夢に出そうな場所

いまUPしている写真は、個人的に
けっこう気に入っています。田舎っぽくて。

田舎って子どもがうんていをやっていて、
どこか輪郭がぼんやりしていて、制服が
オーソドックスじゃなくて、花の色が濃い。

夢に出てきそうな、時間の流れがスローな、
静かにハイな世界。

次は平日に撮りたいです。

母の日

5月4日。
空港までクルマで迎えに来てくれた弟は
後部座席に新品のWii本体を載せていた。

帰省の間に遊ぶつもりで買ったのかなと
「ソフトは?マリオカート?」
と訊くと一蹴された。

母の日にWii Fitをあげるためだという。
「だから僕が本体で兄ちゃんはソフトを買ってよ」

えー!?
咄嗟に出た反応がちょっと情けない。
本体の値段はソフトの3倍もするのに。

帰り道に電気店へ寄り、まっすぐWii Fitを購入。
やっぱ、弟も社会人になったんだなぁと感じ入る
(というか自分がコドモ)。

そして帰宅。母にお土産と大きなプレゼントを渡す。

夜、起動したばかりのバランスWiiボードに
「太り気味デスネ」と言われた母は、家族の
前で毎日やることを誓った。ケラケラ笑う弟。

 

今月は弟の誕生月。
何か考えた方がいいのかも。

誰ピカ

朝、出勤の千代田線でアーティストの
日比野克彦を発見。となりにいました。

夜、残業明けの表参道でアーティストの
MAYA MAXXを発見。目の前にいました。

「なんだかわからないけど何かづいてるね」

この流れでいけば、次は明和電機か八谷和彦か。
会いたいのはPerfumeとか北川景子なんだけど!

2時間旅行

九州・四国を旅したゴールデンウィークが明けて、
赤坂サカスで働くようになって2日目の今日。
僕は新潟にいました。

出張での初新潟はあいにくの雨。

あぜ道がきれいに除草された田んぼは
この連休中に田植えがされたばかりで、
ピシッと並んだ苗に出迎えられました。

秋になったらさぞ気持ちのいい風景が
どこまでも続くんだろうなと想像しながら、
雨粒に叩かれる田園をD200(会社の備品)で撮影。

これで晴れていたらねぇ。

 

それにしても、遠いと思っていた北陸も
新幹線で2時間。寝てる間に着いちゃいます。

九州も四国も飛行機で2時間弱でした。

どこもおなじ距離なんじゃないかと
思ったら大間違いだけど、おなじだ。

Perfume→Perfume

【ニコニコ動画】道夏大陸 Perfume篇

下積みから口コミで火が付き→ネットを介して盛り上がり→
TVに引っ張りだこ…それだけでじゅうぶんドラマチック。

そのドラマをまとめる動画まで作成(編集)、アップされる。

8年間よく諦めなかった、という奇跡を検証しながら好きになる。
その行為をネットのみんなで共有し、楽しむ。

 

「Attention」(注意が喚起され)→「Interest」(興味が生まれ)→
「Search」(検索)→「Action」(購買)→「Share」(情報を共有)

というAISAS理論にハマると言えそうだけど、後付けでしかない。
途中から気づいて補強されることはあても、最初から計算は不可能。
「ヒットの法則」なんて’90年代の死語だと思う。

口コミにはドラマ性がてきめん、というのはあるにせよ。
このドラマはダテじゃない。なにせ年月がかかってるんで。

6/1 横浜BLITZのチケット確保しました。

『批評』

『広告批評』天野祐吉さんのことば。
ラジオの内容を起こしてみました。

 

世の中の言葉でね、本質的なるものと違う風に解釈されて毛嫌いされている言葉のひとつに“批評”ってのがあると思いますね。

僕の考える批評っていうのは、対象を捕まえてあーだこーだとけなすことじゃなくてね、基本的には対象をほめることだと思ってるんです。ほめない批評っていうのはあまり認めない。
ただそのほめ方がどれだけ本質につながっているかどうかが問題ですよね。

で、書いた人(批評される対象者)も気がついていないところでほめなきゃいけないというのが難しい。書いた人が得々としているところでほめたんじゃバカみたいなんですよね。向こうの手に乗るだけのことで。
書いた人も“え?俺そんなことまで考えてなかったなぁ、そうか俺エライんだなぁ”っていう風に思ってもらうところまで書かなきゃ批評にならないって思うんですね。

暗に“ここまで考えなきゃダメなんじゃないの?”ということを上品に伝えられると、言われた人は次からそのことを分かってつくる、今まで無意識にやっていたことが今度は意識的につくるようになるから、もっといいものが出てくるかもしれない‥‥という期待を込めて書くんです。

ただ、あんまり理詰めで言っちゃうとかえってその人が楽になってしまう。無意識だからこそいいという部分もあってね。
その辺の微妙さが非常に難しいところだと考えてますね。

 

対象を育てるだなんてそんなエラそうなことは思ってはいないけど、なんかその人の役に立ちたいという思いですよね。
だから、嫌いな人のことを批評はできないんですよ。まず好きであることが僕の場合の批評の出発点。

“好きなのにあなたはどうしてこうなのよ、もっとよくなるのに!”と。って、女言葉で考えてるわけじゃないですが(笑)

 

media CLUBKING 茂木健一郎氏との対談より)

10年来の読者より

『広告批評』公式サイト「お知らせ」より。

とてもショッキングな話だ。

思えば1998年の春、愛媛の片田舎では売っていなくて、
唯一扱っていた松山の紀伊國屋書店まで通って買っていた。
最初に見つけたときは運命的な出会いを感じたもの。

高校で「広告」に興味がある人間なんているはずもなく、
当時勢いのあった「富士フイルム」や「サッポロ黒ラベル」に
独り思いをはせ、キムタクの「JRA」に胸躍り、NIKEにしびれた。

誌面にはPS2やペプシ(ペプシマン!)のCMやグラフィックを
つくった人のインタビューが読み応えたっぷりに載っていて、
そこで彼らスターの存在を知った。箭内道彦もまだスリムな頃。

えーーー、終わっちゃうの?

この雑誌がなかったら僕は広告業界に進もうなんて
思わなかったかもしれない。これほどメッセージを持って
編集されている月刊誌はないと思う。

それなのに、えーーー?

偶然にも、大学のゼミの同期が編集で働いている。
再考していただけませんか?

 

広告批評
http://www.kokokuhihyo.com/

再会の赤坂

浪人時代の“戦友”2人のグループ展を観に、赤坂見附へ。

閉館30分前に会場に足を運ぶと、出展中の友人コニ氏と、
同じく出展している予備校の恩師・サダさんに会う。

小西くんとはたぶん半年以上会ってなかったし
先生とはそれ以上、数年ぶりにしゃべった気が。

 

再会のうれしさと完成度の高さに惚れて、
会場で売られていた先生のポストカードを7枚購入。
びっくりするほど高質な紙で、送る用と自分用も。

「こっちもよかったら来て来てー」と、別の場所で
やっている展示のDMも2ヶ所ぶん(!)いただく。

この怒濤ともいえる活動ラッシュをさらりと宣伝されて、
アーティストのまっとうな姿を目の当たりにした気がした。
作品プラス、単発でおわらない「流れ」をつくりだしている。

気持ちのいい40分(10分オーバー)だった。

 

夜、六本木の森美術館で2度目の
『アートは心のためにある:UBSアートコレクションより』を鑑賞。
最終日とのことで彼女を連れて行った。

1ヶ月も経つと、どんな作品があったのか
4ぶんの1は忘れているし4ぶんの1は前回も
見落としていたことに気づく。

ビデオアートや絵画にも興味深い作品を見つけ、
2度目の方がじっくりと愉しむことができた。
前回は写真に気を取られすぎたかな。

 

ヒルズで大学の同級生と待ち合わせ、中華を食べて帰った。
麻婆豆腐に水餃子。ここ数日は食と人に恵まれすぎている。

Sacas

夢を見た。

海沿いのハイウェイ、猛スピードで走る黒いクルマ。
波はなく、おだやか。

後部座席に深々と座る僕は、車窓からみえる
海と小島に質問する。「ここはどこですか?」

運転中の“先生”がぶっきらぼうに答える。
「瀬戸内海だよ、俺とお前の」
僕は愛媛出身、“先生”は向かいの広島出身だった。

トンネルの手前の橋を渡りかけたとき、
歩道を歩く女の子と目が合う。
それは昔面倒をみた女の子。風景がスローになる。

「お元気ですか?」

言葉をかけられた途端にふたたび猛スピードで
走り出す。クルマじゃなく時間が流れ出したのかも。
彼女は昔から美人だったけど、別人の顔つきだった。

 

ところ変わって会社の廊下、先輩に質問する。
「僕、赤坂で何したらいいんですか?」

「え?好きにやればいいんだよ!」
力強く言われて、困惑したまま目が覚めた。

 

この春から、仕事場が品川から赤坂に変わる。
これはどうやら現実。

アーティスト・ファイル 2008

国立新美術館で『アーティスト・ファイル 2008—現代の作家たち』を鑑賞。

なんの予備知識も持たずにふらっと入ったら、
だだっ広い空間に8人のアーティストの作品が
それぞれの密度や余白をもって展示されていた。

そのスペースの使われ方が贅沢。

なんて気持ちいいんだろう。
暗闇に浮かぶ映像たちも、天井に届きそうな
インスタレーションも、無駄がなく目を喜ばせる。

 

「アーティスト・ファイル」展は、統一的なテーマを設けていません。
それによって、様々な領域から、力のある作家たちを集めたグループ展が可能となりました。また、変化に富んだ展示をごらんいただくことができます。

8人の作家に、それぞれ独立した空間を提供し、展示を構成しました。一人一人の作家をじっくりと、個展を見るように鑑賞することができます。

(公式サイトより抜粋)

うんうん、その意図、よくわかるよ。
8冊に分かれた図録もユニークで、購入。

六本木に行かれる方はぜひ。

アートは○○のためにある。デザインは

六本木ヒルズ、MORI ART MUSEUMにて
『アートは心のためにある:UBSアートコレクションより』を観る。
スイスに拠点を置く金融機関UBSの現代美術コレクションだとか。

  ウォーホル、リキテンスタイン、バスキア、
  リヒター、グルスキー、荒木経惟、森村泰昌、
  杉本博司、宮本隆司、畠山直哉…(概要より引用)

というわけで、美術の教科書以上に豪華な面々の作品群と対峙する。

バスキアなんてあったっけ?くらい飛ばし見だったかもしれないが、
ウォルター・ニーダーマーヤー(マイヤーじゃないんだ!)とか
グルスキーは写真集でたまに見返していたので「再会」した気分。

全般的に、絵画や彫刻よりも写真が面白かった。

 

夜、幡ヶ谷に行く。
高校時代からの先輩・ちくりんと晩ご飯。

あれやこれやとデザイン・アイデアの話をする。
公募に出すとか、ラフ画の空間の抜けがどうとか。

近所に、深夜まで長居できるカフェがあることを
教えてもらう。閉店まで話し込んで、解散。