ぐるりのこと。

じんわり、染みいる映画だった。

木村多江、リリー・フランキー主演。
映画『ぐるりのこと。』を観る。

 

めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。

 

ある夫婦の10年間が、モノローグもBGMも使わず
たんたんと、それでいて緊張感をもって描かれる。

主演の木村多江さんは、撮影中、ほんとうに
役を超えて自分も「うつ」状態になったそうだ。

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=5kdqcFCxT6c&hl=ja&fs=1&rel=0]

 

ふたりでお風呂に入るシーンが好き。
あれはふつーに痛いよなぁ。

脇役も豪華なのに、うるさくない。
美大出身のふたりという設定に、親近感を覚える。
リリーさんの佇まいが、素のままのようで可笑しい。

 

傍らにいるだけの夫が、妻の鼻水を拭いてあげる。

 

とってもいい映画です。

名作コピーに学ぶ

広告学校の恩師・鈴木康之先生の
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』読了。

名作コピーの
何がどういいのか?
を見事に解剖された一冊。

「書くことは、書き直すこと。」

「1行目は、2行目を読みたくなるように書くこと。
 2行目は3行目を、3行目は4行目を読みたく
 なるように書くことだよ。」

「文章は書くものではなく、読んでもらうものです。」

(本書より)

解剖の詳細なレポートと、先生の経験から
導き出された教訓が「読みやすく」まとめられています。
感動しました。

「何かに感動したことを、どこかの元首相みたいに
 感動した!で説明しようなんて怠けちゃダメ」
という声と、めがねの奥の鋭い視線が頭に浮かびます。

もっと勉強しなきゃ。

 

文章を「読んでもらいたい」と願う
すべての日本人におすすめです。
(これも常套句なので、赤ペンチェックの対象かな‥‥)

牛の舌鼓

「今年の目標は仙台に行って牛タンをたべること」

を年始に宣言していた彼女が、奇しくも週末の
仙台出張であっさりと目標達成して帰ってきた。

皿に盛られた牛タンの写メを見せてくれた。
写真だと微妙。

「なんで牛の舌がこんなに旨いんだろうねー」

 

土曜は横浜、その前の週は長野。
来週は栃木。ひとりで行って、ひとりで現場に入って、
ひとりで帰ってくるのを4週連続くらいでやっている。
ハードすぎるだろ。

 

バイオハザード』はとうぶん凍結状態。

WATCHMEN

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=R3orQKBxiEg&hl=ja&fs=1]

『ウォッチメン』を鑑賞。

「Who watch the watchmen?」
(誰が見張りを見張るのか?誰がヒーローを監視するのか?)

アメリカVSソ連の冷戦を背景に、
X-MENのようなスーパーヒーロー、
「WATCHMEN」の活躍を描くSFバイオレンス。

と思いきや、単純にそれだけではない。

のっけからヒーローのひとりが殺害されます。
しかも、そのヒーローはニクソン政権に
心酔したメチャクチャな奴で、ケネディを
暗殺したり、ベトナム戦争で現地の人を
殺しまくったり、描写が半端ない。

もちろんストーリーはそこで終わるわけではなく、
正義を貫くためにどこまでやっていいのか?
ある悪を根絶やしにするために、星ごと燃やしてもいいのか?
‥‥誰がヒーローを監視するのか?みたいなことが描かれます
(星ごとというのはものの例えであってネタバレではないです)。

『300』の監督なので、暴力もSEXも超スロー、
歯が折れるシーンも“炎”が発射されるシーンも
容赦なく隠すことなく見せてくれます。

 

デート映画にはとうていなり得ないので
ヒットはしないでしょうが、『300』や『ダークナイト』を
面白いと思えた男子諸君は、ひとりで映画館に行くべし。

中学生時代にコミックの『X-MEN』を集めていた僕には
かなり衝撃的な作品でした。

WATCHMEN(米国版)
WATCHMEN(日本版)

What for?

「WhatとHow、つまり、広告で
何を言うかと、どんな表現で言うかの手前に、まず
何のために言うのかという、ミッションから考えます」

 

NTTレゾナント「goo」、
日清カップヌードル「NO BORDER」「FREEDOM」
などを手がけてこられたクリエイティブディレクター、
高松聡さんの講義を受講。

 

気になる言葉はすべてメモしてきましたが、

「コピーライティングとコピーライターの違い」
「What to SayとHow to Sayの手前」

のふたつが心に刺さりました。
冒頭の言葉はその中から。

 

What for?の目を持つ。

 

基本中の基本なんだと思いますが、
言葉にされて改めて意識できたというか、
今の自分の企画案に欠けていた部分が
まさに「何のためにやるのか」という視点だった!
と気づかせてくれました。

HD

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=vP4BJVmjZq4&hl=ja&fs=1&rel=0]

これはHDモードで、フルスクリーンにして見るのが正解です。

 

フランス人写真家が撮った東京の空、だそうです。
息をのむ光景が広がります。

 

HDカムが一般にも扱えるようになった3~4年前、
まさに

「定点で街を撮りっぱなしの写真のような動画」

を作って展示しよう!と計画していたことがありました。

当時は映し出すモニタをレンタルするにもお金がなく、
計画はあえなく頓挫したのですが、今やYouTubeでも
細密なクオリティを配信できることに隔世の感を覚えます。

(※このムービーはキヤノンのEOS 5DMk2で撮られたらしい)

 

動画を主とした映像学科にいながら写真(静止画)を
勉強していた身として、動画なのか静止画なのかが
あいまいな部分での遊びを追求していきたい、
というのが僕の当時のスタンスでした。

1,000分の1秒を撮るのが写真なら、
動画を1,000倍のスローで流したらどうだろう?
とか、そんなことばかり考えてました。
そのためには、ハイビジョンの高解像度が必須とも
考えていました。そうしないと絵として持たないから。

ただ、動画で額縁(モニタ)に飾ると、それだけで
見る人は「尺」を意識し、「物語」を期待してしまう。
「これ、いつになったら何かが始まるの?」という構えで
見ようとするのです。それは僕の意図とは違うので、
そうじゃないですよ、と言いたいところですが、言えない。
なので、床面に映して、装置として見せるなんてことも
やりました。懐かしいなぁ。って、それだけの話です。

 

それにしても、かっこいいなぁ。
久々に映像を撮りたくなりました。

解像度が変える

テレビを21インチのアナログブラウン管から
46インチのハイビジョン液晶に買い替えて、
気づいたことは

「テレビを買い替えたんじゃなくて、
 大型テレビを導入したんだ」

ってことです。

 

宇多田ヒカルのライヴDVDを観て、
さいたまスーパーアリーナのスケール感や
照明の度肝を抜く壮大な演出など、実際に
自分が代々木第一体育館で観たときの衝撃が蘇りました。

今までも観たことのあるDVDだったのに、
まったく別の臨場感、没入感でもって体感できたのです。

 

宇多田ヒカルのDVDはもともと画質が非常にいいことも発見。
DVDはブルーレイよりも低解像度なのでぼやけるのですが、
その劣化をほとんど感じさせない。

残念ながらPerfumeの『GAME DVD』は汚くて散々でした。
武道館ライヴのDVDはがぜん高ビットレートを期待してます。

 

コンテンツを見る目が一変する。
思い切って買ってよかったです。

21 → 46 = 29

29回目の誕生日。

 

これを、

 

勢いあまって、

 


現実にしました。

20代最後の自分へのご褒美。
って、OLみたいなことをしてみました。

ざわ‥‥ざわ‥‥

先週見たときは33万だったBRAVIAが
今週は29万に下がってたんだよ!しかも
ポイント20%OFFで実質23万円也。もう
今が買い時ってことなんだよ、これは!!

 

激安先生になったつもりで熱弁したところ、

 

「じゃあ、この調子で下がれば
 いつかタダに‥‥よかったね!」

 

そう来たか。

 

「そんなあなたはこれを読むがいい」

と言われ、『カイジ』を読み始めた。

 

上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金30万円を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。

遠藤に誘われるままカイジは、負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」(フランス語で希望を意味する)に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消し、ただし負ければ命の保障はないというものだった。

カイジは幾度となく煮え湯を飲まされながらも、土壇場でのひらめきと思考を駆使して、生き残りを賭けた勝負に身を投じる。

 

伊藤って同姓じゃないか‥‥。
ざわ‥ざわ‥。

Reloaded

何日ぶり?
スリープさせてた自宅のMacを開くと、
Yahoo!のTOP画面、トピックスは

・北報道「まもなく打ち上げ」
・北準備完了で官邸は厳戒態勢
・女装し女湯 湯気で化粧落ちる
・NY乱射で13人死亡 犯人は自殺
・真矢みきと西島千博が挙式
・成宮 愛妻弁当の水嶋ヒロ目撃

うわー古い!
一週間、家に帰っても仕事用のノートPCしか
立ち上げていなかったのがよく分かる。
ホコリかぶったTOPページ。

 

ひとは時間の経過を、どこで感じるのか?

放置されたYahoo!の画面だったり、道ばたの
隅にたまった桜の花びらだったり、伸びきった
髭だったり、更新されずにいるブログだったり。

リロードするべ。

ぱぱぱぱーん

とくに予定があるというわけではないのですが、
結婚情報誌の定番?『ゼクシィ』を買ってみました。
男一人でレジへ持って行くには勇気のいる表紙ですが、
なにごとも経験。がんばりました。

 

すごいですね、あの本。
体重計に乗せたら優に3キロは超えてました。
買い物の後に新宿で買ったことを、電車の中や
帰りの道で激しく後悔させてくれる重量です。

腕がちぎれそうな思いで持ち帰ると、家にいた彼女から
「人が殺せそう!」と言われる始末。確かに鈍器です。

 

付録にも感動しました。

「リングサイズのチェックシート」という、
指輪の絵に穴が開いたシートが入っていました。
穴の部分に自分の薬指を入れて、指輪のサイズを
測ることができる!って寸法です。すごいなぁ。
しかも、ちゃんと男性用と女性用の2枚入り。
28年間生きてきて、はじめて自分のリングサイズを知りました。

内容も、数々の催し物やそれにまつわる準備のマイルストーン、
予算編成、都道府県ごとのさまざまな統計グラフ、式場の見方、
‥‥などなど、めくるだけでおなかいっぱいな充実ぶりでした。
むしろ「超めんどくさい、なにこれ、やる気をそぐ」との感想もあり、
こういうところは気が合うなぁと思ったりもしました。
そのくらい、「常軌を逸した情報誌」なのだということですが。

でも、予定やプランを真剣に立てたいカップルには最強の
バイブルになりえるんだろうなぁ。個人的に付録はヒットでした。

高校の同級生がたしか『関西ゼクシィ』で働いていて、その子の
ことを思い出したりもしながらパラパラとめくってみました。
これ、毎月このテンションなの?1冊あればじゅうぶんな気がするけど、
定期購読のすすめってどゆこと?全ページ文字校するの?
‥‥いろいろ聞きたい。

 

記事や半分以上を占める広告から分かったことは、僕らには
先立つ資金がなさすぎることと、昨年結婚式に呼んでくれた
友だち達はとっても立派な大人だったんだという発見でした。

ゼクシィ。それは、いろんな意味で体力を試される雑誌。

Mr.Children Tour 2009

Mr.Children Tour 2009
~終末のコンフィデンスソングス~

横浜アリーナ公演に行ってきました。

棚ぼたで会社の後輩に譲ってもらったチケットを
握りしめ、大学の先輩・ちくりんとアリーナへ。
先輩の彼女は単身、別の席で鑑賞。

なんだか申し訳ないなぁと思ったら、2人は昨日も
参戦していたとか。しかも前席2列目で。
2人とも本気のファンでした。

そんな強者どもと観た初ミスチルは圧巻。

 

いやぁ、桜井さん歌うまいなぁ。

 

ただ、同じく熱唱するちくりんの声も負けてはおらず、

右の耳から桜井さんの美声が、
左の耳からはほぼ同じ声色を持つ男の
雄叫びがサラウンドで反響するという、

2.1チャンネル仕様。

「サンキューどうもありがとう!」まで左右から聞こえる事態に、
戸惑いと周囲への「許してやってください!」という念が
身体中を駆け巡り、おかげで変な汗もかきました。

 

巨大スクリーンに映し出されるモノクロのメンバー、飛び散る汗、
カットインされるCG、会場のお客さんの顔‥‥まるで完成された
ライヴ映像を見ているような完璧なスイッチングに感動。

曲も「おいおい序盤からクライマックス!?」ってB級映画風の
CMキャッチコピーを拝借したくなるようなハイテンションで。
桜井和寿という男のかっこよさに魅せられっぱなしの2時間でした。

サンキューどうもありがとう!

 

~セットリスト~

01.終末のコンフィデンスソング
02.everybody goes
03.光の射す方へ
04.水上バス
05.つよがり
06.ロックンロール
07.東京
08.口がすべって
09.ファスナー
10.フェイク
11.掌
12.声
13.車の中でかくれてキスをしよう
14.HANABI
15.youthful days
16.エソラ
17.innocent world
18.風と星とメビウスの輪
19.GIFT
~encore~
20.少年
21.花の匂い
22.優しい歌

エソラゴト

北朝鮮が“自称・ロケット”を発射するとかするとか。
燃料も入れちゃったし、専門家によると発射の本命は
ズバリ今日だそうです。

上空を通過するとされる秋田県と岩手県の自衛隊演習場、
それと東京にも迎撃ミサイル「PAC3」が配備されているそう。
PAC3‥‥
天を仰ぐ大型のパックマン3体が想像されるのは僕だけ?

 

本当に“ロケット(ってミサイルでしょ)”が発射されて
日本のどこかに落ちたら冗談じゃ済まないけれど、

 

「どこをどう飛ぶかというのはわからないので、全自治体には基本的にあっという間に(連絡が)いかなければいけない。国、都道府県、地方自治体の連絡体制は確保しました」

(どうにも好きになれない鳩山総務相の談)

 

連絡体制を確保したところで、落っこちたら
その自治体はどうすりゃいいのでしょうね。
「あと5秒で落ちてきます!」と言われても
Perfumeの歌を1曲聴ききることすらできない。

 

「飛んでくるぞって、どこに逃げたらいいんだよ。
地下鉄に乗るしかねえじゃねえか」

(石原都知事の談)

 

今、家の近所のカフェでノートPC開いてこれを
書いていますが、変な国からミサイルが飛んでくる
予定日(デッド)とはとても思えない。
お店は週末のお客さんで活気づいてますし、
厨房からはいい匂い、BGMはボサノヴァ。

ターミネーター2のサラ・コナーが見たような地獄絵図が
5秒後に来るとしたら、ってリアルに考えようとしても
考えられないですね、このボッサとカプチーノでは。
しかも日曜日はMr.Childrenのライヴに行くし。

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=GaY3I8vwDj8&hl=ja&fs=1]

 

 出来ることといえば
 祈るほかにないのか?

とはミスチルの『タガタメ』の歌詞ですが、
ほんと、Tomorrow never knows。
パックマンに祈るのみです。

あした、空と桜の写真を撮れますように。

Let it Shine

Hondaインサイトの海外CM、
3回見たけどやっぱりかっこいい。

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=lyknI5_Wcqs&hl=ja&fs=1]

メイキングによると、コンピュータで
ひとつひとつのライトを制御しているようです。

 

Honda UKの広告は以前からレベルが高く、
iPhoneに保存しておきたいものがたくさんあります。

例えばこれ。

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=gjyWP2LfbyQ&hl=ja&fs=1]

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=XmePHwX_2-k&hl=ja&fs=1]

 

極めつけはカンヌでゴールドに輝いたこれ。

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=g2VCfOC69jc&hl=ja&fs=1]

 

しびれるなぁ。
どれも人の魂みたいなものを感じさせてくれます。