ。

ランス・アコードは元々カメラマンで、『マルコヴィッチの穴』や『ロスト・イン・トランスレーション』の撮影監督。VWの『the Force』(2011年)で監督として名前が売れた。長尺の編集が上手い。

 

▼ Google We’re All Storytellers

検索が可能性を拓くというGoogleならではのCM。

 

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笑い!
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▼ Old Spice シリーズ

良いにおいになった息子がモテるからナイスじゃない、けどつけたらモテるという話。
グランプリじゃなくてシルバーあたりを獲りそう。

 

▼ Budweiser Super Bowl XLVIII Commercial — “Puppy Love”

河尻:子犬と馬の話がアメリカ人は好きなんでしょうね。
カンヌって笑いのCMの殿堂みたいなとこがあった。今は違うけど。

 

▼ 2014 Super Bowl XLVIII Ad “Ian Up For Whatever”

パーフェクトなことばっかり起きるビールが「BUD LIGHT」というメッセージ。素人を使ったドッキリ企画だが、賛否両論あった。

 

冒頭でも言われていましたが、総じて今年は小粒な印象だそうです。それは昨年がカンヌ創立60周年記念で気合いの入ったCMが多く見られた分の揺り戻しか?という話も出ていましたが、フタを開けてみなければ分かりません。というわけで、明日は河尻さんパートの「ダイレクト、PR、プロモ、デザイン、サイバー、モバイル、アウトドア、チタニウムなどへの予想」をまとめてみます。明日につづく。

下から三番目の記憶

高校二年の冬、隣町の進学校に行った幼稚園からの幼馴染に「うちの文芸部で映画を撮りたいから監督とカメラマンをやってくれないか」と頼まれた。父に買ってもらったビデオカメラを持っていて映画オタクだった僕には何ともうれしい誘いだった。

学校という場所はどこも似ている。白い校舎は無機質だし黒い制服は詰襟に付けた校章とボタン以外はまったく同じデザイン。なのに初めて入る隣町の進学校に緊張した。放課後の教室に集まった男四人と女一人の文芸部員と合流する。みな東大京大あたりを目指す秀才の集まりだ。ワイドコンバージョンレンズをつけた3CCDのビデオカメラを持っていたから辛うじて物怖じせずに済んだ。むしろこの中では自分が監督。優越感がなかったと言えば嘘になる。

メンバーの紅一点の女子・Sさんは150センチないくらいの小柄な体型だったが、明るく活発に話す、社交的で聡明な印象。でも頭の回転が速いから敵に回すと怖いだろうな。
誘ってくれた幼馴染は彼女に好意を寄せていると言っていた。耳元で彼女に聞こえないように「どうです?」と訊いてくる(彼は小学生の頃から誰にでも敬語を貫いていた)。「うん、かわいいね」。すこし気が強そうだけど華奢なその人を見て、いかにも彼が惚れそうなタイプだなと思った。

その場で彼らの脚本を読んだのかどうかも忘れたが、自己紹介も早々に、さっそくカメラリハーサル。折しも庵野秀明監督が全編miniDVで撮影した『ラブ&ポップ』が公開されたばかりの頃で、おなじカメラでおなじ女子高生を撮るというだけで面白かった。赤いレンズフィルタをつけ、Sさんが廊下を走るシーンを撮ってその日は終わった。脚本が上がらなかったのだろう、それが最初で最後の撮影になった。

Sさんから家に電話がかかってきたのはその日の夜だった。

1998年の高校生はまだケータイを持っていない。連絡網と称して互いの電話番号でも交換したのだろうか?今となっては思い出しようもない。二階の自室につなぎ直して「どうしたんですか?」と聞くと、受話器の向こうの彼女は妙なことを言い出した。

 

夜分すみません。
私、明日からダイエット始めるんです。
その前に今のからだを残しておきたいから、
今日のカメラで私を撮ってくれないかしら?

 

「かしら?」会ったときからおかしな言葉遣いの人だなと思っていた。四国の田舎なのに訛りがなくて口調が大人びている。いやその前に言ってることの意味がわからない。興奮した。

ダイエットって、じゅうぶん痩せとるやないですか。
言ったそばから昼間の彼女を思い出そうとする。小柄だった。わけのわからないことを平然と言ってのけるので、京大を目指す人は頭が常人とは違うんだなと納得させた。じゃじゃじゃ、じゃあ、明日の放課後、駅で会いましょう。学校が終わったらデッサンの予備校に通わなきゃいけないので時間がないですが、アッテハナシマショウ。

突然の提案に返すことはこれが精一杯だった。美大受験のために通い始めたデッサン教室とか本当はどうでもいい。震える手で受話器を置き、ビデオカメラの充電器をセットしてヘッドフォンでBjorkを聴きながら翌日に備えた。その日の教室での友達との会話や授業内容は何も耳に入らなかった。すべての意識が放課後の駅と鞄の中のビデオカメラの往復だった。

 

なんでこんな昔話を思い出したかというと、今日(2014年6月1日)、浪人時代からの友達が惚れているという店員さんのいるカフェへ気まぐれに行ったからだ。もちろん今夜は店員さんから僕に電話がかかってくることはないし友人の恋を応援したい気持ちでいっぱいなんだけど(嘘、本当はどうでもいい)、自分にもまだどこかにドラマが落ちてないかなぁと思う。既婚者向けのライトなやつで。

 

結局、駅で待ち合わせた二人は公衆トイレでの撮影を思案するものの、入口でおじさんのようなおばさんに睨みつけられ、電車に乗って松山の美術予備校まで行った。会ってまだ二日目なのに電車の中で手を繋いだ。予備校の前まで一緒に歩いてくれたSさんは別れ際にキスをして去った。残された僕は勃起したまま3時間みっちりラボルトを描いた。

「ダイエット前の私を撮って」という提案のわけのわからなさがK点になっている僕には、その後の出来事すべてに疑問を感じることがなくなっていた。ただ受け止めるだけ。K点越え目指して飛びつづけていればいいや。
後から聞いた話で、「彼女には他に男が三人いてそのうちの本命が京大に行ってしまい遠距離になって寂しいときで僕は四番目」だと知っても何にも思わなかった。幼馴染への罪悪感もなかった。彼女の複雑な家庭環境も物語の設定のように感じられた。

何も感じないことが気持ちよかった。きっと、そう思い込まないと彼女との関係が絶たれる気がしていた。

ビデオは別の日にホテルで回した。けど怖くなって翌日に庭で燃やした。やっぱり何も感じないなんて嘘だ。モノが残るということがなんとも怖くなった。そもそも彼女はテープを欲しがらなかったしminiDVを見る術も持っていなかった。なのに「撮影代」と称して二千円をもらった。僕は二千円で買われた。

その後も僕らはほぼ毎日会った。
会えない日は固定電話で八時間くらい電話した。仰向けになって受話器を顔に置いたまま腕組みをして話す技を身につけたのはこの頃だ。京大を目指す人と付き合っているのに、成績は学年で下から三番目まで落ちた。

猫を拾ったと思ったんだ。

どの家にも暗黙のルールというものがある。

それは家族間の「よき理解」と「なすりつけ合い」の狭間で宙ぶらりんになった何かだが、何かを明確にしないでいいのが家族というシステムの便利なところかもしれない。

 

小学生の弟が下校中に子猫を拾ってきた。

必然的に、小さい頃からカブトムシやザリガニを飼育していた僕が育てることになった。

猫とザリガニは「生き物」という以外はぜんぜん別物だろうに。

それにしても、なぜ僕は34歳のままなのに、5つ年下の弟が小学校低学年なんだろうか。

 

母が日々買いそろえて出来た食材の宝庫のような冷蔵庫をあけてミルクを与えようとするが、こんなときにフルーツ牛乳しかない。

実家の定番飲料は知らぬ間に麦茶とフルーツ牛乳に変わっていて時間の経過を感じる。

仕方なくきんきんに冷えたフルーツ牛乳のふたを開けてストローを通すと、久しぶりの食事だったのだろう、まだ目も開かないパンダのような白黒柄の子猫はストローで器用にそれを飲み干した。

子猫を抱いたまま近所の墓場へ家族で散歩し、気味のわるい地蔵に手を合わせて帰宅。

これは僕が19で上京してから出来た新しい暗黙のルールらしい。

家を出た者に新ルールへの異を唱える資格はない。

2階の自室に入って子猫の寝床をつくってやろうとダンボールを探す。

高校時代、美術部で油絵に没頭(というか逃避)していた僕の部屋は床が油絵の具にまみれていて、ペットはもちろん人間にも有害なにおいが18年経った今も充満していた。

筆洗い用のテレピンオイルの鼻を刺すにおいは、いつも両親、とくに父親をシンナー的な意味で心配させていたが、僕はそれが子猫の存在で初めて心配になった。

でも仕方ない、まずはダンボールとシーツでこいつの寝床をつくってやらにゃ。

みゃーみゃーと元気よく鳴いている、ちょっと安心。

物置と化したベッドの下を漁っていると、背後に子猫とは別のつよい存在感を感じる。

そこに子猫だったものはもういなかった。

白と黒の毛が辺りに抜け落ち、白い肌を露わにした、獣とヒトの中間‥‥?のような、なにか。

まるで羊膜からいままさにヌルッと出てきた子牛のように濡れている。

サナギから成虫になって羽ばたくアゲハチョウのスピード再生みたいに、みるみるうちにそいつは成長し、子猫は人間に、正確には、僕の妻になっていた。

しかも17歳の。

なぜ17歳だと「わかった」かはわからない。

妻は自分のからだにまとわりついた羊水をていねいに舐め取っている。

とりあえず、なにか着せなきゃ。

ちょうど本物の妻の黒い下着が床に落ちていた。

なぜそんなものが高校卒業から使っていない僕の部屋に落ちていたのかは「暗黙のルール」でも説明がつかない。

僕に考える余裕はなかった。

17歳の妻はそれを慣れた手つきで着ける。

が、まだ胸が小さくてサイズが合わない。

この際、なんでもいいや。

僕は次第に焦り出す。

本物の、33歳の妻になんて説明しよう。

これは猫です、で通じるだろうか。

This is a cat.なんて無意味に思っていた中学英語みたいな文章をまさか日本語で発する日が来るとは。

 

人は未来・現在・過去のことを同時には考えられない。
どれかひとつのことを考えている間は、のこりふたつは放置されてしまう。

と、昔TEDで天才スリ師がプレゼンしていた。

案の定、本物の妻が帰宅してくる未来の心配をしていた僕は“17歳の子猫”から完全に注意が逸れていた。

そいつはいつの間にか灰色のセーラー服を着て、窓から身を乗り出して向かいの高校に手を振っていた。

家の向かいに高校なんてあったっけ。

さっきまで猫だった妻の横に立って外を見ると、校舎の屋上でおなじ制服を着た学生が屯しているのが見える。

元気に手を振る妻の存在には気づいているようだが、無視を決め込んでいるようだった。

それでも彼女は笑顔で手を振り続けていた。

そうか、お前の家はあそこなんだね。

帰してやらないとね。

そう思って妻に目をやると、彼女は僕を見て、みゃーと鳴いた。

 

‥‥という夢を、今朝見ました。

文章化するにあたって追加した描写は油絵の具のところくらい。とにかく鮮明な夢でした。夢オチですいません。

起きてすぐに妻(本物)に報告すると、まあ、心配そうというよりは気持ち悪そうな目で見つめられました。

なぜ17歳の妻が出てきたのか。きっと、高校生の頃の妻の写真が最近出てきてリビングの棚の上に置きっ放しになっているからでしょう。

弟が小学校低学年だったのは、昨日が弟の29回目の誕生日で、彼の写真を探していたら幼少期のが出てきたからでしょう。

なぜ子猫が妻に変身したのかはよくわかりませんが、文章にしてみて気づきました。大好きな手塚治虫の短編集『空気の底』に収められている『猫の血』という話にインスパイアされている気がしてなりません。後味のわるーい作品が寄り集められていておすすめです。

夢診断とか怖いので見ません。
毎日長編の夢を見るのでフルタイムで寝不足です。

 

夢が面白いのは、脳内再生された出来事の荒唐無稽さもありますが、それ以上に、起きたあとに「多幸感」や「恐怖感」、「喪失感」などの感情だけが妙にリアルに残されることです。今回は薄ぼんやりとした過去の「喪失感」が残りました。

天才スリ師曰く、人は未来・現在・過去のことを同時には考えられないそうです。
そろそろ過去から帰ってこないと。

今夜家に帰ったら、棚の上の写真を仕舞おう。

n2_17

10代の通り道にスタンフィールド捜査官

先日、妻(1980年うまれ・33歳)がこんなことを言っていました。

「世のアラサー女はすべからく10代にゲイリー・オールドマンにやられてるよね!」

「うんうん、レオンのね!あの狂気じみた震えでフリスクを噛むあの表情な!」

と、大学の同級生であり漫画家の友達(同 33歳)。

え、あれ、フリスクだったの?
眠気覚まし?口臭予防?

やっぱ違うよね。

それにしてもしびれる登場シーン!!!

 

そう、おなじ80年生まれの僕も通りました、レオン。
日本公開が1995年で、翌年にテレビ放送されたとすると96年だから16歳。

居間と台所の間にあった実家ののれんを両手で優雅に開いたりしたものでした。

そんな多感な10代に観ちゃった映画は一生モノ。
一生ひきずって、こじらせていくしかないのです。

それが我々松坂世代(ただし体育会系ではない)にとっては
『レオン』であり『セブン』であり『ガタカ』であり『アキラ』。
どれもビデオテープがすり切れるほど見返しました。

声優さんのセリフ回しまで暗記したよ。
今思えば、英語で見とけばよかったよ。
映画オタクの証明以外で役に立たないよ。

My Favorite Movies

今までの人生で、

「生き様」
「映像美」
「音楽」
「女」
「エロ」
「空想」
「言葉選び」
「死生観」

など、さまざまな面で多くの影響を与えてくれた、映画たち。

そのマイ・フェイバリット・フィルム・リストを
とある場所に書きためていました。
先日、急に発掘されたので、ここに転載しておきます。

あ、その中で特筆すべき作品をひとつだけご紹介。

幼稚園だか小学校の低学年だかの頃に父親といっしょにテレビで見てトラウマになった映画。

恐怖のハエ男

昔はとんでもないB級ホラーがふつうに夜9時から放送されていたんです。
それを淀川長治さんや高島忠夫さんが丁寧に丁寧に解説してくれたんです。
怖いねえ、今ではありえないねえ、怖いねえ。

それが今現在の自分の自我や趣味を形成していると思うと感謝しかありません。

それでは、自分以外誰のためでもない映画リストです。

 

▼パッケージでも持っているほど好きな映画

『アメリカン・ビューティー』(ジャストフィット。音楽も好き)
『ファイト・クラブ』(昔見た幻覚のベースになったほど)
『ダークナイト』(2010年代の傑作)
『スターシップ・トゥルーパーズ』
『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』(伏線の回収が最強)
『東京物語』
『告白』(中島監督リスペクト。アナ雪よりも好きな松たか子)
『太陽を盗んだ男』(原発に乗り込む話。不謹慎を遊び倒す!)
『Love Letter』(岩井監督の編集が紡ぎ出す空気感が好き)
『EVA』新旧劇場版(1997年、17歳、立川で観て震えた)
『おもひでぽろぽろ』(「く、くもり」「あ、おんなじだ」)
『攻殻機動隊』(「お前の脳、ノイズが多いな」「生理中なんだ」)

 

▼盤は持ってないけど好きな映画

『(500)日のサマー』(劇中の映画へのオマージュがたまらん)
『セブン』(無鉄砲な夫を心配しつつ献身的な妻役のグウィネスが‥‥)
『ガタカ』(チープな説明になるけど、大人のSF。音楽も好き)
『パトレイバー2』(やっぱ南雲さんだな!)
『ロボコップ』(コマ撮りアニメで動くED209に恋した)
『ジュラシックパーク』(中1、劇場で父親と見て度肝を抜かれた)
『エターナル・サンシャイン』
『ターミネーター2』(液体金属!)
『レオン』(ゲイリー・オールドマン!)

 

▼幼少期の原体験として好きな映画(今見返すと面白いかどうか不安)

『E.T.』(3歳の頃に映画館で父親と見たのを覚えている!)
『スーパーマン2』(E.T.と同時上映で見た覚えが。ビデオで20回以上見た)
『キングコング2』(6歳当時、行きたい!とねだって見た映画館デビュー作品)
『少林寺』(3歳の頃に映画館で両親と見たのを覚えている。怖くて号泣)
『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(8歳くらい。暗記するほど再生)
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(同・暗記するほど再生)
『007/リビング・デイライツ』(ヒロインに恋した)
『ゴジラVSビオランテ』(9歳。敵がカッコイイと思った最初の映画)
『帝都物語』(8歳、エログロの原体験。加藤ォォォ!)
『AKIRA』(TVで中1の頃。漫画も後から買いそろえた。鉄雄ォォォ!)
『天空の城ラピュタ』(初見は7歳くらいの時。鷲づかみに。シーターァァァ!)
『霊幻道士』(7歳くらい。学校で大流行)
『新・桃太郎』(8歳くらい。台湾映画です。ものすごい変。当時は楽しんでた)
YouTubeで見られます

『孔雀王』(10歳くらい。三上博史とユン・ピョウ!小学校の一部で流行)
『プロジェクトA』(ジャッキー・チェンは子供が通る道。エンディングの歌が印象的)
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(ビデオがすり切れるほど見た)
『ネバーエンディングストーリー』(7歳くらい。ラストのバスチアンへの呼びかけが衝撃)
『ゴーストバスターズ』(7歳くらい。この頃は日曜洋画劇場が土曜の昼に再放送されてた)
『ハエ男の恐怖』(幼稚園の頃?父親がTVで見ているのを横目にみてトラウマに)
『ショート・サーキット』(ゾイド好きの子どもにはたまんない。『ウォーリー』の原型だとか)
※これ→ http://www.nicovideo.jp/watch/sm4093282
『未来警察』(サソリみたいな毒針のついたロボット兵器が怖かった)

 

以上、とりとめのない想ひで映画の話でした。

こうして読み返すと、父親からの影響というか
正しくは「父からの配給」が多いことに気づかされます。
くだらないB級作品も多いけれど、何でも自由に見てた。

ありがたいな。

『泣いてもいいんだよ』の歌詞を自分ごときが誉め称える無礼をお許しください。

ちょうど書こうと思ってたんだよ!
と唸っちゃいました。

 

(前略)注目したいのは編曲・瀬尾一三である。徳永英明「壊れかけのRADIO」、バンバン「『いちご白書』をもう一度」など、上げればキリがないほどの日本音楽界屈指の編曲家であり、中島とは1988年リリースのアルバム『グッバイガール』以降、ほとんどの楽曲でアレンジを担当する、中島作品に無くてはならない存在である。だが、多くの歌手・アーティストに提供されてきた中島楽曲では、実は瀬尾がアレンジを施した作品は少ないのだ。そんな中、同曲は簡潔な楽曲構成ながらも中島みゆき節とも言える個性とともに、瀬尾の起用が功を奏し、近年のアイドルソングとしては異色な仕上がりになっている。

ももクロ×中島みゆき『泣いてもいいんだよ』の歌詞はなぜ刺さる? 瀬尾アレンジが示す“歌の本質”とは より

そうなんです。
オリコンウィークリーでTOPにもなった、ももいろクローバーZの新曲『泣いてもいいんだよ』の編曲が瀬尾さんというところに、中島みゆきファンはマスオさんばりに両手をピンと伸ばして「えぇっ?!」と背伸びしたはずです。僕もです。

中島みゆき作詞作曲という発表を国立競技場で見たとき、それでも「ももクロ風」にはアレンジされるんだろうなと思っていました。歌詞もいつもの中島調にくらべればいくぶんライトになるのかな、とか、僕、ナメてました。

実際は、ガチ・みゆきソング。

瀬尾さんアレンジのシンセとサックスは20年前から変わらない音で、ふだんのももクロに比べれば転調はおとなしめ。音楽は門外漢なのであくまで素人の印象でしか語れませんが、最近の歌にしてみればずいぶんと「単調」と言えるかもしれません。

そんなみゆきソングのつくり方については清水ミチコさんの解説が素晴らしいのでこちらをご覧ください。

「型どおりだと嗤いなさい〜♪」

 

ちょっと時代がちがうけど、そう、型どおり、シンプル。ゆえにボールド。
ぶっとい歌詞が、ぶっといメロディと歌い回しで展開されます。

近所のJASRACが怖くてワンフレーズずつをちびちびと「引用」するしかないのですが、みゆきさんはやっぱり歌詞が素晴らしい。

「強くなれ 泣かないで」「強くなれ 負けないで」
「大人になれ 泣かないで」「大人になれ 負けないで」

(ももいろクローバーZ『泣いてもいいんだよ』より)

「大人たち(仮にそうします)」からの「逃げ道のない」励ましから始まる冒頭は、その後につづく反抗へのトリガーとして、壮大な瀬尾アレンジとともに幕を開けます。

ただ、単純な反抗ではないのが、中島みゆきイズム。

それが、

「泣き虫な強い奴なんてのが いてもいいんじゃないか」

(同)

こういう奴がじつはいちばん強い奴なんじゃないか?とでも言いたげな。
『泣いてもいいんだよ』というのは「全然今なら泣いてもいいんだよ」と赦しながら、そのぶん「強く泣け」と『夜を往け』ばりに言われているような気にさせられます。

思い返せば

「その船を漕いでゆけ お前の手で漕いでゆけ」

(TOKIO『宙船』 作詞作曲 中島みゆき)

にも現れる、孤独の強さ。

「泣き虫な強い奴」の登場で、ぐっと自己投影したくなる歌になります。
初めて聴く人が、ただの応援歌じゃないぞと思わせられる。

 

つづきます。

「どんな幻滅も 僕たちは超えてゆく
でもその前にひとしきり痛むアンテナも なくはない」

(同)

ここで心を鷲づかみにされた僕。

「なくはない」って、かーっ!
みゆき節だわー、フォークだわー、それ好きなやつだわー。

「一日の中に 1年を詰め込む
急ぎすぎる日々が 欲望を蝕(むしば)む」

(同)

詞と音がさも同時に発さているかのような合致っぷり。
「なくはない」や「蝕む」の言い切りの台詞がメロディにぴったり填まっている。
それが中島みゆきの説得力、中島みゆきの包容力。

そこに歌唱力も加わって三位一体となるのですが、その醍醐味をちょっと感じさせてくれるのは有安さんかも。節回しが曲にすごく合います。

いつか中島みゆきさんご本人の歌唱でも聴いてみたいものです。

 

Sia「Chandelier」

オーストラリア出身のシンガーソングライター、
Sia(シーア)の新曲「Chandelier」。

 

 

MVは公開後5日しか経ってないのに370万ビューを突破。
だって美しいもの。

出演しているのはMaddie Zieglerちゃん11歳。
アメリカの女優、ダンサー、モデルだそうです。

 

『LEON』のマチルダを思い出しました。
『LEON』のマチルダを思い出しました。

 

子どもっぽい表情から大人な仕草まで変化に富む。
子どもっぽい表情から大人な仕草まで変化に富む。

 

予測不可能なダンスと人形のような出で立ち、それを淡々と押さえるカメラワークが美しい。
予測不可能なダンスと人形のような出で立ち、それを淡々と押さえるカメラワークが美しい。

 

映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のような妖しさをもつ映像で、好きです。

 

このMVの共同監督も務めたSia自身は
広瀬香美さんに似ています。

2013年版 宣伝会議賞さらけだし

与沢翼 秒速でホームレスへ 涙の告白

『秒速で1億円稼ぐ男』の破綻に関する記事の見出しです。秒速で鷲づかみにされちゃいました。これが『与沢翼 転落人生 涙の告白』とかだったら「ふーん」でスルーしてたかもしれない。

クリックさせる強力な見出し。
感銘とか感動とかはないけれど、僕は動かされました。

 

By the way…

第51回宣伝会議賞の1次審査以上の全7047作品が収録された
SKAT〈13〉―SENDENKAIGI AWARD TEXT』が発売されました。

僕も2年ぶりに出して
少ないながらも1次・2次に残ることができたので、
記録もかねてここにさらします。

その前に、『宣伝会議賞』について
よく知らないうちの両親のために、おさらい。

エステー、キヤノン、サントリー、パナソニックほか有名企業40社が出した広告テーマに、一般から48万8916点の広告コピーやCMのアイデアが集結。

過去には糸井重里さんもグランプリを獲った、
「コピーライターの登竜門」と呼ばれる公募大会です。

で、『SKAT』という本は

そのなかから、日本の広告を導く名クリエイターが厳選した7047点を収録しています。この世で最もアツく、最もスマートな「言葉」の勝負が今年も繰り広げられました。51年目を迎えた日本最大の公募広告賞の、節目となる一冊です。

宣伝会議社の紹介文より)

僕は2006年(8年前!)の第44回で「奨励賞」をいただきました。
賞金は5万円だったので、今でいうシルバーに相当するのだと思われます。

当時のBlogエントリーを読み返すと

応募総数20万624点の中から
ファイナリストの14人に残ることができ

とあります。
でも今年は

 

過去最高の応募数だって。
過去最高の応募数だって。

 

ぐへぇ。

で、

 

cac02

 

さらに、

 

cac03

 

しかも、

 

cac04

 

そして、

 

cac05

 

ここから、

グランプリ(賞金100万円)
コピーゴールド(同30万円)
CMゴールド(同30万円)
眞木準賞(同30万円)
シルバー(同5万円)

が1名ずつ選出されるという‥‥。

 

言葉が書ければ誰でも応募できそうですが、
プロのコピーライター、CMプランナーの審査を経て
『SKAT』に載る、さらに受賞するということは、
まぐれで選ばれる領域ではないと思います。

応募する人たちも1課題50本まで応募可能という制限の中で
MAXの2000本を提出する人がざらにいます。
それだけの、言葉のぶつかり合い。

 

そんな中で僕は今まで3回トライして、いずれも
30本くらいしか応募したことがありませんでした。

ナメてました。
反省しました。

今回は会社の後輩が「1000本は出す!」と奮起している中、
自分もいっちょやるか!と気合いを入れて

60本

出しました。

あいかわらず少ない。

書いたときも出したときも、
厳選して凝縮した60本だと自信満々でした。
ここから何十本残るだろう?くらいの気持ち。
なんですけどね。

見返すと、ひどい。

はい、うだうだ言ってないで、
残ったのはこれらです。

 

■ECC
〈ECCで外国語を習う動機づけとなるような広告〉

困っている人に声をかけられて、逃げた。

 

■牛乳石鹸共進社
〈「赤箱」を20代〜30代の女性の方に自分用だと感じてもらえるコピー〉

バスルームの日本代表です。

 

■BookLive
〈BookLive! の電子書籍サービスを使ってみたくなるコピー〉

読書家に見えないのが残念だ。

 

ずいぶんと引っ張っておいて、紹介は一瞬で終わり。

自分がコマを進められたのは上記の3本。
結果は1次審査が2本と2次審査が1本でした。

skat

と、さらしてみたものの、大事なのはむしろ
SKATに載っている全国から集いし7044作品の方で。
「こんな視点があったのか!」と身悶えているところです。
自分、さぼってたなぁ‥‥。

(受賞コピーはこちらで見られます)

 

正直、コピーを考えているときは

「これはコピーで解決するよりも
こういうキャンペーンを張った方がいいのでは?」

とか、

「こういう運動を仕掛けた方が効果ありそう」

などと思うことの方が多かったりします。

「それ、コピーだけでどうにかなる問題ちゃうやろ」

と言いたくなる課題も多い。

ファイナリストに残った作品たちを見ても、

「なるほど、そんな視点が!」

と感嘆するものや、

「あー、わかるわかる」

と共感するもありますが、

「いやそれは言葉遊びなだけでしょ」
「それで人が動くとは思えないなぁ」

と反発したくなることもあります。

なんというか、「宣伝会議賞っぽいコピー」というものや
「コピー風味」、「雰囲気コピー」と呼ばれるようなものが
この公募には集まりがちだなぁと感じることが多い。

コピーライターになりたがる=コピーになりたがるコピーを書く
という罠(?)にはまりがちというか。

課題解決をニュートラルに考える仕事と違って、
みんなに開かれた公募なので、仕方ないかなと思います。

自分が書いたものでさえ、読み返すと意味がわからない。
牛乳石鹸で「バスルームの日本代表です。」って何がいいのか。
一次審査を通してくださった審査員の方には感謝!ですが、
石鹸のシズルもないし、女性向けでもないし、うーん。

30代女性の自分の奥さんに聞いても
「はぁ‥‥。で?」
と首をかしげられるだけなのでした。

出したときは自信があったのに。

それでも上位に残るために参加するのは
意味があると考えてて。

それはやっぱり、
厳しい審査をかいくぐって残ったものたちが
自分では発見できなかった視点を教えてくれるから。

「コピーじゃなくて新しい仕組みを作った方が効くのでは?」と考えるにしても、
その仕組みを先導するコンセプトワードを考えることにつながるし。
視点を広げるためのブレストとしてはぜんぜん無駄じゃないし。

そして宣伝会議賞はコピーもしくはCMのコンテを
書いて出すことがルールの試合なわけだから、
そのルールの中でもがくのが正しい姿‥‥って当たり前か。

てな感じで、
30本とか60本とかしか出さないでいると
正しく楽しめないし、正しく悔しがれないんだなぁと気づけました。
レベルの低い気づきですね、今さら。

 

今週末は「秒速でホームレスへ」に感心しながら
『SKAT』の7000本(のうちのいくつか)に感嘆しています。

人を動かす、鋭敏な言葉が書けるようになりたい。

あーりんPM説

警視庁のマスコット「ピーポくん」は「ピーポーピーポー」のサイレン音ではなく「People and Police」から命名されたと知るGW明け。いかがお過ごしでしょうか?

 

すこし前の話になりますが、

ももいろクローバーZ
第2回 公式ファンクラブ「ANGEL EYES」限定イベント
『誰でもカモーン!~ただしホワイトベレーの方に限ります~』

4月26日、27日、28日の3Daysに3日間、通しで行ってきました。
1日目と3日目はスタンド席でしたが、
間の2日目はアリーナど真ん中11列目という奇跡!!!

あーりん推しとしては車いすあーりんをこの目で見るまで心配で気が気でなかったですが、日を追うごとに笑顔が戻ってきて安心しました。

 

その前に、

ももクロ春の一大事2014
国立競技場大会
~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~

にも、もちろん行ってきました。

1日目は聖火台のふもとから直接、2日目はライブビューイングでの参戦。
いやぁ、泣いた。泣かされた。
Perfumeの2009年代々木単独LIVE以来の号泣LIVEでした。

 

Perfumeとももクロ。

なんだか真逆の特徴をもった2組のようですが、ファンとしての僕の見る目は意外とおなじ視点だったりします。

 

Perfumeは昔からずっと、断然かしゆか派です。
ももクロは絶対アイドル あーりんノフ。

二人に共通すること、それは、ときに暴走するあ〜ちゃん(Perfume)や、つねに暴走するももたまい&れにちゃん(ももクロ)の隣で、ちゃんと押さえるべきところを押さえ、滞りなく進行する俯瞰的な視点を持っていること。

コンサートでどんなにハイテンションになっても、うまーく話のオチをつけたり、タイムキーパーになったり、大物司会者が共演者の名前をど忘れして詰まったときにとっさに名前を読み上げて助け舟を出したり。居酒屋で冷や奴が出てきたのに醤油がないと気づいてすぐに空席のテーブルから取ってきたり、打ち合わせで上司がポケットをまさぐる様に気づいてさりげなくペンを渡したり。

冷や奴とペンは見たことないけど絶対やるでしょ、と思わせる縁の下の信頼感。彼女たちの、常に全体を見ているところに「あゝ、さすがだわ」と感銘を受けるのです。

 

言ってみれば、PM視点を持ったアイドル(Perfumeだって昔はアイドルだったんだよ息子よ)。

PM(プロジェクトマネージャー)。
進行管理です。この人がいないと仕事が回りません。
かしゆかとあーりんはPMだったのです。

では、他の人は何なんでしょう?かなり強引に、一方的に役割を割り振ってみます。

あ〜ちゃんと高城さんはCD(最近めっきり売れなくなった円盤じゃなくてクリエイティブディレクターの方。グループの性格を決定づけるコアですね)、ももたまいはアクティブな営業かな(外からお仕事を持ってくる人ですね)、有安さん‥‥もPMかもしれない。いや、人見知りが激しいけど細部までプロフェッショナルな仕事でクオリティアップを担うプログラマーか?ど天然なのっちはビジュアル面を押し上げ、ダンスのキレでグループを牽引するデザイナー?

書いていてだんだん苦しくなってきました。
どだい、ももクロとPerfumeのメンバーを混ぜて分類しようとすること自体が間違ってる。例えばしおりん推しの会社の後輩に言わせれば「全体を俯瞰的に見てちゃんと進行しているしおりんに感動します‥‥っ!!!」とのことで、あーりんPM説は彼女の中ではそうじゃないわけですね。そもそもファンというのは「ひいき目」と同義なので、ここで「そうじゃない」と争うつもりはありません。僕には僕の、人には人の、乳酸菌。

 

立川・フロム中部の屋上「国立川」公開最終日に行ってきました。
立川・フロム中部の屋上「国立川」公開最終日に行ってきました。

 

そんな話(かしゆかとあーりんはグループにおけるPMだと思う!)を、アイドルグループを自らプロデュースしているSCRAPの吉村さんに熱く語ったところ、

あーりんPM説、なるほどです!私はアイドルグループにはまる前はベンチャー企業にはまっていて、ベンチャー企業というチームがどのように成長していくかをインタビューしていくblogを書いていたのですが、まさに「最初はお互い知らない者どうしだった人間が同じ箱に入れられて、目標に向かってそれぞれの役割を果たしながら頑張って行く様」が好きなんだと思います。それはアイドルにも企業にも なんだったらスポーツ団体にも通じるところで、きっと頑張っている人を応援しながら自分に喝を入れる応援フェチなのでしょうね。

今自分で動かしているアイドルグループ内でもよく「あなたは広報」「あなたは営業」「あなたはブレイン」等と企業にあてはめて話をするようにしていますし、新メンバーは「いまうちの団体に足りない役職」目線で選びますし、何を言いたいかというとあーりんはきっと優秀なPMだろうしブログ楽しみにしていますし、これからも(ドルオタとして)よろしくお願いします。

という嬉しいコメントが!

そうなんだよな。

団体のなかで役職というか役割をみつける。
それは持って生まれた性格によっていつの間にか築かれたものかもしれないし、グループの中で自分の得意分野やグループに欠けているものを意識して自発的に突き進んでいくものかもしれない。プロデューサーに与えられる場合もあるでしょう(最初はとくに)。成長するにつれて役割が変わってくる場合もある。

そういう意味では、Perfumeは完成されたフォーメーションを感じますが、ももクロの中では「みんなの妹」しおりんの「姐御化」が今いちばん見所かも。と思いつつ、その話は長くなるのでまた今度。

noteを使ってみる

Blogのドメインを変更しました。

それにともない、今までこのドメインにアップしていた学生時代からの写真たちを、noteへランダムに公開していきます。

時系列を無視して、思い出を無視して、1日1回の頻度で更新できればと思います。

予約投稿できればなぁ。

つづくかな。

cropped-052

https://note.mu/tacrow

御苑/ウォーホル

みどりの日。

 

無料開放の新宿御苑で昼寝して、
無料開放の新宿御苑で昼寝して、

 

起きて、
起きて、

 

六本木でウォーホル展→串カツ→
六本木でウォーホル展→串カツ→

 

帰って録り溜めた番組をひたすら消化。
帰って録り溜めた番組をひたすら消化。

 

明日(2014.5.6)まで開催中のアンディ・ウォーホル展に行ってきました。

僕が高1だった1996年。東京都現代美術館で回顧展があって、当時は今よりもウォーホルブームに沸いていました。ちょうどそのタイミングで高校の担任が美術教師だったこともあり、美術部に入ってウォーホル関連の雑誌を読み漁っていました。『美術手帳』とか『芸術新潮』とか『STUDIO VOICE』とか。その頃を思い出す、自分にとっても回顧展でした。

そういえば最初に作品を観たのは16歳の家族旅行で行った尾道だったな、とか、2012年の転職のタイミングで行ったNY一人旅でも観たなぁ、とか。

NYのメトロポリタン美術館は写真撮影OK。冒頭のモンローもメトロポリタン美術館です。
NYのメトロポリタン美術館は写真撮影OK。冒頭のモンローもメトロポリタン美術館です。

 

「機械になりたい」と語るウォーホル。
そういうところにシンパシーを感じていたんだろうなぁ、16歳のD.T.は。

『POP ART』、『エヴァンゲリオン』、『鉄男』、『AKIRA』、『テクノ』に溺れるほど傾倒してました。
無個性、没個性に憧れる個性っていうの?‥‥恥ずかしい。
当時は中2病なんて言葉はなかったから存分に浸ることができた。
(今になってみればクオリティがめちゃくちゃ高いものに浸れたのは財産)

正直、田舎の高校生にとって鮮やかに憧れる存在だったウォーホルとその作品群に対して、今さら観に行くのもなぁ?と思って敬遠してたけど、行って正解でした。
「史上最大の回顧展」と謳うだけあって、商業デザイナー時代の作品や観たことのなかった習作、写真など、作風の変遷とウォーホルの人生をていねいにたどることができました。

 

会場の壁に書かれていた本人のこの言葉が妙に印象的でした。

写真との付き合い方

「写真を撮る」ということは、

「ものを見る」ということでもありますし、

同時に「時を刻む」ことでもあります。

ですので、そこに流れる時間が、

それはたとえ「一瞬」という短い時間であったとしても、

その時間が、一枚の写真の中において、

長ければ長いと感じることが出来るほど、

もしかしたらその写真の中には、

大切なものが「写っている」

ということなのかもしれませんね。

そしてきっとそれこそが「いい写真」の証なのでは、

と思ったりします。

そんな写真を、より大切なものとして残しておくために、

まずは一度、だまされたと思って、

お気に入りの一枚を、

しっかりとプリントしてみてください。

すると、きっとその写真は

今まで以上に、もっと大切な写真になるはずですよ。

ほぼ日刊イトイ新聞『写真がもっと好きになる。』より)

 

これ、本当にそう思う。
写真は時間を形にすることができる。

思い出はハードディスクの肥やしにするんじゃなくて、ちゃんと形にしてあげたい。

 

写真を撮る枚数がちょっとばかし増えました。

数年前に比べてオフの時間が増えたということでもあるし、
仕事でも撮りたくなる現場が増えたということでもある。

旅(というか遠征?)に出ることも増えて、
Perfumeだけじゃなくて
ももクロも追っかけるようになって、
移動距離のぶんだけ“写欲”が復活してきたのを実感。

そして、ただ撮るだけやFacebookにシェアするだけじゃなくて、
プリントしてみることも再開しはじめました。

再開というのも、
大学時代は写真を専攻してたので、
自宅に暗室を構えたり、
MAXARTというプロ用プリンタを持っていました。

今以上にプリントアウトという行為が当たり前の時代。

学生時代の写真。ペンタックス67(ロクナナ)という中判カメラを愛用してました。
学生時代の写真。ペンタックス67(ロクナナ)という中判カメラを愛用してました。

それが今ではA4サイズのスキャナ内蔵カラリオ。

でも、ちいさなL判でも形にすることが大事なんだと思います。
作品づくりとかじゃなくて。
シンプルに1冊のアルバムにしたい。

気がつけば5月。
3ぶんの1が終わっちゃいました。

今年の写真、今年のうちに。