ぱぱぱぱーん

とくに予定があるというわけではないのですが、
結婚情報誌の定番?『ゼクシィ』を買ってみました。
男一人でレジへ持って行くには勇気のいる表紙ですが、
なにごとも経験。がんばりました。

 

すごいですね、あの本。
体重計に乗せたら優に3キロは超えてました。
買い物の後に新宿で買ったことを、電車の中や
帰りの道で激しく後悔させてくれる重量です。

腕がちぎれそうな思いで持ち帰ると、家にいた彼女から
「人が殺せそう!」と言われる始末。確かに鈍器です。

 

付録にも感動しました。

「リングサイズのチェックシート」という、
指輪の絵に穴が開いたシートが入っていました。
穴の部分に自分の薬指を入れて、指輪のサイズを
測ることができる!って寸法です。すごいなぁ。
しかも、ちゃんと男性用と女性用の2枚入り。
28年間生きてきて、はじめて自分のリングサイズを知りました。

内容も、数々の催し物やそれにまつわる準備のマイルストーン、
予算編成、都道府県ごとのさまざまな統計グラフ、式場の見方、
‥‥などなど、めくるだけでおなかいっぱいな充実ぶりでした。
むしろ「超めんどくさい、なにこれ、やる気をそぐ」との感想もあり、
こういうところは気が合うなぁと思ったりもしました。
そのくらい、「常軌を逸した情報誌」なのだということですが。

でも、予定やプランを真剣に立てたいカップルには最強の
バイブルになりえるんだろうなぁ。個人的に付録はヒットでした。

高校の同級生がたしか『関西ゼクシィ』で働いていて、その子の
ことを思い出したりもしながらパラパラとめくってみました。
これ、毎月このテンションなの?1冊あればじゅうぶんな気がするけど、
定期購読のすすめってどゆこと?全ページ文字校するの?
‥‥いろいろ聞きたい。

 

記事や半分以上を占める広告から分かったことは、僕らには
先立つ資金がなさすぎることと、昨年結婚式に呼んでくれた
友だち達はとっても立派な大人だったんだという発見でした。

ゼクシィ。それは、いろんな意味で体力を試される雑誌。

Mr.Children Tour 2009

Mr.Children Tour 2009
~終末のコンフィデンスソングス~

横浜アリーナ公演に行ってきました。

棚ぼたで会社の後輩に譲ってもらったチケットを
握りしめ、大学の先輩・ちくりんとアリーナへ。
先輩の彼女は単身、別の席で鑑賞。

なんだか申し訳ないなぁと思ったら、2人は昨日も
参戦していたとか。しかも前席2列目で。
2人とも本気のファンでした。

そんな強者どもと観た初ミスチルは圧巻。

 

いやぁ、桜井さん歌うまいなぁ。

 

ただ、同じく熱唱するちくりんの声も負けてはおらず、

右の耳から桜井さんの美声が、
左の耳からはほぼ同じ声色を持つ男の
雄叫びがサラウンドで反響するという、

2.1チャンネル仕様。

「サンキューどうもありがとう!」まで左右から聞こえる事態に、
戸惑いと周囲への「許してやってください!」という念が
身体中を駆け巡り、おかげで変な汗もかきました。

 

巨大スクリーンに映し出されるモノクロのメンバー、飛び散る汗、
カットインされるCG、会場のお客さんの顔‥‥まるで完成された
ライヴ映像を見ているような完璧なスイッチングに感動。

曲も「おいおい序盤からクライマックス!?」ってB級映画風の
CMキャッチコピーを拝借したくなるようなハイテンションで。
桜井和寿という男のかっこよさに魅せられっぱなしの2時間でした。

サンキューどうもありがとう!

 

~セットリスト~

01.終末のコンフィデンスソング
02.everybody goes
03.光の射す方へ
04.水上バス
05.つよがり
06.ロックンロール
07.東京
08.口がすべって
09.ファスナー
10.フェイク
11.掌
12.声
13.車の中でかくれてキスをしよう
14.HANABI
15.youthful days
16.エソラ
17.innocent world
18.風と星とメビウスの輪
19.GIFT
~encore~
20.少年
21.花の匂い
22.優しい歌

春のドラマ・アニメ祭

TSUTAYAがしょっちゅうやってる
レンタル半額を機に、

『ボーンズ シーズン1』
『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクル』
『エウレカセブン』

の、それぞれ1巻を借りる。

 

ボーンズは1話完結で見やすい。
ていうかこれ、先週終わった月9の
『VOICE』の元ネタだったのかな?
月9は単なるお涙頂戴で退屈だったけど。

 

エウレカセブンは「よく分からない」。
設定の壮大さや絵の動きは高レベル。
でも何がしたいのか、1巻ではまだ見えてこない。

 

ターミネーターはまだ見ていない。
あのSF映画の傑作をどうドラマ化したのか、
怖いもの見たさで借りてみたけど‥‥。

『ロボコップ』のドラマ版みたいな
安い結果になってなければいいな‥‥。

は、春 / DRAFT展

代々木上原に引っ越して半年、
はじめての春。

そこかしこの立派な庭木が
じつは桜の木だったり梅の木だったり
することに気づきます。

桜はまだ2分咲きくらいだけど、楽しみ。

 

: : : : :

 

銀座のギャラリー、gggで『DRAFT展』を鑑賞。

 

デザイン集団DRAFTの主宰者、
クリエイティブディレクター宮田識(さとる)氏の
新人デザイナーにかける言葉

「デザインするな。」

に込められた意図が伝わってくる作品群。

 

でも、デザイナーに「デザインするな。」って、
言われた相手は本当にとまどうだろうなぁ。

ちゃんと文脈を持って展示されているからこそ
僕らお客は「なるほどねー」なんて言えるけど、
目の前で自分のデザインをビリビリと破られながら
「デザインしようとするな!」の洗礼を受けたとしたら‥‥。

早々に辞めちゃうかも、自分なら。

 

平日にもかかわらず、たくさんのお客さんが
真剣に見入っていました。
デザイナーさんたちかな。

 

できれば印刷で見たかったけれど、

モニタに映されるDRAFTの面々の
仕事と、デザインに対する思いの
スライドショーは見応えアリです。

向上心

ひきつづき、イチローの発言より。

 

▼今回のチームで感じたことは?

向上心。これが集まったチームは強い。
よくチームにはリーダーが必要だという安易な発想があるが、今回のチームにはまったく必要なかった。それぞれが向上心を持って、何かをやろうとする気持ちがあれば、そういう形はいらない。むしろない方がいいと思った。僕は外からリーダーのような存在だと言われたけど、実際、中では何にもなかった。向上心があればチームはいくらでも可能性が見出せる。

 

ビジネス書で流行りのチーム論や
リーダー論のセオリーからはずれて、
「むしろない方がいい」とまで言い放つ。
すごい。

だから「原ジャパン」じゃなくて
「侍ジャパン」なのかなー。

イチローには、こういう観察眼とハッキリと語る
姿こそがやっぱりリーダーの資質がある人なんだと
逆説的に思わされる。惚れさせ力が半端ない。

今回の侍ジャパンの特徴を
端的に言い表した言葉だと思う。
近藤勇がいれば土方も沖田も山南さんも
いるみたいな感じ?

でも、チームの中ではイチローが心の支え
=リーダーだったんじゃないかなぁ。とか、
にわかファンなので、ぶわぶわと
すごさだけを噛みしめているところ。

「ほぼ、イキかけました。」

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、
日本連覇!の瞬間を、オフィスで見守りました。

決勝打を決めたイチロー選手のコメント

 

▼山あり谷ありの連覇でしたが。

谷しかなかった。最後に山に登ることができてよかったですよ。
やあ、もう苦しいところから始まって、苦しいがつらいになって、心が痛んで、最終的に笑顔になった。日本のファンの人たちに笑顔が届けられて最高です。

▼試合後ドジャースタジアムを大きな日の丸を持って1周。

気持ち良かったですねえ。イキそうになりました。あ、すいません。
日本のすべての方に感謝したい。

▼10回の決勝タイムリーについて。

僕は(何か)持ってますね、やっぱり。いやぁ、神が降りてきましたね。本当は無の境地でいたかったけど、めちゃくちゃいろんなことを考えていた。今(日本では)ごっつい視聴率だろうな、とかここで打ったら俺は(ツキを)持っているなあ、とか。そんなことを考えるとあまりいい結果が出ないものなのに、出た。ひとつの壁を越えたような気がしています。

 

すごく気持ちよくて饒舌になっちゃってるけど、
それだけデカいことを数分前に成し遂げた人の
「重み」というよりはむしろ「軽さ」が感じられて、
しびれました。

「重み担当」はきっと原監督なんだろうな。

生きた言葉が好きです。
「いきかけました」は、だからカタカナが正解だと思うのです。

BIOHAZARD5

土曜の深夜、大学の同級生・のりさんを招き、
のりさん&彼女と朝方までバイオハザード5。

2人協力プレイがかなり面白い。

ゾンビに襲われて絶体絶命!ってときに
彼女の操るクリスが背後から撃ってくれて
間一髪、命拾い‥‥

そんな、まさに映画のような状況に何度も遭遇する。
「非常時の一体感」を感じられるゲームになっててスゴい。

 

あえて苦言を言うとすれば、文字が小さくて読みづらい。
これはもう大画面でのプレイを前提にしているとしか
思えないデザイン。我が家の21インチでは相当厳しい。
おかげで(?)彼女が初めて「テレビ買おう」と言った。

でもまぁ、シナリオをそれほど読み込まなくても
先へ進められるのがバイオのいいところ。

ただ、女子2人でやってると、2人とも道に迷って
切迫してるんだけど、まるで銀座で迷子になった観光客のよう。

「早く来て!こっちこっち!」「アレ?ここさっきも通った?」
「だからこっちだって!」「こっちってどっち!?」

協力プレイだからこそのリアル感。よく出来たゲームだなぁ。

中2脳

天津 木村の『エロ詩吟、吟じます。』と、
大先輩・みうらじゅんの『正しい保健体育』を購入。

どっちも「エロい姉の存在」を
願ってやまない中2エロの世界。

 

教室で前の女の子の
ブラジャーが透けてたら
まばたき一つせずに記憶する

(『天津 木村のエロ詩吟、吟じます。』より)

 

義務教育をきちんと受けるということ、それは金玉人間にならないためにどれだけ無駄なことを知っているか、という意味でもあります。本当は「やりてーぜ」「入れてーぜ」の二大テーゼがあれば人間の男は事足りるはずですが、そういう「本当のこと」だけを言わないために、義務教育を受けるものなのです。

(みうらじゅん『正しい保健体育』より)

どちらも、かろうじて引用できる部分から抜粋。

 

電車の中で読んでいたら、隣に
女子高生が座ったのでそっと仕舞いました。
なんか負けた気がする。

でも、みうらじゅん氏の本によると
「恥ずかしい」というセンスを持っているのが
人間であり、動物との「差」ということなので、
負けじゃないんだ!

 

28歳は二度目の14歳。
どちらもオススメの有害図書(?)です。

1%でもいい明日

777interactive・福田敏也さんのブログで、
アートディレクター・大貫卓也さんと
永井一史さんの対談が紹介されていた。

「若年貧困層を生み出す現代に、広告のできることってなんだろう?」
がテーマだった先日のクリエイティブ・シンポシオン
そのひとつの「考え方」が、お二人の対談がおさめられた
雑誌『広告』にあるよー、とのこと。

 

 

「1%でもいい明日にしたい、という思い。」
大貫卓也・永井一史

大貫「とにかく、今、世の中の空気が良くないなということに対しての自分なりの発想だったり、世の中に対して足りないもの、みんながハッピーになれるものを考えると、大体それが答えになるというのが、今の僕の仕事のやり方。世の中の人に反応してもらうために、そういう思考回路でしかやってないと言ってもいい。」

(『広告』4月号 P118より一部抜粋)

 

大学1年か2年の夏に、武蔵美の7号館で大貫さんの講義を受けた。
あの当時も語られていた内容と被る部分もあるけど、逆に言えば
当時から一貫した志で自分の成果物と向き合ってるってことか。

世の中の空気をちょっとでも上向きに、という言葉は、
「そうだ 京都行こう。」のCD、佐々木宏さんも同様のことを
話していたなぁ。この2人がシンポシオンにいたら話は早かったかも。

 

雑誌『広告』は、他のページも今号から
永井編集長になってけっこう読み応えがある感じ。
しかも表紙写真は中川正子さん。

週末にでも一気に読もう。

クリエイティブ・シンポシオン 2009


広告批評のファイナルイベント
『クリエイティブ・シンポシオン 2009』「広告のこれから」に行った。

 

秋山具義、石井うさぎ、伊藤直樹、井村光明、太田麻衣子、荻原ゆか、門田陽、神谷幸之助、黒須美彦、黒田秀樹、小霜和也、権八成裕、斉藤太郎、佐倉康彦、澤本嘉光、鈴木康之、関口現、高崎卓馬、高田雅博、高松聡、谷山雅計、手島領、照井晶博、直川隆久、中治信博、中島信也、中村聖子、中村洋基、中村勇吾、福田敏也、稗田倫広、前田康二、水口克夫、森本千絵、箭内道彦、山崎隆明、横澤宏一郎、吉岡虎太郞、米村浩

(敬称略)

 

日本の広告界を牽引する40名が一堂に会する3時間‥‥
とあって、ほとんどの方が2言3言しゃべって精いっぱい。
壇上のライトが熱そうで、みなさんツラそう‥‥。

でも、この大所帯でちゃんと笑いを取りながら進行する
中島信也さんと箭内道彦さんの話術、話芸に恐れ入った。
話の内容はともかく(ってのもどうかと思うけど)、今日は
2人の冴え渡る司会っぷりで元が取れたんじゃないかと思う。

広告学校の恩師、コピーライターの神谷さんや佐倉さん、
鈴木先生の言葉に大きく頷いたり、森本千絵さんの作品に
面白みを感じたりして、相当とっちらかった時間の中にも
個人的にヒットする言葉がいくつかあった。

 

その渦中で、インタラクティブ組と称された面々‥‥
電通の中村洋基さんやGTの伊藤さん、tha中村勇吾さん、
僕の先輩の師匠、777福田敏也さんといった方々はちょっと
場違いな感じを受けたまま終わった。

他の職能の方々の話術が国宝レベルだからだろうけど。
インタラクティブの方々は話が堅い&長い。これって損だなぁと。

ただ、その中でも、勇吾さんの

才能のある若者はiPhoneAPPで儲けたりするので
会社にいるより個人でやった方が割がよかったりもする。
ゆえに会社という組織に縛りつけておくのが自分の仕事‥‥
だけど、個人でも儲けられる仕組みが出来てきているのが今

という話には、なるほどなーと思った。

それに対してではないけれど、別の方が

本当に世の中を変えたいなら、広告なんて(代理業は)やめてメーカーで新商品をつくるか政治家になった方が手っ取り早い

と言っていて、結局、iPhoneのアプリで儲けられる世の中というのも
Appleといういち企業が創り出した流通の仕組みなわけで、これら企業や
政治の持つ仕組みづくりのパワーをいかにいい方に引き出すか。
そのお手伝いをしている上にアプリでも儲けさせてもらってると考えるのが
構造的に正しいのかなと思ったり。いや、どーでもいいか。

 

モバゲーが注目されるのは、モバゲーの広告キャンペーンを手がけた
伊藤直樹さんがすごいというよりはモバゲー自体が「すごい仕組み」なのかな、とか。

伊藤さんのように「すごい」を伝える側に立てたらいいなと思う。
さらに上の、「すごい」の仕組みづくりから関われたら最高。
でもそこへ行ったらもう「広告」じゃないじゃん、とか。

 

混沌としたまま、シンポシオンはその名のとおり「自在な放談会」のまま、
天野校長の御礼の言葉をもらい、終わった。

本当に終わっちゃうのかなぁ。

 

「広告批評の最終号を創刊準備号と言って、もういっぺん
 立ち上げたらいいじゃないですか、インタラクティブの
 人らもいてることやし。ねえ、天野校長」by 中島信也

メディアはいま!!!!!!

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=vFok1fAAtNo&hl=ja&fs=1]

メディアレイピスト・宇川直宏氏
元2ちゃんねる管理人・ひろゆき氏
放送作家・倉本美津留氏

という濃すぎるメンツで行われた
放談会『メディアはいま!!!!!!』に参加した。

 

ネット以前のアヴァンギャルドな実験番組を元に現在のテレビとネットについて考えてみよう‥‥という趣旨で、「VHS録画チャンネル4.5(86年〜)」や「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ(86年〜)」「EX(エックス)テレビ(90年〜)」などの映像をYouTubeで(!)見ながらお三方がしゃべくり倒す2時間。

 

EXテレビが放送されていた当時、僕は小学3年生くらいだったのか。
オープニングをおぼろげに覚えているのは、親が見ていたのだろう。

改めてYouTubeやWikipediaで見てみると、倉本氏の言うとおり「今のバラエティ番組の企画のオリジナルが全て」詰まっている。「家宝鑑定ショー」は「開運!なんでも鑑定団」になり、「EX裁判」はダウンタウンの「ガキ使」で同様のコーナーがあり。他にも、今では放送できないコーナーも‥‥

 

低俗の限界
前半はスタジオに数名のヌードモデルが立っていたり、横たわる中でトークを繰り広げ、後半は上岡と紳助の2人がソファーに腰掛けて真面目なトークを展開する企画であったが、問題は2人の頭を挟むように全裸の女性(AV女優)が座っている点であった。ちょうど2人の頭が女性の股間を隠すような位置に来るように設定されており、不用意に頭を動かすと女性の局部が露出してしまうことから、2人が頭を動かさないようにしながら様々な行動を取る様子が奇妙な笑いを生んだ。

視聴率調査機のある2600世帯だけにおくる限定番組
視聴率の信憑性を調べる企画。視聴率調査機のある視聴者に「今から1分間NHK教育にチャンネルを合わせてください」と呼びかけた。当時のNHK教育は24時で放送を終了しており、チャンネルを合わせても砂嵐のみであったが、この呼びかけに応じた視聴者はNHK教育にチャンネルを合わせた。その結果、この時間帯はビデオリサーチの視聴率調査で最高2%、ニールセン社で最高5.9%(これは当日のNHK教育テレビで放送された全ての番組よりも高い数字であった)もの視聴率を弾き出し、ビデオリサーチ社からクレームが来る事態にまで発展した。また、この企画は1990年に日本民間放送連盟賞番組部門テレビ娯楽最優秀賞を受賞した。また、EX Osaka最終回では『視聴率ゼロに挑戦』と題して、「視聴率調査機のある方は今日この番組を見ないでください」とも呼びかけた。

(Wikipediaより)

 

すごすぎ。クレームもすごかっただろうなぁ。
でも、今こそTVはもっと「生」に戻るべきなんだろう。

「HDD録画もYouTubeもある時代で、
 TVって生以外にレアなものがないんですよ」

うんうん。
CDが売れなくなった現在、ライヴのできない歌手は生計が立たないという。
お客にライヴ(生)の体験を与えられる者だけが生き残れる時代。
TVも、スポーツの生中継が40%超えの高視聴率をたたき出す。

生ってクレームも増えそうだけど、逆に“健全”な気がする。

ネットもまた、生の有効性を取り入れていくと面白い気がする。
CMも生でやればいいんじゃないかな。TVができた頃のように。

映画の時間

ブルーレイで『ブレードランナー ファイナル・カット』を、
DVDで『ザ・マジックアワー』『ダーティハリー』を鑑賞。

 

『ブレードランナー』の映像美は圧巻。
2019年の近未来が、超高解像度で広がる。
1982年の作品であることを忘れるほどクリアで、
吸い込まれそうなくらいの漆黒にゾクゾクした。

 

『ダーティハリー』(71年)は小学生の頃に日曜洋画劇場で
何度も観たと思っていたが、シリーズ第1作は初めてだった。

『硫黄島からの手紙』『チェンジリング』などを監督した、
名監督であり名優、クリント・イーストウッド。彼が演じる
ダーティハリーことキャラハン刑事が、とにかくクール!!

オープニング、スタジアムのシーン、高架橋の上から
バスジャックした犯人を見下ろすシーン‥‥どれも最高。
刑事が、殺人鬼よりも冷酷に見えてくるのが面白い。

抑制の効いた音楽も、淡々と仕事をこなしながら内には
燃えたぎる怒りを秘めたキャラハンによくマッチしてる。

 

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=ujfFSW9074c&hl=ja&fs=1&rel=0]

 

とくにオープニングは松江泰治の
写真集『cell』にも似たイメージで、
スタイリッシュという言葉がぴったり。
   ↓

やっぱり、大画面のテレビがほしいなぁ。
21インチはいろんな意味でギリギリだわ。

春琴

舞台『春琴』を観劇。

〜谷崎潤一郎『春琴抄』『陰翳礼賛』より〜
演出:サイモン・マクバーニー
出演:深津絵里、チョウソンハ/立石凉子/内田淳子、望月康代、麻生花帆、瑞木健太郎/高田恵篤、下馬二五七/本條秀太郎(三味線)

 

ブラボー!の一言に尽きる。いや尽きない。
心の整理がつかないほど、すごいものを見てしまった‥‥。

光と陰、命を宿したかのような人形(春琴)、それを操る深津絵里(春琴の動作と声)、激高ののちに人形と交錯し、肉体も「春琴」になる深津絵里(度肝を抜かれるシーン!)、さまざまに複雑に形を変える畳、BGMとSEを同時にやってのける三味線、緞帳の向こうに広がる光、緞帳につぶされる三味線‥‥。

 

「見立て」の舞台芸術が、谷崎文学のなかで遺憾なく発揮されている。
数本の柱が卒塔婆になり、松の葉になり、ふすまになり、階段にもなる。
今までに見たことのない世界。だけど、見覚えのある景色になる。

どうして外国人の演出家が、ここまで日本人の美意識を構築できるのだろう。

暗い舞台の上で、深津絵里の操る人形は彼女と同じ顔をしていて艶めかしい。
ご本人はそれ以上にきれいな女優さんでした。そして、サイモンの類い希なる演出に堂々と応える、正真正銘のプロ。どんなに罵られてもありゃ惚れる。

 

サイモン氏の舞台は『エレファント・バニッシュ』以来、5年ぶりの鑑賞。
まったく異なる演出でありながら、当時の衝撃が蘇るような時間でした。

世田谷パブリックシアター芸術監督の野村萬斎さんと出演者との
ポストトーク、出演者いわく「サイモンの舞台は毎日が初演」
「初日は稽古場が舞台に代わっただけのこと」だそうな(!)。

まさしくその場限りの、非常に濃密な時間・空間を得た。
ブラボー!

ワンルーム・ディスコ


Perfume『ワンルーム・ディスコ』ダウンロード。
知り合いの人がPVの制作をやってた。代わりたい!

といいつつ、
今のヘビロテはもっぱらチャットモンチー
徳島と愛媛出身の3ピースってことで、同郷の肩入れもありつつ。

もう顔を見ただけで四国だなぁって思う。
眞鍋かをり(同級生)、友近、Superflyを見ても思う。
四国の女性だなぁと。醤油顔というか。

逆に、Perfumeの顔はすごく「遠い」。ソース顔。広島焼き。

 

音楽っていいですね。

out of noise

坂本龍一、5年ぶりのアルバムをリリース。
だそうです。サイトで試聴できました。
しかも、教授の生声コメント付き。

試聴時間は短いですがラジオ風でちょっとイイ。
あると思います、こういう試聴のアプローチ。
「私」に音楽を届けてくれている感じがする。

 

どのメディアでも、「語りかけ」がポイントなのかなぁ
と思う今日この頃です。

 

「out of noise」収録の曲「hibari」

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=FrgWYl-NPK4&hl=ja&fs=1&rel=0]

「out of noise」試聴